学科試験予備校のキービジュアル
問題制作・監修=長 信一/イラスト=若林 夏

夜にお酒を飲んでも、一晩寝れば飲酒運転にはならない?

飲酒運転や過労運転の危険について、初心者もベテランも、学科試験問題で学び直し!
長 信一

今回の学科試験予備校の出題テーマは、「飲酒運転の危険と疲労時のリスク」について。これから新年会などで飲酒の機会が増える人、冬の寒さで体調を崩しがちな人などは、アルコールや薬、疲労がおよぼす危険について、あらためて確認しませんか? ここで出題される学科試験の〇×クイズで、安全運転に必要な知識をブラッシュアップしましょう。

目次

今回の学科試験クイズは、「飲酒運転の危険と疲労時のリスク」について5問を出題

この学科試験予備校で出題される試験問題は、自動車運転免許研究所の長 信一先生が実際の学科試験問題と同様の基準に従って独自に制作したものです。

参考=「交通の方法に関する教則」

問題1: 道路で酒に酔ってふらついたり寝そべったりしてはいけないが、立ち話をしたり座ったりするのは、交通の妨げにはならない。

正解 ✕

道路で立ち話をしたり座ったりする行為も、交通の妨げになることがあります。

問題2: これから車を運転しようとする人に酒を出したり、勧めたりしてはいけない。

正解 〇

これから車を運転しようとする人に酒を出したり、勧めたりしてはいけません。

問題3: 酒を飲んだのが前夜であれば、翌朝の運転時まで酒の影響を受けていることはない。

正解 ✕

酒を飲んだのが前夜であっても、翌朝の運転時まで酒の影響を受けていることがあるので注意が必要です。

問題4: 長時間にわたって運転するときは、3時間に1回は休息をとる。

正解 ✕

長時間にわたって運転するときは、少なくとも2時間に1回は休息をとるようにします。

問題5: 眠気を催す風邪薬や頭痛薬などを服用したときは、運転をしないようにする。

正解 〇

眠気を催す薬を服用したときは、運転をしないようにします。体の調子を整えてから運転しましょう。

【長先生の解説コラム】飲酒運転の根絶に加えて、歩行者のときも飲酒のリスクに注意しよう

【飲酒運転の禁止】
年末年始を経てこれからの季節は、新年会などでお酒を飲む機会が増えますね。そんな時、クルマを運転するのは絶対にしてはいけない行為です。また、その危険性については誰もが承知していると思います。

運転免許試験で出典となる「交通の方法に関する教則」でも、このような危険性を周知徹底するために、わかりやすく解説しています。飲酒による影響をピックアップしたので、改めて確認してみましょう。

飲酒運転の根絶
飲酒運転とは、ビールや日本酒などの酒類やアルコールを含む飲食物を摂取し、アルコールを体内に取り込んだまま運転する行為です。アルコールには脳の働きを麻痺させる作用があるなど、一般的にアルコールが体内に入ると……

・顔が赤くなり、多弁になる
・気が大きくなり理性や自制心を失う
・平衡感覚が鈍くなり、足元がふらつく
・視力が低下し、視野が狭くなる

などの変化が現れ、運転に必要な集中力・注意力・判断力などが低下していきます。実際の運転に現れる現象として、具体的には……

・運動機能が低下し、ブレーキ操作やハンドル操作が遅れる
・車間距離の判断を誤る
・危険の察知が遅れ、とっさの状況に対応できない
・気が大きくなり、速度超過や乱暴な運転をする
・歩行者や自転車、信号等を見落としたりする

など、飲酒運転は交通事故に結びつく危険性を大いに高めます。酒に弱いと言われる方だけでなく、酒に強いと言われる方でも、低濃度のアルコールで運転操作等に影響を及ぼすことは明らかです。

道路でしてはいけないことなど
・酒に酔ってふらついたり、立ち話をしたり、座ったり、寝そべったりなどして交通の妨げとなることをしてはいけません。
・免許を持たない人や酒気を帯びた人に運転を頼んだりしてはいけません。また、運転者に先を急がせたり、運転の邪魔になる行為をしたりしないようにしましょう。
・これから車を運転しようとする人に酒を出したり、勧めたりしてはいけません。

