未来の交通インフラや自動車電話の歴史を学ぶ記念日に注目!
【12月1日~14日】知っているとちょっと自慢できる自動車関連の記念日を解説!今日は何の日?……何げなく過ごしている今日という日も、「何かの記念日」になっていることをご存じですか? 12月1日~14日までの前半は、生活や安全を守る交通インフラの未来や自動車電話の歴史、減少する個人タクシーについて考える記念日を紹介します。
12月1日 映画の日
1896(明治29)年11月25日~12月1日に、神戸倶楽部(神戸市)でエジソンが発明したキネトスコープを用いて日本で初めて映画が一般公開された。その60周年を記念して、1956年に一般社団法人映画産業団体連合会(映団連)が制定。クルマに乗ったまま映画が楽しめる「ドライブインシアター」が日本で流行したのは1990年代。最盛期は全国に20か所ほど設置されたが、アイドリングストップの推進や地価の上昇などの影響で徐々に減っていった。
映画の日は、映画を劇場で見ることの楽しさを知ってもらうことが目的。当日は記念式典やトークショー、映画館の入場料割引などが行われる
12月3日 個人タクシーの日
1959(昭和34)年12月3日、日本で初めて個人タクシーの営業が認可された。3年間無事故無違反の優良運転手などの条件のもと、東京で173人の第一次免許合格者も誕生。この出来事が2009年に50周年を迎えたことを記念して、一般社団法人全国個人タクシー協会が制定した。同協会の調査によると、全国の個人タクシー事業者数は約2万5600人(2024年4月30日時点)で、2002年から約45%減少しているという。平均年齢も約65歳と高い。「乗って安心」と高く評価される輸送手段だけに、今後は女性や若手ドライバーの増加・育成が期待される。
※一般社団法人日本記念日協会認定日
全国個人タクシー協会では、利用拡大を目的に「優良個人タクシー事業者認定制度」(マスターズ制度)を実施。最上位のマスターに認定された車両のルーフ上には、マスターの称号「みつ星」が表示される
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12月3日の記念日をもうひとつ紹介!
12月3日 自動車電話の日
1979(昭和54)年12月3日に、日本電信電話公社(現:NTT)が民間向けの自動車電話サービスを開始したことに由来。初期の自動車電話用の車載無線機は重さが約7kgあり、クルマのトランク内に固定するほどの大型機器だった。当初は東京23区の限定運用だったが、1984年に全国へ拡大。しかし、基本料金は約3万円、通話料は6秒10円と非常に高額なため利用者は限られていた。スマホが主流の現代ではほぼ見ることはないが、かつては富裕層が持つステータスシンボルでもあった。
自動車電話の技術はバブル景気の1980年代後半に携帯電話として大きく発展。写真は1998(平成10)年に登場した日産シーマにディーラーオプションとして設定されていた自動車電話。なんとすでにハンズフリー機能も採用されていた
12月6日 インフラ・ミライデー
道路や鉄道などの交通網、電気や通信などのライフライン、学校や病院などの公共施設など、インフラストラクチャー(インフラ)は日常生活や経済活動を円滑に進めるために欠かせない。そんなインフラの必要性を再認識してほしいと、三菱ケミカルインフラテック株式会社が制定した記念日。老朽化への対応や更新の大切さ、防災意識の向上、災害に強いインフラ整備の重要性などを、未来に向けて社会全体で考える日にすることを目的にしている。
※一般社団法人日本記念日協会認定日
災害対策として各種のインフラを整備・更新し、日常を守ることの重要性を訴える記念日。日付は12月6日を「イン(1)フ(2)ラ=ロ(6)」と読む語呂合わせから
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12月12日 バッテリーの日
寒い季節はクルマやバイクのバッテリーが冷え、エンジンがかかりにくいことがある。それはバッテリーの劣化が始まっているからかもしれない。そんな不具合を防ぎ、正しい使い方を促す目的で日本蓄電池工業会(現:電池工業会)が制定。当初は「カーバッテリーの日」という名称だったが1991年に「バッテリーの日」と変更された。野球のバッテリーでピッチャーのポジション番号は「1」、キャッチャーは「2」であることから、1と2を組み合わせた日が記念日に選ばれた。
寒さによってクルマのバッテリーの電圧が低下し、エンジンを始動させるための十分な電力を供給できないことがある。そんなアクシデントを防ぐためにも冬場の点検は大切。バッテリーの寿命は一般的に2~3年なので、古いバッテリーは早めの交換がおすすめだ
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12月12日 明太子の日
辛子明太子の製造・販売で知られる山口県下関市の前田海産株式会社が制定。明太子とはスケトウダラの卵巣を塩漬けにしたもので、一般に唐辛子などを含んだ辛味調味料で味付けをする。朝鮮半島の伝統的食品のひとつで、下関を経由して全国に広まったと考えられている。日付は日本で初めて「明太子」という言葉が関門日日新聞に掲載された1914(大正3)年12月12日に由来(『明太子開発史:そのルーツを探る』成山堂書店刊より)。ちなみに、博多(福岡県)が明太子の名産地として知られるようになったのは戦後のこと。
※一般社団法人日本記念日協会認定日
本州最西端で海に囲まれている山口県下関市は、名物の辛子明太子やフグなどを堪能できるグルメスポットや、宮本武蔵と佐々木小次郎の像がある巌流島など観光スポットが多い。美しい海を眺められる角島(つのしま)大橋がドライブに最高!
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12月13日 大掃除の日
一年間に積もったホコリや汚れを落とし、きれいになった家で新年を迎えてもらうことを目的に、ハウスクリーニングなどを手がける株式会社東和総合サービスが制定。年末の大掃除の起源は、平安時代から伝わる「煤(すす)払い」にあるといわれる。江戸時代に12月13日を「煤納めの日」と定めて江戸城の大掃除が行われるようになり、それが庶民に広がった。なお、12月29日は「9(苦)」が含まれるため縁起が悪く、大掃除は避けたほうがいい日とされる。
※一般社団法人日本記念日協会認定日
煤払いとは、家の中にたまった一年間の汚れを掃除して清め、元旦に一年の福徳を持って訪れる年神様を迎える風習のこと。年末に洗車をする人が多いのは、この風習が影響しているのかもしれない
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