コスモスポーツ、コロナハードトップ、プリンス・スカイライン、ギャランΣハードトップ、117クーペ──昭和・平成を駆け抜けた旧車オーナー珠玉の物語集
人生を走り続ける名車たち。ガレージに眠るのは、クルマではなく“生き様”だったクルマは、単なる移動手段ではありません。
人生の節目を共にし、ときに夢や誇りそのものになる存在です。
国産ロータリーの象徴であるマツダ コスモスポーツ、昭和デザインの到達点ともいえるコロナ ハードトップ、新車から60年を共に歩んできたプリンス・スカイライン、強烈な個性を放つギャランΣハードトップ、そして名匠ジウジアーロが生んだ117クーペ。
本特集では、こうした旧車を愛し続けるオーナーたちのガレージを訪ね、それぞれの一台に込められた物語をまとめてご紹介します。
“宇宙船”デザインは今も輝く! マツダ・コスモスポーツとオーナーの熱きロータリー愛
1967年、国産初のロータリーエンジン搭載車として登場したマツダ・コスモスポーツ。その近未来的なフォルムは“宇宙船”を連想させ、半世紀を超えた今もなお多くのファンを魅了しています。
広島県尾道市で旅館を営む花本恵嗣さんのガレージを訪問。サーキット走行やラリー参戦を経て、ロータリー車を愛し続けてきた花本さんが選んだのは、軽快な走りが魅力の前期型コスモスポーツ。ドイツ遠征やクラブ活動など、愛車と共に過ごした濃密な時間は、単なる趣味を超えた人生の一部です。前期・後期で異なる車体形状や安全性への先進的な取り組みなど、コスモスポーツトリビアも満載です。
ロータリーサウンドに心を奪われたオーナーの物語を、ぜひご覧ください。
国産初のハードトップ! 昭和の名車「コロナ ハードトップ」に込めたオーナーの夢
1965年、国産車で初めてハードトップデザインを採用したトヨペット・コロナ ハードトップ。そのスタイリッシュな2ドアフォルムは、当時の日本に新しい風を吹き込みました。
幼少期にカタログで一目惚れし、半世紀を経て憧れを叶えた馬場博文さん。ネットオークションで出会った希少なコロナ ハードトップ前期型を、プロの手で丁寧にレストアし、DIYで細部を工夫するこだわりぶりは必見です。リアウインドーの独特な格納機構や、ナンバープレート裏に隠された給油口など、コロナ ハードトップに関する豆知識もたっぷり。旧車イベントや九州の海岸線を走る姿は、まさに昭和のロマンです。
新車から60年! 90歳オーナーとプリンス・スカイラインが紡ぐ“人生の物語”
1965年に新車で購入したプリンス・スカイライン1500デラックスを、90歳となった今も現役で走らせる渡邉さん。
60年間ワンオーナーで乗り続けるその姿は、まさに「クルマは人生の相棒」。戦後間もない時代にクルマと出会い、運送業を立ち上げ、仕事の節目に手に入れたスカイラインは、レストアを経て今なお絶好調。春と秋のイベントシーズンには全国を駆け巡り、仲間との交流を楽しむ日々です。ジェコー製時計やナショナル製ラジオが今も動くインパネなど、昭和車ならでは注目ポイントは要チェックです。
クセが強いから面白い! 三菱ギャランΣハードトップに惚れ込んだオーナーの物語
1984年、三菱がクラウンやセドリックに挑むべく投入した「ギャランΣハードトップ」。スポーティさとゴージャスさを融合した独特のキャラクターは、万人ウケしない“アクの強さ”が魅力です。
その個性に惚れ込み、前期・後期の2台を所有する福岡県のおかしらさん。父親から譲り受けた初代ギャランΣをきっかけに三菱車にハマり、ネットオークションで部品取り車を確保しながらDIYと仲間の力で維持する姿はまさに情熱の結晶。前期型の「シリウスDASH」、後期型の「サイクロンDASH」などエンジンの違いや、9箇所調整可能なソファのようなシートなど見どころ満載。希少なΣハードトップを“終のクルマ”と語るオーナーのストーリーをお見逃しなく。
運命の出会いから15年。いすゞ・117クーペが教えてくれた“クルマの楽しさ”
「クルマなんて移動手段」と思っていた大学生時代、ホームセンターの駐車場で見かけた黒い2ドアクーペに心を奪われた瞬間から、オーナーの北園さんの人生は一変しました。
そのクルマこそ、ジウジアーロがデザインした名車いすゞ・117クーペ。知識ゼロで購入した1975年式XTは、10年間で20万kmを走破し、壊れるたびに修理を重ねてきた“相棒”。さらに憧れのハンドメイドモデルを増車し、今では日常使いもイベント遠征も117クーペ一筋です。
本木目のインパネ、ヂーゼル機器製クーラー、三角窓の繊細な操作など、昭和車ならではのディテールを記事でお楽しみください。
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年式やスペックだけでは語り尽くせないのが、旧車の世界です。
そこには、初めてハンドルを握った日の高揚感や、仕事や家族と共に過ごしてきた時間、仲間と走った道の景色が幾重にも折り重なっています。
今回ご紹介した5台はいずれも、オーナーの人生と深く結びつき、今なお現役で走り続けている存在です。
時代が移り変わっても、人の心を震わせるクルマの魅力は色褪せません。
ガレージに息づく名車たちの物語が、あなた自身の“忘れられない一台”を思い出すきっかけになれば幸いです。
懐かしさ満載! 昭和のクルマ特集をたっぷりとお届け!
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