ディップ2種
川津幸子さんの「これ、作ってみて!」人が来るとき、いつも重宝しているのが、ディップの類い。たいてい、材料をビューンとフードプロセッサーにかければでき上がりなので、楽チンというのもありますが、これがあると、パーティーの始まりから終わりまで、みんなちょいちょいつまんでくれて、とても座持ちがいいのです。ご紹介したこの2つは、わが家の定番。黒パンやメルバトーストのほか、カラフルな野菜スティックも添えて、「お好みでどうぞ」とすすめています。
サーモンクリームディップ
ニューヨークのベーグルサンドでおなじみなように、クリームチーズとスモークサーモンの相性は抜群。ほんのりピンク色に染まったディップが食欲をそそります。黒パンとよく合うので、ぜひお試しください。
材料(作りやすい分量)
- クリームチーズ
- 200g
- スモークサーモン(切り落としでよい)
- 80g
- レモン汁
- 小さじ1
- 牛乳
- 大さじ1
- 塩、こしょう
- 各適量
- 好みで黒パン
- 適量
作り方
- 1.クリームチーズは室温において柔らかくしておく。
- 2.フードプロセッサーにクリームチーズ、スモークサーモン、レモン汁、牛乳、塩、こしょう各少々を入れて混ぜ、なめらかなペースト状にする。
デビルドハム
ハラペーニョや粗びき黒こしょうをたっぷり加えて、デビルのように(?) 、ピリッと辛く作ります。が、そこがまたおいしい。サンドイッチ用の食パンを焼いたメルバトーストに塗り、ちょっとピクルスを添えてどうぞ。いろいろなお酒に合う大人のディップです。
材料(作りやすい分量)
- 好みのハム
- 200g
- ハラペーニョ(缶詰)
- 50g
- バター(食塩不使用)
- 40g
- フレンチマスタード
- 小さじ1
- 塩
- 少々
- 粗びき黒こしょう
- たっぷり
- ピクルス、サンドイッチ用パン
- 各適量
作り方
- 1.ハムはざっと切り、ハラペーニョは刻む。
- 2.バターは室温に戻す。
- 3.(1)と(2)、フレンチマスタード、塩、こしょうを混ぜ合わせてフードプロセッサーにかける。
- 4.サンドイッチ用のパンをトーストして細切りにし、(3)をのせて、ピクルスの薄切りを添える。
ディップの作り方の第一は、「材料を集める」かな。あとは、フードプロセッサーにかけるので、スモークサーモンやハムは、手頃な切り落としでかまいません。もし、いただきものの上質なハムがあれば、申し分なし。
川津幸子
かわつ・ゆきこ 料理編集者、料理研究家。雑誌『オレンジページ』創刊や、栗原はるみさんの『ごちそうさまが、ききたくて。』など数々のヒット作を手掛けた後、1995年から1年間エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)でフランス料理を学ぶ。以後は、料理研究家と編集者を兼ねながら、料理の楽しさを伝えている。作る人の視点に立った、簡単でおいしい料理が好評で、『100文字レシピ』シリーズをはじめ、『いつもキッチンからいいにおい』(オレンジページ)、『ごはんよ、急げ!』『さあ、腕まくり』(幻冬舎)、『そろそろ大人のおいしい暮らし』(マガジンハウス)、『100円100品100文字レシピ』(文藝春秋)、『しゃばけごはん』(新潮社)など著書多数。新潮文庫「100文字レシピ」の全シリーズが、電子書籍になって好評配信中。