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御母衣峠から見下ろす屈斜路湖を見た空撮写真
写真・構成=高橋祐介/文=編集部

襟裳岬へ! 北海道・道東から日高エリアを巡る、レンタルキャンピングカー絶景ドライブ【2泊3日車中泊旅・後編】

知床から日高へ。北海道の海岸線をたどり、北太平洋シーサイドライン、襟裳岬、ご当地グルメを満喫するロードトリップ最終章

美幌峠、知床峠、野付半島—北海道・道東を代表する絶景を巡ったレンタルキャンピングカー旅も、いよいよ最終章。旅の締めくくりは、北海道屈指の海岸絶景「北太平洋シーサイドライン」と、風の岬として知られる「襟裳岬(えりもみさき)」だ。道中では車中泊旅に便利なRVパークやご当地グルメにも立ち寄りながら、約1,200kmに及ぶロードトリップのフィナーレへ!

目次

道東の海岸線を南下! 北太平洋シーサイドラインで絶景ドライブ

野付半島を後にし、レンタルキャンピングカーで巡る北海道2泊3日の車中泊旅はいよいよ終盤へ。美幌峠、知床峠、野付半島という道東を代表する絶景スポットを効率よく巡り、今回の大きな目的は2日目にしてほぼ達成した。

とはいえ、このまま終わるわけにはいかない。旅のラストを飾る目的地として最後に照準を合わせたのが、北海道を代表する岬のひとつ、襟裳岬である。

ただし、現在地の標津(しべつ)町から襟裳岬までは約350km。数字だけ見ると少したじろぐ距離だが、まだ2日目の夕方前。返却時間を気にする最終日ではないことが、精神的にはずいぶんありがたい。

宿泊予定地の釧路方面へ向けて海岸線を南下していくと、ほどなく現れるのが「北太平洋シーサイドライン」。全長約321kmに及ぶ海岸ルートの総称で、日本屈指の絶景ドライブルートとして知られている。

なかでも見逃せないのが、浜中町から厚岸(あっけし)町へ続く区間。琵琶瀬展望台付近では、切り立つ崖の上を走りながら太平洋を見下ろすダイナミックな景色が広がり、「ここは本当に日本なのか」と思わず声が漏れるほどのスケールだった。

北太平洋シーサイドライン1

北太平洋シーサイドライン2

北太平洋シーサイドライン3

海沿いの道から草原のような丘陵地帯へと景色が移り変わり、北海道らしい広がりを実感できる北太平洋シーサイドライン。どこまでも続く空と海を眺めながら進む時間が実に心地よかった

なぎさのドライブウェイ

北太平洋シーサイドライン沿いにある砂浜を走れる「なぎさのドライブウェイ」。石川県の千里浜なぎさドライブウェイ同様、波打ち際をクルマで走れる珍しいスポットで、この日はレンタルキャンピングカーでも走行してみた。全長約4kmだが、車重のあるキャブコンのため無理はせず早めに折り返し。写真左手前方には霧多布(きりたっぷ)湿原が広がっている

なぎさのドライブウェイ

〒088-1524 北海道厚岸郡浜中町暮帰別東

長距離ドライブのご褒美はこれ!
セコマ「北海道とうきびソフト」は外せない

今回の2泊3日の車中泊旅では、食事から飲み物まで、気づけば何かとお世話になっていたセイコーマート。長距離ドライブの合間に立ち寄るたび、「次は何を買おうか」と店内を歩く時間も旅の楽しみのひとつだった。

そんなセコマで、絶対外せないのが「北海道とうきびソフト」。2026年のJAF Mate夏号「47都道府県ご当地アイス」特集では「北海道メロンソフト」が北海道の1位に選ばれていたが、個人的には"コンビニご当地アイス王者"は迷わずこちらを推したい。

とうもろこしのやさしい甘みと香ばしさが絶妙で、運転の疲れがすっとほどけていく。相棒はもちろん「北海道コーン茶」。この組み合わせを味わうと、「北海道まで来てよかったなぁ」と、しみじみ思ってしまうのである。

  • セコマの北海道とうきび茶には今回出会えなかった……なぜ(泣)。

セイコーマート1

セイコーマート2

セイコーマート3

北海道での長距離運転の癒やしは、やはりセコマの愛すべきスイーツ「とうきびソフト」。ちなみに着ているTシャツは、昨年リリースされたネイビーカラーのセコマTシャツだ

車中泊派にうれしい設備が充実! 「道の駅しらぬか恋問館」のRVパーク

RVパークしらぬか

2日目の宿泊地に選んだのは、釧路市街を抜けた白糠町にある「道の駅しらぬか恋問館」に併設されているRVパークしらぬかだ。

2泊3日程度なら大きな問題にならないが、北海道を1週間、2週間とかけて巡る車中泊旅では、ゴミ捨てや洗濯、シャワー、汚水処理といった生活インフラのありがたさを実感する。

