RVパーク 道の駅尾瀬かたしなの航空写真
協力=くるま旅クラブ / 編集=後藤ちり

【関東近郊】道の駅で車中泊するならココ! “目的地”になる道の駅併設RVパーク5選

給食にご当地朝食、絶景や伝統工芸体験も。個性派体験が楽しめるRVパーク

廃校リノベ施設で懐かしい気分に浸ったり、ご当地グルメを満喫したり、伝統工芸を体験したり。道の駅に併設されたRVパークには、その土地ならではの楽しみが詰まっています。今回は関東近郊から、“目的地”として楽しめる個性豊かな道の駅併設RVパークを厳選。車中泊旅がもっと楽しくなる注目スポットを紹介します。

目次

車中泊旅がさらに楽しくなる! 道の駅併設RVパーク

道の駅のトイレ外観

24時間利用できるトイレを完備しているのも道の駅の特徴。写真は道の駅にしじま和紙の里 かみすきパークのトイレ(山梨県)

“車中泊スポット”というと、「道の駅」を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし道の駅は、ドライバーが安全に運転を続けるための休憩施設。疲労回復のために車内で仮眠を取るのは問題ありませんが、宿泊目的の車中泊は原則NGとされています。

そこで知っておきたいのが、道の駅でも正々堂々と車中泊できる方法。そのひとつが「道の駅に併設されたRVパークに泊まること」です。

「RVパーク」とは、日本RV協会が認定する有料の車中泊専用スペース。24時間使用できるトイレや電源設備、ゴミ処理など、車中泊に必要な環境が整い、安心して滞在できます。

露天風呂風景

RVパーク 道の駅たくみの里(群馬県)は、クルマで約10分の日帰り温泉施設「奥平温泉 遊神館」を利用できます

さらに道の駅に併設されたRVパークなら、食事処や売店でご当地グルメを楽しめたり、施設によっては温浴施設で疲れを癒やせたりと、車中泊旅の満足度もぐっと上がります。

「道の駅併設のRVパークは、設備を活用しながら“正々堂々”と車中泊できるメリットが大きいですね」と話すのは、くるま旅クラブ事務局長の山縣麻人さん。

「2026年4月末現在、全国に道の駅併設のRVパークは46か所あります。そのなかから今回は、関東近郊でおすすめしたい5施設をピックアップしました。絶景、グルメ、伝統工芸体験など、それぞれ異なる魅力を楽しめますよ。ぜひ参考に!」(山縣さん)

それでは、関東近郊にある魅力的な道の駅併設RVパーク5か所を紹介します。

【千葉県】都市交流施設・道の駅保田小附属ようちえん RVパーク

道の駅保田小学校の全景航空写真

廃校リノベ施設で童心に返る車中泊スポット。温浴施設もあり!

小学校&幼稚園に泊まれて、給食も食べられる!?という珍しい体験ができるのが「都市交流施設・道の駅保田(ほた)小附属ようちえん RVパーク」。廃校になった小学校と幼稚園がリノベーションされ道の駅となり、かつての教室や体育館、園舎が飲食店やショップなどに生まれ変わっています。敷地内を歩けば、二宮金次郎像や跳び箱、給食ワゴンなどがあり、“あの頃”のノスタルジックな気分に!

道の駅保田小附属ようちえんの室内キッズスペース

ドリンクスタンドや滑り台などの遊具があるプレイカフェ・あかちゃんひろば

もともとは2015年に誕生した都市交流施設「道の駅 保田小学校」ですが、2023年に隣接する旧鋸南(きょなん)幼稚園を再利用する形で「道の駅保田小附属ようちえん」がオープン。飲食店が増え、キッズスペースやコワーキングスペースなども追加され、施設としてさらに充実しました。

