昭和に人気だったトヨタ車は、アルファベットの「C」から始まる車名が多いって本当!?
~誰かに言いたくなる車名にまつわるトリビア集~「トヨタはC好き?」編
国産自動車メーカーのなかで、最も多い車種数を誇るトヨタ。そんなトヨタ車には、アルファベットの「C」からはじまる車名が多いってご存じですか? 今回は、昭和に登場したトヨタ車の車名がアルファベットのCからはじまることが多い理由について紹介しましょう。
【トヨタ車名クイズ】
写真A~Fのトヨタ車の車名は?
ヒント:すべてアルファベットの「C」から始まる車名です
A:ク〇〇〇
B:カ〇〇〇
C:セ〇〇〇〇〇
D:セ〇〇
E:カ〇〇〇
F:セ〇〇〇
-
答え
A:クラウン(CROWN)
B:カローラ(COROLLA)
C:センチュリー(CENTURY)
D:セリカ(CELICA)
E:カリーナ(CARINA)
F:セルシオ (CELSIOR)
トヨタいわく「特別な理由はない」とのことだが…
写真は初代セリカLB。2025年のオートモビルカウンシルで完璧な状態にレストアされていた展示モデル
トヨタが本格的に量産市販車を発売しはじめたのは、1955(昭和30)年のクラウン(CROWN)からです。そして、コロナ(CORONA)が2年後の1957(昭和32)年、カローラ(COROLLA)の登場は1966(昭和41)年です。次々に誕生する新車の車名は、偶然にも「C」ではじまるスペルです。
そのことから、当時、なにか理由があるのではないかとの臆測が広まりました。しかし、トヨタ自動車の広報部によれば、特別な理由や背景はなく、偶然であるとの回答。実際、コロナに次いで市場へ導入された大衆車は、パブリカ(PUBLICA)でした。それでも、かつてCではじまる車名が続いたことは、今日でいえばブランディングというようなマーケティング戦略を想像させます。
Cではじまる車名は、その後も、セリカ、カリーナ、カムリ、セルシオ、センチュリーなどなど、それぞれに特別な商品性をもったクルマに与えられてきたように見えます。
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御堀直嗣
みほり・なおつぐ 大学卒業後はレースでも活躍し、その後1984年からフリーのモータージャーナリストに。自動車の趣味性や、工業製品としての側面を語るだけではなく、自動車社会・文化・経済を総合的に捉える丁寧かつ的確な解説に定評がある。また、日本EVクラブの副代表も務め、EVや環境・エネルギー分野にも精通する。
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