正解できれば車博士! ハンドルに込められた創意工夫をクイズでお届け!

車のパーツクイズ・トリビア「ハンドル編」

古今東西、車のパーツにはさまざまな趣向がこらされ、素材や形状を工夫した設計がなされています。この特集では、印象的だった車のパーツをクイズに仕立てて紹介。
今回は、車のハンドルを取り上げます。あなたはいくつご存じですか?

問題

【Q1】
2011年にデビューしたトヨタ・アクア(初代)のハンドルは、楕円(だえん)形になっています。その形になった理由は何でしょう?

アクアのインパネ

【Q1】
答1:乗り降りしやすい

ハンドルの上下がわずかにつぶれた楕円形となっている理由は、乗り降りの際にハンドルの下の部分が足に干渉しないようにするため。また、ハンドルの上部がメーターを隠さないようにするという理由もあった。2003年デビューのトヨタ・ラウム(2代目)をはじめ、プリウス(2・3代目)などが楕円形のハンドルを採用した。D型と呼ばれるハンドルの下部が直線になったハンドルも乗り降りのしやすさが特徴。楕円ハンドルは、D型ハンドルの祖先とも言えるのかもしれない。

【Q2】
これは80年代にデビューした車の、ユニークな形をしたハンドルです。クーペボディに4WDを組み合わせたことが特徴だった、この車の名前は?

とあるクーペのインパネ周り

【Q2】
答3:スバル・アルシオーネ

初代アルシオーネの外観

1985年デビューの初代アルシオーネは、テール部分に向かってボディの厚みが増していくくさび形ボディが特徴。問題の写真にもあるようにインテリアも独特で、拳銃を横から見たような非対称デザインのハンドルが特徴的だった。ハンドルの奥にあるサテライトスイッチは、ハンドルから大きく手を動かさなくても操作ができるように考えられていた。

【Q3】
ユーノス(マツダ)・ロードスターの一部グレードに採用されていたウッドハンドルは、ギターや高級家具にも使われている木材を使用しています。その木の種類とは?

ユーノス・ロードスターのウッドハンドル

【Q3】
答1:マホガニー

ユーノス・ロードスターに使われていたナルディ社製のウッドハンドルは、加工性や耐久性に優れたマホガニー材をリム(握る部分)に使っていた。ウッドハンドルは滑りやすいものの前述のように耐久性が高く、クラシカルな見た目にしてくれる。ウォールナットは通常、ダッシュボードの木目パネルなどに使われる。

【Q4】
1987年デビューの日産・セドリック(7代目)とグロリア(8代目)で採用されたハンドルには、ある特徴があります。その特徴とは何でしょう?

セドリックのインパネ周り

【Q4】
答1:センターパッドが固定されていて動かない

1987年デビューの日産・セドリック(7代目)とグロリア(8代目)に採用されたこのハンドルは、センターパッドが固定されており、ドライバーがハンドルを切っても、常に同じ位置を保っていた。スイッチがある中心部が固定されていることで、それらを押しやすくするための配慮だという。

【Q5】
下は、シトロエン・DSのハンドルまわりです。ハンドルがこの状態のまま車を発進させると、車はどの方向に向かうでしょうか?

DSのインパネ周り

【Q5】
答2:直進する

左ハンドルのDSは、ハンドルのスポークが8時にあるときに、車が直進する状態となる。右ハンドルの場合は、スポークが4時の方向にあると直進。これは、正面衝突をした際にドライバーの身体を車体中央に逃がすことで、車外に飛び出さないようにするための技術だった。

【Q6】
1962年デビューのトヨタ・クラウン(2代目)は、ハンドルの内側に半円の部品が付いていることがあります。これを使ってできないことは何でしょう?

2代目クラウンのハンドル

【Q6】
答3:ハンドルの切れ角を調整する

ハンドルに付いているこの装備は、クラクションを鳴らすためのものであると同時に、ウインカースイッチを兼ねていた。リングを押せばクラクションが鳴り、時計回りに回すと右のウインカーがつき、反対に回すと左のウインカーをつけることができる。

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