道の駅保田小附属ようちえんのRVパークにクルマが2台停まっている写真

サイトのサイズは長さ6×幅7.5m。サイドオーニングの展開はOKですが、ペグの打ち込みは禁止

RVパークがあるのは、保田小附属ようちえん側の駐車場。こちらに滞在しながら、給食スタイルで提供される食事を楽しんだり、ショップで小学校&幼稚園グッズを手に入れたり。もちろん海鮮加工品や農産物、お土産など鋸南町の味覚も楽しめます。

道の駅保田小学校内にある温浴施設内観

温浴施設「里の小湯」が併設されているので疲れた体を癒やせます

車中泊ユーザーにうれしいのは、「里の小湯」という温浴施設が敷地内にあること。RVパーク宿泊者は無料で利用でき、利用時間は17時30分~最終受付21時(22時完全退出)となっています。

アルミ食器やトレーで給食風スタイルの定食

給食スタイルで食事が楽しめる「里山食堂」。ほかにも食事処やカフェなど8店舗あり

道の駅保田小附属ようちえんの土産店内写真

「ようちえんショップ」では、ここでしか手に入らないオリジナルグッズも

「飲食店やカフェが複数あり、温浴施設が完備。ドッグランも併設。サイト内でオーニングやイス・テーブルの展開も可能で、快適な車中泊の要素が詰まっています。なにより他にはないノスタルジックでワクワクする体験! 私のイチオシRVパークです」(山縣さん)

都市交流施設・道の駅保田小附属ようちえん RVパーク

・所在地:千葉県安房郡鋸南町保田724
・利用料金(1泊):3,500円
・利用可能台数:2台
・電源設備 〇(利用料金に含む)、ゴミ処理 〇(利用料金に含む)、入浴施設 〇(施設内)
都市交流施設・道の駅保田小附属ようちえん RVパークウェブサイト

【群馬県】RVパーク 道の駅尾瀬かたしな

道の駅尾瀬かたしなの全景航空写真

標高約800mの快眠RVパーク! 尾瀬の絶景と名水に癒やされる

群馬県の北部、尾瀬の玄関口・片品村の中心地に位置し、標高は約800m。夏でも平地より涼しく、夜も寝苦しくなりにくいのが、「RVパーク 道の駅尾瀬かたしな」。これからの暑い季節に覚えておきたい快眠スポットでもあります。

道の駅尾瀬かたしなの展望テラス

源泉かけ流しの足湯に浸かりながら、絶景を堪能できる展望テラス

「この立地でこの気候なので、絶景、グルメ、癒やしがそろうのが魅力。テラスや駐車場からは尾瀬国立公園の稜線や里山の風景を望めて見晴らしは抜群です。食も充実していて満足度が高いんですよ」と山縣さん。

尾瀬名水うどんとマイタケの天ぷら

名物の尾瀬名水うどんとマイタケの天ぷらをぜひ

「冷涼な気候から作られるおいしい高原野菜や、平成の名水百選にも選ばれた湧水と地粉を使った名物の『尾瀬名水うどん』、地元シェフなどが週替わりで料理を提供するレストランなど、片品ならではの味覚を堪能できます」(山縣さん)

ほかにも敷地内には湧き水を自由に持ち帰れる水汲み場や、運転の疲れを癒やせる無料の足湯も用意されています。また、温浴施設は「寄居山温泉 ほっこりの湯」まで徒歩約5分と便利。

道の駅尾瀬かたしな内の農産物直売所売り場

片品村の高原野菜や土産などを販売する「農産物直売所かたしな屋」

周辺は尾瀬国立公園をはじめ、“東洋のナイアガラ”と呼ばれる吹割の滝、散策が楽しめる丸沼高原など自然の宝庫。観光の拠点としても、のんびり滞在する目的地としても満足できるRVパークです。