酒気を帯びた状態などで運転をしないこと
・酒気を帯びているときや麻薬、覚せい剤、シンナーなどの影響を受けているときは、運転してはいけません。
・酒を飲んだのが前夜であっても、翌朝の運転時まで酒の影響を受けていることがあることに注意しましょう。

夜間の走行
・夜間は視界が悪くなるため、歩行者や特定小型原動機付自転車、自転車などの発見が遅れます。また、速度感覚が鈍り、速度超過になりがちです。
・夜間は、過労運転や酒酔い運転をする者や、酔って歩く者などがいたりするので、昼間より速度を落として慎重に運転しましょう。
・少しでも危ないと感じたときは、まず速度を落とすことが大切です。

自動車の管理責任
・無免許の人や酒を飲んだ人に車を貸してはいけません。
・車を勝手に持ち出されないように、車の鍵の保管に十分注意しましょう。


【疲労などによる影響】
運転に及ぼす影響は、飲酒だけではありません。運転者本人の体調や悩み事、睡眠時間やストレスなど、心身の状態すべてが危険運転の原因になってしまいます。また、体調が悪いからといって、風邪薬や精神安定剤などを服用すると、かえって眠くなったり頭が痛くなったりする場合もあります。

クルマを運転するときは、常に体調を整えて運転に集中できる状態で運転するようにしましょう。運転免許試験で出題される「交通の方法に関する教則」では、このような危険性を周知徹底するために、わかりやすく解説しています。疲労などによる影響をピックアップしたので、改めて確認してみましょう。

サービスエリアで休憩するイメージ

運転計画を立てること
・長距離運転のときはもちろん、短区間を運転するときにも、自分の運転技能と車の性能に合った運転計画を立てることが必要です。あらかじめ、運転コース、所要時間、休息場所、駐車場所などについて計画を立てておきましょう。
・長時間にわたって運転するときは、2時間に1回は休息をとりましょう。
・眠気を感じたら、速やかに休息をとって眠気を覚ましてから運転しましょう。

風邪薬を飲むイメージ

体調を整えること
・疲れているとき、病気のとき、心配ごとのあるときなどは、注意力が散漫になったり、判断力が衰えたりするため、思いがけない事故を引き起こすことがあります。このようなときは、運転を控えるか、体の調子を整えてから運転するようにしましょう。
・眠気を催す風邪薬や頭痛薬などを服用したときは、運転をしないようにしましょう。過労のときは、運転してはいけません。

停止距離と車間距離
・運転者が疲れているときは、危険を認知して判断するまでに時間がかかるので、空走距離は長くなります。
・雨にぬれた道路を走る場合や重い荷物を積んでいる場合などは制動距離が長くなります。

この他、JAF Mate Onlineでは、疲労や眠気などの対策として、下記のような記事もあります。ぜひ参考にしてみてください。

【3分チャレンジ!】出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます

今回の学科試験出題テーマの「飲酒運転の危険と疲労時のリスク」について、オンライン(Googleフォーム)で追加の問題を5問用意しました。
制限時間は3分が目安で、正解は解答後すぐに表示されます。もっと学科試験にチャレンジしたい! という方は、ぜひ下記「オンライン試験はこちら」から受験してください。

  • Googleフォームが開きます

前回のオンライン試験で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい

2025年12月のオンライン試験結果は、平均点89点となりました。出題された5問中、特に正答率の低かった問題はこちら。

道路標識の一例

図の標識によってタイヤチェーンを着けていない車の通行が禁止されている道路では、スタッドレスタイヤを装着していれば、タイヤにタイヤチェーンを着けないで通行してもよい。(正答率82%)

正解 ✕

スタッドレスタイヤを装着していても、タイヤにタイヤチェーンを付けて通行しなければなりません。

長 信一

ちょう・しんいち 1962年生まれ。1983年、都内の自動車教習所に入社し、学科や実技の指導員に。24歳のとき、全種類の運転免許証を完全取得。教習生への親身な指導をモットーに普通免許、自動二輪免許、第二種免許など数多くの合格者を送り出した。現在は自動車運転免許研究所の所長として運転免許関連の書籍を執筆。その数、実に200冊以上。
2025年12月には最新刊「動画でまるわかり 運転免許更新 完全ガイド 認知機能検査・運転技能検査対応」(高橋書店)を出版。
https://www.takahashishoten.co.jp/book/16030.html

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