今年はこれで決まりです! 「クリスマスレシピ」BEST3

大人も子供も楽しみなクリスマス。家族や友人と家でパーティーという方へ、今年のメニューは、決まっていますか。料理担当者としては、いちばん頭を悩ませるところ。そこで今回は、こんなクリスマスレシピを考えました。まずはディップを2種、とりあえずテーブルに出しておいて、パンやクラッカーにのせて、適当につまんでもらいます。みんながそろったところで、熱々のえびのアヒージョを出し、宴たけなわで、メインのチキンクリームシチュー登場というのは、いかがでしょうか。大変そうに見えるかもしれませんが、あらかじめ準備をしておけるものも多々あるので、当日そんなに慌てることはありません。さあ、腕まくりして、始めましょう!

ディップ2種

人が来るとき、いつも重宝しているのが、ディップの類い。たいてい、材料をビューンとフードプロセッサーにかければでき上がりなので、楽チンというのもありますが、これがあると、パーティーの始まりから終わりまで、みんなちょいちょいつまんでくれて、とても座持ちがいいのです。ご紹介したこの2つは、わが家の定番。黒パンやメルバトーストのほか、カラフルな野菜スティックも添えて、「お好みでどうぞ」とすすめています。

石狩鍋

ご存じ、北海道自慢の鍋料理。地元の人に作り方を聞くと、「味つけは、みそで」とか、「いやいや、酒粕がおいしいよ」など、いろいろなアドバイスが返ってきて、石狩鍋がいかに愛されているかがわかります。これは、函館の居酒屋のおかみさんに習ったもので、にんにくをコロン、コロンと丸ごと入れるのがポイント。にんにくが鮭特有のくせを上手に消してくれて、さらに煮上がったときはほくほくという、うれしいおまけつきです。みそは、お手持ちのものでかまいません。個人的には、白みそで作ってもおいしいと思うと言ったら、北海道の人は驚くかな?

スンドゥブチゲ

スンドゥブは、「純豆腐」と書く韓国のおぼろ豆腐。これを使った鍋が、今やいたるところで人気です。いろいろな作り方がありますが、わが家流は、主役の豆腐に加え、手近な豚肉、あさり、白菜キムチが準主役。特別な韓国材料は必要ないので、みなさんにすすめています。肉、貝、キムチとそれぞれの材料からいいだしが出るおかげで、味つけもしょうゆで決まるのがいいところ。あっさりとしていながら、うまみ豊かな煮汁になります。あとは、お好みしだい。濃厚にしたいときは、コチュジャンや、韓国赤唐辛子、みそなどを加えてみてください。

揚げ餃子

豚肉に魚介を混ぜたあんは、広東(カントン)風餃子。ぷりっとしたえびのうまみが加わって、ひと味違う餃子になります。友人へのお土産にしたら、「子供たちに大好評でした」とのうれしい反響がありました。えびの代わりに、缶詰の帆立てでもおいしく、ここでは揚げましたが、ゆでる、蒸す、焼くと、どう調理してもかまいません。いざとなったら、ひだをつけずに、ペタンと半分に折って包むのも手。なによりも、自由に楽しんでお作りください。

にんじんしりしり

「しりしり」は沖縄の郷土料理。にんじんを「しりしり器」といわれるスライサーで細切りにするときの音から、その名があるとも言われています。作り方は、家庭ごとに違うと聞きますが、わが家では、大好きな沖縄料理店のおばあが作ってくれた、にんじんしりしりがお手本です。にんじんをバターで炒めるところがポイントで、風味抜群。これに、ツナ、豆腐、卵が入るので、栄養も申し分なし。これは、限りなく主菜に近い小さなおかず、かな。

じゃこピーマン

野菜のきんぴらは、小さなおかずの代表格。ピーマンなら、炒める時間も短いので、作る気力もわいてきます。じゃこ好きなので、つい加えてしまいますが、じゃこなしでもかまいません。ただ、じゃこが入ると、小魚特有のうまみが加わって、格好のごはんの友になります。じゃこの代わりに、仕上げにかつお節をふる手もあり。このしょうゆとみりんが同量の合わせ調味料は、いろいろな野菜のきんぴらに使えるのが、いいところ。小口切りのセロリ、薄切りのれんこんでもおいしくできます。

刺し身サラダ

そもそもは三十数年前に、台湾の友人に習った料理。日本の刺し身と違い、紅白の千切り野菜をたっぷりと器に敷き、刺し身の上に、香ばしく揚げたワンタンの皮や松の実を散らした華やかさに感激しました。さらに、極めつけはたれのおいしさ。オイスターソースとごま油風味のしょうゆだれで、立派な中華のごちそうになります。以来、もてなしに、つまみにと、作り続けています。

かつおのごま酢かけ

わが家では、「たたき」と人気を二分するかつお料理。ごま酢といっても、だしをきかせて飲めるくらいに調えているので、酸っぱいのが苦手という人にもすすめてみてください。 目先が変わるので、最近は、来客のときに、このごま酢かけを出すことが多くなりました。「初めて食べた」「おいしいものですね」という感想が返ってきてうれしくなります。