肉だんごと野菜のうま煮
川津幸子さんの「これ、作ってみて!」川津幸子
肉だんごがお弁当に入っているとうれしいのは、わたしだけ? 肉だねを焼いたり、揚げたりする手間がないよう、煮汁にポトンポトンと落として煮るだけの気楽な肉だんごです。さらに、その肉のうまみの出た煮汁で、野菜や油揚げを「あと炊き」にすれば、無駄なく、バランスのよいおかずが調って、一石二鳥!
材料(4人分)
- 鶏ひき肉
- 200g
- A(溶き卵1/2個分、砂糖小さじ1/2、しょうゆ小さじ1、しょうが汁1/2片分、水・小麦粉各大さじ1)
- にんじん
- 1/3本
- ゆでたけのこ
- 50g
- 油揚げ
- 1枚
- 絹さや(ゆでる)
- 6枚
- 煮汁(水1と1/3カップ、砂糖小さじ4、みりん小さじ2、しょうゆ大さじ2)
作り方
- 1.鶏ひき肉にAの小麦粉以外の材料を加えて粘りが出るまでよく練り、最後に小麦粉を加えて混ぜる。
- 2.にんじん、ゆでたけのこは一口大の乱切り、油揚げは8つに切る。
- 3.鍋に煮汁の材料を合わせて火にかけ、煮立ったら、(1)のたねを水でぬらしたスプーンで少しずつすくいながら入れる。底に火が通ったら裏返し、落としぶたをして中火で15分ほど煮る。だんごを引き上げたあと、(2)を加えて煮る。
- 4.(3)を弁当箱に詰め、ゆでた絹さやを添える。
肉だんごのたねは、煮ると硬くなるので、水を加えて柔らかくしておくのがコツ。手で丸めるのは大変なので、水でぬらしたスプーンで、一口大ずつすくって、煮汁に入れます。
肉だんごを煮た汁には、うまみがいっぱい。これを利用して、野菜と油揚げを煮ましょう。汁が煮詰まっているようなら、水を加えて調整すれば大丈夫。
川津幸子
かわつ・ゆきこ 料理編集者、料理研究家。雑誌『オレンジページ』創刊や、栗原はるみさんの『ごちそうさまが、ききたくて。』など数々のヒット作を手掛けた後、1995年から1年間エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)でフランス料理を学ぶ。以後は、料理研究家と編集者を兼ねながら、料理の楽しさを伝えている。作る人の視点に立った、簡単でおいしい料理が好評で、『100文字レシピ』シリーズをはじめ、『いつもキッチンからいいにおい』(オレンジページ)、『ごはんよ、急げ!』『さあ、腕まくり』(幻冬舎)、『そろそろ大人のおいしい暮らし』(マガジンハウス)、『100円100品100文字レシピ』(文藝春秋)、『しゃばけごはん』(新潮社)など著書多数。新潮文庫「100文字レシピ」の全シリーズが、電子書籍になって好評配信中。
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