走行中にタイヤがパンクしたら、すぐに急ブレーキを踏むべき?
運転中の非常事態について、初心者もベテランも、学科試験クイズで学び直し!今回の学科試験予備校の出題テーマは、「緊急時の処置」について。運転中にタイヤがパンクした場合や、踏切で立ち往生した場合の対処方法について、きちんと覚えていますか? ここで出題される学科試験の〇×クイズで、安全運転に必要な知識をブラッシュアップしましょう。
- 問題1: オートマチック車を運転中、踏切の中でエンジンが停止して動けなくなったときは、非常手段としてセルモーターを使って車を動かすことができる。
- 問題2: 対向車と正面衝突のおそれが生じたときは、もし道路外が危険な場所でないときは、道路外に出ることをためらってはいけない。
- 問題3: 四輪車を運転中、エンジンの回転数が上がって下がらなくなったときは、ギアをニュートラルにして車輪にエンジンの力が伝わらないようにしながら路肩など安全な場所に行き、停止した後にエンジンスイッチを切る。
- 問題4: 走行中にタイヤがパンクしたときは、ハンドルをしっかりと握り、直ちに急ブレーキを踏んで車を止める。
- 問題5: 後輪が右に横滑りを始めたときは、まずアクセルを緩め、同時にハンドルを左に切って車の向きを立て直す。
- 【長先生の解説コラム】クルマの故障や事故への備えは日々の心がけから
- 【3分でチャレンジ】出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます
- 【難問】前回のオンライン試験で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい
今回の学科試験クイズは、「緊急時の処置」について5問を出題
この学科試験予備校で出題される試験問題は、自動車運転免許研究所の長 信一先生が実際の学科試験問題と同様の基準に従って独自に制作したものです。
参考=「交通の方法に関する教則」
問題1: オートマチック車を運転中、踏切の中でエンジンが停止して動けなくなったときは、非常手段としてセルモーターを使って車を動かすことができる。
-
正解 ✕
オートマチック車は、セルモーターを使って車を動かすことができません。
問題2: 対向車と正面衝突のおそれが生じたときは、もし道路外が危険な場所でないときは、道路外に出ることをためらってはいけない。
-
正解 〇
設問のようなときは、衝突の寸前まであきらめないでブレーキとハンドルでかわすようにします。もし道路外が危険な場所でないときは、道路外に出ることをためらってはいけません。
問題3: 四輪車を運転中、エンジンの回転数が上がって下がらなくなったときは、ギアをニュートラルにして車輪にエンジンの力が伝わらないようにしながら路肩など安全な場所に行き、停止した後にエンジンスイッチを切る。
-
正解 〇
故障等により、エンジンの回転数が上がって下がらなくなったときは、設問のようにしてエンジンスイッチを切ります。
問題4: 走行中にタイヤがパンクしたときは、ハンドルをしっかりと握り、直ちに急ブレーキを踏んで車を止める。
-
正解 ✕
直ちに急ブレーキを踏んではいけません。ハンドルをしっかりと握り、車の方向を保つことに全力を傾けます。急ブレーキは避け、断続的にブレーキを踏んで車を止めます。
問題5: 後輪が右に横滑りを始めたときは、まずアクセルを緩め、同時にハンドルを左に切って車の向きを立て直す。
-
正解 ✕
後輪が右に滑ったときは、車は左に向くので、ハンドルを右に切って車の向きを立て直します。
【長先生の解説コラム】クルマの故障や事故への備えは日々の心がけから
季節が秋に移り変わり、紅葉シーズンのドライブは、とても気持ちがいいものです。しかし、運転中に思いもよらない緊急事態が発生したとき、皆さんはどう対処しますか?
今回は、そんなケースに対応すべく「緊急時の処置」についての問題を選びました。学科試験に出題される「交通の教則」の中から、その内容をご紹介します。
・踏切や交差点の中でエンストしたときは、気が焦れば焦るほどエンジンがかからないものです。オートマチック車はシフトのポジションがPまたはNの位置でないとエンジンを始動できません。また、オートマチック車やクラッチペダルを踏まないとエンジンが始動しない装置を備えているマニュアル車では、セルモーター(始動電動機)を使って動かす方法は使えません。すぐにクルマを降りて非常ボタンを押し、列車に自車の存在を知らせましょう。非常ボタンがない場合は発炎筒を使って危険を知らせましょう。
・対向車と正面衝突のおそれが生じたときは、警音器とブレーキを同時に使い、できる限り左側に避けます。衝突の寸前まであきらめないで、可能な限りブレーキとハンドルでかわすようにします。もし道路外が危険な場所でないときは、道路外に出ることをためらってはいけません。
・走行中にエンジンの回転数が上がった後、故障等によって下がらなくなったときは、四輪車の場合はギアをニュートラルにして車輪にエンジンの力が伝わらないようにしながら路肩など安全な場所に行き、そこで停止した後にエンジンスイッチを切ること、二輪車の場合は点火スイッチを切って(またはキルスイッチを使って)エンジンの回転を止めることが大切です。
・走行中にタイヤがパンクしたときは、ハンドルをしっかりと握り、クルマの方向を保つことに全力を傾けます。急ブレーキを避け、エンジンブレーキも使いながらゆっくりとブレーキを踏んで止めます。
・後輪の横滑りは、スピードの出し過ぎ、急ハンドルまたは急加速が原因で生じます。後輪が横滑りを始めたときは、ブレーキを掛けてはいけません。まずアクセルを緩め、同時にハンドルでクルマの向きを立て直すようにします。この場合、後輪が右(左)に滑ったときは、クルマは左(右)に向くので、ハンドルを右(左)に切ります。
・下り坂などでブレーキが利かなくなったときは、すぐにシフトダウンし、サイドブレーキをかけます。それでも停止しないようなときは、山側のみぞに車輪を落としたり、ガードレールに車体をすり寄せたり、道路わきの砂利(退避所)などに突っ込んだりして止めます。
・ぬかるみや雪道などで車輪が空回りするときは、砂利などの滑り止めを使うと効果的です。
この教則には、ごく一部のケースしか紹介されておりません。しかし、緊急事態はいつどんなときに発生するのか誰にもわかりません。皆さんも、日頃からあらゆるケースを想定して最善の方法が取れるようにシミュレーションしておきましょう。
解答時間は3分! 結果はすぐに表示!
【3分でチャレンジ】出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます
今回の学科試験出題テーマの「緊急時の処置」について、オンライン(Googleフォーム)で追加の問題を5問用意しました。
制限時間は3分が目安で、正解は解答後すぐに表示されます。もっと学科試験にチャレンジしたい! という方は、ぜひ下記「オンライン試験はこちら」から受験してください。
- ※Googleフォームが開きます
【難問】前回のオンライン試験で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい
2025年10月のオンライン試験結果は、平均点70点となりました。出題された5問中、特に正答率の低かった問題はこちら。
「放置車両確認標章」を取りつけられたときは、駐車方法を変更するか車を移動したうえで、警察官などの確認を受け、標章を取り除いてもらわなければならない。(正答率41%)
今回の出題を踏まえて挑戦!
「これって違反なの!? 道路交通法クイズ」
長 信一
ちょう・しんいち 1962年生まれ。1983年、都内の自動車教習所に入社し、学科や実技の指導員に。24歳のとき、全種類の運転免許証を完全取得。教習生への親身な指導をモットーに普通免許、自動二輪免許、第二種免許など数多くの合格者を送り出した。現在は自動車運転免許研究所の所長として運転免許関連の書籍を執筆。その数、実に200冊以上。
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