今日は何の日? くるま記念日2024年10月前半【10月1日~14日】
文=津島 孝/監修=一般社団法人 日本記念日協会

10月前半はトラックやLPG車など「働くクルマ」の記念日に注目!

【10月1日~14日】知っているとちょっと自慢できる自動車関連の記念日を解説!

今日は何の日?……何げなく過ごしている今日という日も、「何かの記念日」になっていることをご存じですか? 10月1日~14日までの前半は、トラックの日やLPG車の日など、生活を支える「働くクルマ」に関する記念日を紹介します。

10月1日 電動工具の日

インパクトレンチやポリッシャーなど、自動車整備や洗車を効率よく進めるために欠かせない電動工具。その使い勝手の良さを経験すると、もう手放せないと感じることは多い。そんな電動工具の普及を狙い、安全で効果的な使い方をより多くの人に知ってもらうために工機ホールディングス株式会社が制定。電動工具と親和性が高いネジ穴のプラス(+)、マイナス(-)を漢数字に置き換え、「十月一日」とした日付の由来がユニークだ。
※一般社団法人日本記念日協会認定日

インパクトレンチを使ったタイヤ交換の風景

タイヤ交換などの作業をスムーズにするインパクトレンチは自動車整備の必需品。この時期は秋の文化祭のシーズン。「電動工具を使い、多くの作品を作ってほしい」という願いも込められている

10月2日 関越トンネルが開通した日

関越自動車道の水上IC~湯沢ICの間に位置し、新潟県と群馬県の県境にある谷川岳を貫く関越トンネルは、1985年10月2日に開通した。トンネル延長は約11km(下り10.926 km、上り11.055 km)。開通時は国内最長だったが、現在は首都高速中央環状線(C2)の「山手トンネル」(約18 km)に次ぐ国内第2位。関越トンネルの開通によって、関越自動車道は東京~新潟で全線が開通。日本初の列島横断道が完成した。

関越トンネル入り口の画像

関越トンネルが開通するまでは三国峠を越えて往来していたので、開通後は大幅な時間短縮となった。関越自動車道の沿線には温泉地やスキー場などの観光スポットが多く、今後も高い経済効果が期待されている(写真=NEXCO東日本)

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10月3日 センサの日

高品質な産業用センサ(センサー)の製造販売で知られるオプテックス・エフエー株式会社が制定した記念日。センサとは、音や光、温度、圧力などの物理量を検出してデジタル信号に変える部品のこと。近年の自動車にはGPSセンサや距離センサなど多数のセンサが搭載され、エンジン制御や安全・快適装備、通信などのシステムに活用されている。センサ技術の進化は自動運転システムの高度化にも影響を与え、自動運転のレベル4、レベル5の実現に向けてより重要度が増している。
※一般社団法人日本記念日協会認定日

自動運転のイメージ画像

センサ技術は自動車や電子部品などさまざまな分野で使われ、多くのモノづくりに貢献している。記念日の日付は10月3日を「1003」に置き換え、センサと読む語呂合わせから

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10月6日 石油の日

生活に欠かせない石油の重要性や、インフラとして機能するガソリンスタンドの社会的意義を再認識してほしいという意図で、株式会社燃料油脂新聞社が制定。日付の10月6日は、106を1=(イ)、0=(オ)、6=(ル)と見立て、並べ替えると「オイル」になることに由来。また、1973年10月6日に発生した第四次中東戦争が引き金になった「第一次オイルショック(石油危機)」の教訓を現代に伝える意味を持つ。オイルショックはガソリンなどの値上げに直結、石油製品が不足するとの噂が流れ、トイレットペーパーや洗剤の買い占めが起こった。
※一般社団法人日本記念日協会認定日

オイルショックによる石油禁輸のイメージ画像

第一次オイルショックを乗り切るため、政府は「石油節約運動」を実施。日曜ドライブの自粛、高速道路での低速運転など省エネルギーを国民に呼びかけた。この歴史的な出来事を受け、1973年に通産省(当時)内に資源エネルギー庁が設置された

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10月7日 カセットこんろとボンベの日

災害時のために備蓄しているカセットこんろやボンベ(カセットボンベ、カセットガスなど呼び方はいろいろ)の定期的な確認の大切さを訴えるため、一般社団法人日本ガス石油機器工業会が制定した記念日。使用期限を過ぎたカセットこんろやボンベは事故につながるおそれがあることを広く告知する目的もある。日付の10月7日は、カセットこんろの使用期限が10年、ボンベが7年であることに由来。オートキャンプなどでカセットこんろやボンベを使用する人は多いはずだが、事故防止のためにも使用期限はこまめにチェックしておこう。
※一般社団法人日本記念日協会認定日

カセットこんろとカセットボンベの使用イメージ

一般的なボンベは容器の中の液化石油ガス(LPガス)を気体に変えて使用する。周囲が高温になると液体が気化して内部の圧力が高まり、容器が耐えられずに破裂する可能性がある。高温になりやすい車内にボンベを置きっ放しにするのは危険だ

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10月9日 トラックの日

営業用トラックへの正しい理解を目的に、公益社団法人全日本トラック協会が1992年に制定。記念日には各地で交通安全教室や絵画コンクールなどのイベントが開催される。日本の輸送ニーズに合致したトラック輸送は、物流の基幹的な存在。今後もドライバー不足が懸念されるため、18歳から準中型自動車運転免許の、19歳から大型・中型自動車運転免許の受験資格を与えるなど、数々の対策が実施されている。
※一般社団法人日本記念日協会認定日

高速道路のサービスエリアの駐車場に並ぶ大型トラックの風景

全日本トラック協会によると、トラック輸送産業の市場規模は約19兆円。産業活動や生活に不可欠な物流の柱と言っていい。日付の10月9日は、10と9で「トラック」と読む語呂合わせから

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10月10日 LPG車の日

LPG車の普及を目的に、LPガス自動車普及促進協議会と社団法人LPガス協会(現:一般社団法人全国LPガス協会)が制定。LPG車とはLPガスを燃料として走行する自動車のこと。排ガスがクリーンで、航続距離が長い。LPガスは販売価格がガソリンより安いこともあり、日本ではタクシーやトラックなどの業務用車両を中心に約17万台が普及している。日付は1964年10月10日に開催された東京オリンピックで、国立競技場の聖火がLPガス(プロパンガス)で点火されたことに由来。
※一般社団法人日本記念日協会認定日

電気を併用するトヨタ自動車のLPG車「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」

LPG車には、ガソリンや電気を併用するタイプもある。LPGと電気のハイブリッドは、2017年10月に発売されたトヨタ自動車の「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」に世界初のシステムとして採用された(写真=日本LPガス協会)

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