その点、この道の駅&RVパークは実に頼もしい。24時間利用できるコインランドリーとコインシャワーを備え、さらに海を眺めながら入れるサウナ まで完備。RVパーク利用者はゴミを処分できるほか、有料で汚水処理ができるダンプステーションや洗車用の高圧洗浄機も利用できるため、長旅のリセットポイントとして申し分ない。

チェックインしたのは午後6時30分頃。受付では「今日はサウナ無料券がありますよ」と、思わぬうれしいサービスが。……ところが営業時間終了まで残り15分。翌朝は当然早めの出発予定だったため、泣く泣く無料券を辞退することになった。

しかし、サウナ欲はそう簡単には収まらない。

結局、チェックイン後に釧路市内の「天然温泉 大喜湯 昭和店」 へ向かうことにした。

塩化物泉の天然温泉で長距離運転の疲れを流し、遠赤外線サウナとセルフロウリュが楽しめるフィンランド式サウナを満喫。それでいて入浴料は大人500円という驚きのコストパフォーマンス。旅の疲れはすっかり吹き飛び、気分はすでに翌日の絶景モードである。

翌朝は、サウナでじっくり蒸されたおかげかぐっすり眠れ、初日と見間違えるほど体が軽い。北海道最終日となる3日目は、気合を入れ直す意味を込めてセイコーマートの「ホットシェフTシャツ」に着替え、襟裳岬へ向けて出発した。

道中は拍子抜けするほど順調そのもの。海を左手に眺めながら国道336号を南下していると、話のネタだけはしっかり転がっていた。2日目はセコマTシャツ、最終日はホットシェフTシャツ姿でセイコーマートへ立ち寄ると、店員さんがひと言。

「そのTシャツ着てる人、初めて見ました(笑)」

北海道では意外と着ないものなのか……。旅の終盤に、至極勝手なセコマカルチャーショックを受けながらハンドルを握ることになった。

道の駅しらぬか 恋間館 (RVパークしらぬか)1

道の駅しらぬか 恋間館 (RVパークしらぬか)2

道の駅しらぬか 恋間館 (RVパークしらぬか)3

道の駅しらぬか 恋間館 (RVパークしらぬか)4

コインシャワー、コインランドリーに加えサウナまで備える「道の駅 しらぬか 恋問館」。併設されているRVパークを利用すれば、ごみ捨てに加え、追加料金を支払えば、汚水処理ができるダンプステ―ションや高圧洗浄機を借りての洗車が可能だ

道の駅しらぬか 恋間館 (RVパークしらぬか)

北海道白糠郡白糠町恋問3-2-1
TEL01547-5-3317
【営業時間】
本館・直売所 9:00〜19:00
テナント 10:00〜19:00
【定休日】年末年始(12月30日〜1月3日)
道の駅しらぬかウェブサイト
RVパークしらぬかウェブサイト

襟裳岬へ道中スナップ1

襟裳岬へ道中スナップ2

襟裳岬へ道中スナップ3

襟裳岬へ道中スナップ4

襟裳岬へ道中スナップ5

太平洋を左手に眺めながら走る道では、多くのツーリングライダーとすれ違い、北海道らしい旅情がたっぷり。断崖迫る海岸線や雄大な湿原河川の眺めも非常に印象的だった。かつて襟裳周辺には「黄金道路」と呼ばれる難工事区間があり、波打ち際の断崖に道路を通すため莫大な費用が投じられたという。海と山が織り成すダイナミックな風景を楽しみながら、襟裳岬への距離を少しずつ縮めていった

強風だけじゃない! ダイナミックな景観が広がる襟裳岬へ

そして、旅の最後の目的地・襟裳岬に到着。

森進一さんの名曲「襟裳岬」の影響もあって、「寂しさ漂う最果ての地」というイメージを抱いていたが、実際に目の前に広がっていたのは、想像以上にダイナミックな景観だった。日本有数の強風地帯として知られる場所だけに、風に弱いキャブコンで訪れることを少し心配していたものの、この日は幸運にも穏やかな天候。ゆっくり散策を楽しめそうだ。

駐車場から遊歩道を歩き始めると、まず目に入るのは森進一さんの歌碑。

「襟裳岬って吉田拓郎の作曲だったのか!」

と、無知ゆえの思わぬ発見に驚きつつ歩みを進めると、島倉千代子さんの歌碑も現れる。こっちの「襟裳岬」を知らなかった自分を少し恥じながら岬の先端へ向かう。

そこに広がっていたのは、荒々しい岩礁と太平洋が織り成す圧巻の景色。時折、襟裳らしい霧が海を包み込み、そのたびに表情を変える風景を眺めていると、3日間の旅の締めくくりにふさわしい場所へたどり着いたことを実感する。

襟裳岬といえばゼニガタアザラシの生息地としても有名だ。岩場や海面を、しばらく目を凝らして探してみたものの、この日は残念ながら姿を確認できず。白いシャチに続いてアザラシにも縁はなかったが、それもまたいきあたりばったりの旅らしい結末だ。JAF Mate2026年夏号の表紙がゼニガタアザラシなのでこちらをぜひチェックを!

