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ガソリン代にも直接影響! 気にしてますか? タイヤの空気圧

定期的なチェックで「低空気圧」によるトラブルを回避。

2023.05.18

取材協力=日本自動車タイヤ協会 / イラスト=北極まぐ

2023.05.18

取材協力=日本自動車タイヤ協会 / イラスト=北極まぐ

世界が認める「ネクセンタイヤ」、その高い技術力は“価格以上”!

※JAF Mate 2020年2-3月号「気にしてますか? タイヤの空気圧」を再構成して掲載しています。

アナタがタイヤの空気圧をチェックしたのはいつ?
空気が足りないタイヤの怒りが、爆発するかも!?

乗用車の約半数が「空気圧不足」という調査も

車と地面の唯一の接地箇所であるタイヤは、ドライバーと同乗者の安全を司る重要部分。そんなタイヤを、アナタはないがしろにしていないだろうか?
日本自動車タイヤ協会が2019年に東名高速道路の浜名湖SAで実施した調査では、乗用車121台のうち、半分にあたる60台にタイヤの整備不良があり、そのほとんどが空気圧不足だった(2022年の調査結果はこちら )。
低い空気圧のまま走行を続けると、トレッド(接地)面が偏摩耗し、タイヤの性能や寿命の低下を招くばかりか、タイヤ側面が過度にたわんで内部温度が上昇し、最悪の場合、バーストして大事故につながる危険性も。
また、低空気圧での走行はとても不経済であることもご存じだろうか? 1円単位のガソリン価格の違いで給油場所を選ぶ人も多いだろうが、低空気圧で走行を続けると、1ℓあたり4~7円高いガソリン代を支払っているのと同じという衝撃の試算もある。
そうならないためには、自分の車の適正空気圧を知り、維持することが大切。日本自動車タイヤ協会の調べでは、乗用車のタイヤの空気は、ひと月に約5%ずつ自然に抜けるので、月1回の空気圧点検を習慣にしよう。

タイヤの低空気圧がもたらす3大トラブル

1.燃費の悪化

4~7円も高いガソリンで走行しているのと同じ!!

空気圧が低いとタイヤが過度にたわみ、転がり抵抗が増えて燃費が悪化する。適正空気圧より50kPa(約0.5気圧)不足している状態で走行した燃費悪化比率を基に、1ℓあたり150円で計算すると4~7円も高いガソリンを使用しているのと同じになる。
「燃費の悪化比率」のグラフは、適正空気圧より50kPa不足している状態で、2,000ccの乗用車を使用して実験室で測定。金額は日本自動車タイヤ協会による試算。

※出典:省エネルギーセンター

2.偏摩耗

タイヤの劣化が早まり余分な出費に…

タイヤの偏摩耗は、足回りや走り方に起因することもあるが、右写真のトレッド面の両端が摩耗する両肩摩耗は、低空気圧が大きな原因。走行性能が低下するだけでなく、タイヤの寿命が短くなって交換サイクルが早まり、余分な出費が増える結果に……。

画像提供=日本自動車タイヤ協会

3.バースト

生命をも脅かす大トラブルの引き金に

低空気圧で長時間の走行を続けた場合に起きる、タイヤの側面が過度にたわんで内部が異常発熱して破裂するバーストは、命の危険に直結するトラブル。内部は120℃を超える温度になり、外気温にかかわらず起こる現象なので、寒い冬でも注意が必要だ。

解決方法はとっても簡単!
空気圧点検を習慣に。月1回はチェックを!

適正空気圧は、国産車なら運転席ドアの開口部などに表示してある。エアゲージで月に1回はチェックし、ガソリンスタンドや自動車販売店など、空気圧を調整できる場所を決めておこう。

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