道の駅尾瀬かたしなのトイレ内観

「トイレや水回りが非常に清潔で使いやすいのも好印象」と山縣さん

RVパーク 道の駅尾瀬かたしな

・所在地:群馬県利根郡片品村鎌田3967-1
・利用料金(1泊):3,000円~3,500円(特定日加算あり)
・利用可能台数:3台
・電源設備 〇(無料)、ゴミ処理 〇(無料)、入浴施設 〇(近隣・徒歩圏内)
RVパーク 道の駅尾瀬かたしなウェブサイト

【群馬県】RVパーク 道の駅たくみの里

道の駅たくみの里の全景航空写真

30種類近い体験ができる“里山テーマパーク”で車中泊

RVパークでただ車中泊するだけじゃもったいない! 道の駅併設のRVパークなら、ご当地グルメや買い物も楽しめますが、それ以上に「体験」を楽しめるのが「道の駅たくみの里」。なんと約30種類の手作り体験ができる“里山テーマパーク”です。

「東京ドーム約70個分の広大な集落全体が道の駅になったスポット。さまざまな手作り体験ができる『たくみの家』が点在していて、充実した時間を過ごせます」(山縣さん)

日本家屋と水車の里山風景

広大な敷地に広がる日本の里山風景は散策するだけでも楽しい

体験メニューは竹細工や和紙すき、そば打ち体験といった伝統的なものから、ちょっと変わったところでは食品サンプル作りや着物体験など多彩。食事処やカフェも多く、里山風景の散策も楽しめます。

RVパーク 道の駅たくみの里のアスファルト地面のサイト

サイト内でイス・テーブルの展開OKですが、サイドオーニング展開と火気使用は禁止

車中泊環境も良好。

「電源やゴミ処理対応など基本設備がしっかりしており安心感が高いです。駐車場が広くてフラットなので、傾斜が気にならないのもポイントですね」(山縣さん)

奥平温泉 遊神館の内観

提携温浴施設の「奥平温泉 遊神館」。露天風呂もあります

敷地内に入浴施設はありませんが、クルマで約10分の日帰り温泉施設「奥平温泉 遊神館」が利用でき、RVパーク利用者には人数分の入館無料チケットが配布されます(入湯税50円別途)。

RVパーク 道の駅たくみの里

・所在地:群馬県利根郡みなかみ町須川847
・利用料金(1泊):3,000円
・利用可能台数:3台
・電源 設備 〇(無料)、ゴミ処理 〇(無料)、入浴施設 〇(クルマ移動)
RVパーク 道の駅たくみの里ウェブサイト

【山梨県】RVパーク つる

道の駅 つるの外観画像

富士山の“湧水グルメ”を堪能! ご当地朝ごはんも狙い目

富士山が生み出す“湧水グルメ”を楽しみたいなら、「RVパーク つる」を押さえておきたいところ。山梨県都留市にある「道の駅 つる」に併設されたRVパークで、都留市は「平成の名水百選」にも選ばれた“富士の湧水の街”として知られています。その湧き水で育った食材を味わえるのが魅力です。

トレーに載った豚汁、ご飯、生卵の朝定食

土日祝限定の朝定食は8時~10時まで提供

「レストランでは地元ブランド豚『湧水ポーク』をメインとしたメニューを提供。直売所では加工品も販売しています。また、湧水で育った野菜と食べられる炭を使ったスイーツ“炭野菜ジェラート”など、ここならではの味覚が楽しめます」(山縣さん)

さらにレストランでは、土日祝日の8時~10時限定で朝定食メニューも提供。湧水ポークハムと富士北麓たまごの「豚汁ご飯セット」(500円)など、車中泊の翌朝にうれしいご当地朝ごはんが用意されています。

道の駅の農産物販売コーナー

直売所では地元野菜や加工品、お土産などを販売

立地は中央自動車道・都留ICから約15分とアクセス良好で、富士五湖周辺の拠点にも便利。サイト料金に電源・ゴミ処理料が含まれているシンプルな料金設定も好印象。

RVパーク つるとリニア実験線の高架橋風景

リニア実験線の高架橋の手前にRVパーク つるがあります

「実はここならではの隠れた楽しみも。サイトの近くにリニアの実験線が通っていて、タイミングが良ければ走行音を感じられます。私的にはこれがワクワクのポイント(笑)」(山縣さん)