さて、絶景を満喫したあとは、お待ちかねの北海道グルメである。

襟裳岬1

襟裳岬2

襟裳岬3

襟裳岬では太平洋を望む灯台や森進一の名曲「襟裳岬」の歌碑を見学。強風で知られる岬だが、この日は穏やかな表情を見せていた。北海道の最南東端ならではのスケール感と開放感を味わえる代表的な景勝地だ

襟裳岬4

襟裳岬5

襟裳岬6

襟裳岬7

襟裳岬8

襟裳岬の先端部から海を見下ろすと、荒々しい岩礁帯と太平洋の大海原が広がる。周辺は国内有数のゼニガタアザラシの生息地としても知られ、運が良ければ岩場で休む姿を観察できることも。強い海風と豊かな自然が育んだ、襟裳ならではの景観が印象に残る

えりも岬

〒058-0342 北海道幌泉郡えりも町えりも岬
【駐車場】あり

旅の締めくくりは、襟裳で味わう旬のホッキ丼

地元の人気店ヒョウロクのほっき丼

旅の締めくくりに何を食べるか。最初に思い浮かんだのは、もちろんウニだった。日高昆布を食べて育つこの地域のウニは評判も高い。ただ、昨年の北海道旅では神威岬(かむいみさき)でウニ丼を味わっている。同じ締めくくりでは少し芸がない。

そこで選んだのが、襟裳町や日高地方で水揚げされるホッキ貝だ。

訪れたのは、地元客にも人気の「食事処 瓢六」。海鮮丼や定食がずらりと並ぶメニューに心が揺れるが、今回は初志貫徹。「期間限定」の文字にも背中を押され、ホッキ丼を注文した。

運ばれてきた丼をひと口。まず驚いたのは鮮度だった。瑞々しい歯応えと濃厚な甘みが口いっぱいに広がり、「ホッキ貝ってこんなにおいしかったのか」と思わず箸が止まらない。

産地だからこそ味わえる鮮度と旨み。気づけば丼はあっという間に空になっていた。

食事処 瓢六でほっき丼をいただく1

食事処 瓢六でほっき丼をいただく2

食事処 瓢六でほっき丼をいただく3

旅の2日目に購入したホットシェフTシャツでいただくホッキ丼。観光客だけでなく襟裳ローカルも集うお店だけあってメニューが豊富で、いくらと鮭の親子丼なんてメニューにもそそられた

食事処 瓢六(ひょうろく)

〒058-0205 北海道幌泉郡えりも町大和333-1
TEL01466-2-3387
【営業時間】11:00〜14:00/17:00〜21:00
【定休日】不定休
食事処 瓢六ウェブサイト

まだ終わらない北海道旅。最後は新千歳空港へ

エンルム岬

襟裳岬を後にして新千歳空港へ向かう途中、様似(さまに)町で気になる案内板を見つけた。

その名は「エンルム岬」。

市街地のすぐ近くとは思えないほどダイナミックな断崖が海へ突き出し、展望地からは太平洋と日高山脈の山並みを一望できる隠れた絶景スポットだ。

駐車場へ向かう急坂は少々スリリングだったが、フルタイム4WDのキャブコンは難なくクリア。最後まで頼もしい旅の相棒だった。

エンルム岬1

エンルム岬2

エンルム岬3

国道を走っているだけでは気づかず通り過ぎてしまいそうなエンルム岬。展望地に立つと、眼下には太平洋、背後には日高の山並みが広がる。海へせり出した独特の岩地形は存在感十分で、上空から見るとその造形美がいっそう際立って見えた

エンルム岬

〒058-0024 北海道様似郡様似町会所町35
【駐車場】あり

これで本当に旅も終わり……と思ったのだが、そう簡単に終わらせないのが年1回許された貴重な北海道旅。

帰り道の日高地方は、日本有数のサラブレッド生産地。競馬好きとしては、新冠(にいかっぷ)町の「優駿スタリオンステーション」へ寄らずに帰る選択肢はなかった。日本中を熱狂させた元祖アイドルホース・オグリキャップの墓前で3日間の旅を静かに振り返り、約1,200kmをともに走ったキャンピングカーを新千歳空港近くのエアパーキングで返却となった。

とはいえ、北海道旅は飛行機に乗るまで終わらない、さらに粘り腰。ここからは新千歳空港満喫タイムのスタート!! 帰りのフライトまでの時間は、「ガンダムベースアネックス新千歳空港」を皮切りに、空港グルメやお土産選びなどを満喫してから、2泊3日の北海道旅の幕を引くことにしよう。

スポットMAP

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