RVパーク つる

・所在地:山梨県都留市大原88
・利用料金(1泊):2,552円
・利用可能台数:6台
・電源設備 〇(無料)、ゴミ処理 〇(無料)、入浴施設 〇(クルマ移動)
RVパーク 道の駅 つるウェブサイト

【山梨県】RVパーク 道の駅にしじま和紙の里かみすきパーク

道の駅にしじま和紙の里かみすきパーク全景の航空写真

旅の思い出に伝統工芸品を持ち帰れる、落ち着いた雰囲気のRVパーク

山あいの静かな環境に位置する「道の駅にしじま和紙の里かみすきパーク」は、日本の伝統工芸“和紙”をテーマにしたスポット。

和紙漉き、和紙のランプシェードやうちわ作り体験など、ここでは旅の思い出を“形”として持ち帰ることができます。

和紙漉きのうちわ作り風景

和紙漉き体験のほか、ランプシェード、うちわ、タペストリーなど自分だけの和紙グッズが作れます

和紙に筆で文字を書く風景

西嶋の書道用紙に筆で試し書きができる書道体験コーナーも

施設内には郷土料理を提供するレストラン・カフェ、農産物直売所も完備。西嶋和紙を使った便箋や小物、身延町の特産で“幻の大豆”とも呼ばれる「あけぼの大豆」(季節限定)は、ここならではの思い出の品です。

道の駅の日本家屋風建物外観

趣のある日本家屋風の建物が並びます

「RVパークの区画はゆとりがあり、隣のクルマを気にせず過ごせます。夜は街灯が少なく、晴れた日は満天の星も。日本の伝統工芸に触れながら、静かにゆったり車中泊したい人におすすめのRVパークですね」(山縣さん)

RVパーク 道の駅にしじま和紙の里かみすきパーク

・所在地:山梨県南巨摩郡身延町西嶋345
・利用料金(1泊):2,000円
・利用可能台数:5台
・電源設備 〇(500円)、ゴミ処理 〇(1袋500円)、入浴施設 〇(クルマ移動)
RVパーク 道の駅にしじま和紙の里かみすきパークウェブサイト

泊まるだけじゃない、“目的地”になる道の駅併設RVパーク

今回紹介した5か所のRVパークは、車中泊スポットとして快適に過ごせるだけでなく、その土地ならではの魅力を体感できる場所ばかり。

リノベした小学校や幼稚園で過ごしたり、歴史ある伝統工芸に触れたり、そこでしか見られない景色やご当地グルメを堪能したり。車中泊だけで終わるのがもったいないと感じるほど、道の駅ごとに個性豊かな楽しみが詰まっています。

次の車中泊旅は、道の駅併設RVパークを“目的地”として旅してみるのもいいかもしれません。

山縣麻人さんプロフィール

ピースサインする男性

やまがた・あさと / くるま旅クラブ 事務局長。ピクセルドライブ株式会社 代表取締役。2018年よりカムロードベースのキャブコン「オルビスユーロ」で日本一周の旅を開始。現在も新しい場所への探訪を続けている。キャンピングカー歴7年の経験を生かし、2022年からはくるま旅クラブの事務局長としてキャンピングカーユーザーのサポートに日々奮闘。「キャンピングカーは行楽にも防災にも使える万能な存在」という信念のもと、実体験に基づいた情報発信を心がけている。

「くるま旅クラブ」とは

一般社団法人日本RV協会の子会社・くるま旅クラブ株式会社が運営する有料の会員制クラブ。キャンピングカーオーナーや車中泊旅を楽しむユーザーに向け、車中泊ができる提携施設や割引特典などを提供。2026年1月現在の会員は約2万1000人。
くるま旅クラブウェブサイト

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