みなさん、愛車を洗っていますか? 洗車の本音を大調査!
交通事情から日常の小さなことまで。JAF会員のアンケートから、世の中の潜在意識をちょっとだけ明らかにする「JAF Mate総研」。今回は「洗車」についての調査を実施しました。毎日洗う派からまったく洗わない派、北の凍結に南の炎天……全国の洗車事情を洗い出しました!
JAF会員のうち、洗車好き派は42.1%!
ターニングポイントは35歳?
「あなたは、洗車が好きですか?」の問いに「はい」と回答したのは、全体の約42.1%。年齢別で分析すると、若い方は「はい」が「いいえ」を上回り、24歳以下の「洗車好き」は最多の60.6%をマーク。30歳代後半からそれ以上の年齢で「いいえ」が「はい」を上回っていることが判明しました。
あなたは、洗車が好きですか?
- 初めて自分の車を買って、洗車したときは感慨深いものを感じた! (埼玉県・男性・20歳代)
- 洗車はボディも楽しいが、一番の楽しみはホイール。ブラシで隙間(すきま)などを磨くと達成感もあり、心もスッキリする感じが好き。(愛知県・女性・20歳代)
- 車が大きいので大変です。洗車場で会った女の子との交際歴4年目になりました。(埼玉県・男性・20歳代)
と、20歳代のフレッシュな意見が光るなか、35歳以上の方からは、
- 若い頃は新車で時間もあり手洗いしていましたが、子供も育ち盛り、仕事も忙しくなり、洗車機に任せきり。晴れた日の手洗いも気持ちが良くていいのですが。(千葉県・男性・40歳代)
- 若い頃は洗車が趣味だったが、結婚して子供が産まれるとだんだんと面倒に。車は消耗品と考えるようになったので、洗車して車を長持ちさせようと思わなくなった。(埼玉県・男性・50歳代)
と、人生ステージの変化が洗車にも影響していることが明らかに。
- 新車でも迷わずガソリンスタンドの洗車機へ。面倒くさくてたまらない。何色の車が一番汚れが目立たないかを切実に知りたい。白い車を買って非常に後悔している。その前の黒の車もダメ。黒も白も二度と買わない。汚れの付かない車を売ってくれたら、迷わず買う。(神奈川県・女性・50歳代)
- 雨が降ったら水切り用ワイパーで車の全体を撫(な)でておくと、汚れやほこりが落ちる。晴れれば、洗車したのと変わらない。(愛知県・男性・70歳代)
- 車なんかは洗車しなくても走る。洗車に要する時間がもったいない。(大阪府・男性・70歳代)
という意見もあり、洗車に対する思いの違いが明確に表れる結果となりました。
毎日洗う? 一切洗わない?
洗車は趣味か、労働か
JAF会員の洗車頻度はこのような結果となりました。
JAF会員の洗車頻度は?
約3割の方が1か月ごとに洗車をしていることが判明。洗車方法は「水洗いとシャンプー」が最多の41.9%、続いて「水洗いのみ」が30.0%、「ワックスがけもする」が14.9%、「コーティングもする」が7.4%、「水拭きのみ」が4.0%という結果となりました。
「1年おき」と回答した約3%の方の意見は「年末大掃除のときのみ」「ディーラーや車検に出したときのみ」というものが多数。「洗車は一切しない」という声も散見され、「雨が降ったらきれいになる」「車は、動けばいい」という気骨のある意見も。
- 夏の夜に運転した次の朝、虫が車の前面にこびりついていた。見るのも嫌だが、洗車は面倒なのでもっと嫌。雨の日に走らせ、自然に洗い流している(笑)。(広島県・男性・50歳代)
- 面倒くさがりなので、雨が降れば汚れは落ちるだろう、くらいの気持ち。汚れが目立ってきて「……これ以上は洗わないとムリでしょ」という状態になったら渋々洗います。(東京都・女性・50歳代)
という、「とにかく洗車は面倒……」という本音を多数いただきました。
その一方で、「ほぼ毎日」という猛者も0.3%存在することが明らかに! 「ほぼ毎日」派の方からは、
- 車は、馬と同じ生き物と考えています。毎日手入れすることでその日の車の機嫌(状態)がわかります。故障していないか? キズが付いていないか? 確認しながら水拭きします。奇麗になった車で出かけると、車も奇麗になった自分を自慢しているようで晴れやかな気持ちになります。(奈良県・男性・80歳以上)
- 毎日のように洗車していると変わっていると言う人もいるが、毎日風呂に入るでしょ? それと一緒です。(福井県・男性・30歳代)
というクルマ愛が止まらない回答が多数。
- 洗車は健康維持の運動で無心で集中、ストレス解消になる価値ある趣味。(神奈川県・男性・50歳代)
- 夏は毎週土曜日、暑くなる前の早朝5時頃に洗車をしています。その後のシャワーと冷えた麦茶が休日の贅沢です! (東京都・男性・60歳代)
と、「洗車エンジョイ派」も多く見受けられました。
北海道の凍結、鹿児島県の降灰…
トホホな洗車エピソード津々浦々
洗車についてのエピソードでは、その土地ならではのお悩みも寄せられました。
北国では「水が凍ってしまう」というお悩みも多く、
- 新車購入から数か月たった頃の2月。コイン洗車場の地面の水が凍っていたため、洗車用のノズルを持ったまま足を滑らせ、ボンネットの真ん中にその手をガツンと……。ボンネットも心も凹みました。(北海道・女性・40歳代)
- 冬の寒い日の洗車では、水を掛けている所は洗えるが、洗い終わったところから凍ってしまい拭き取りができない。(福島県・男性・60歳代)
という寒い地域ならではのエピソードのほか、
- 雪国では道に融雪剤が散布されていますので、車の錆(さび)が誘発されます。少なくとも、雪のシーズンが終わる3月までは洗車しなければなりません。特に車の下回りは念入りに洗う必要があります。(山形県・男性・60歳代)
と、降雪の多い地域からは融雪剤が及ぼす車への影響から、下回り洗浄の重要性を訴える声が多数寄せられました。融雪のため道に撒(ま)かれている塩化カルシウム等は、車の錆の原因となってしまうことも。潮風の強い沿岸や、融雪剤が撒かれた道を走った後は、早めにボディの塩化物を落とすことが望ましいです。
洗車の苦労は寒い地域のみならず、
- 黄砂があった翌日、朝起きたらクルマが茶色に! 慌てて洗車して出勤した。(福岡県・男性・50歳代)
- 洗車した直後に桜島の降灰があると、2日続けて洗車しないといけないことがあります。降灰予報は要チェック! (鹿児島県・男性・40歳代)
- 夏はとにかく暑いので、積極的に水を浴びながら水洗いしているが、ワックスをかけるときはそうもいかず……。熱中症になり気分が悪くなったことがある。(福岡県・女性・60歳代)
- 駐車場上のパパイヤの葉と花がボンネットに落ち、なかなか跡が取れなくなった。(沖縄県・男性・70歳代)
と、南国ならではの苦労談も。
洗車のトホホ……な思い出の中には、
- 子供がなぜかフライパンの焦げ付きを落とすスポンジを持ってきて車を洗ってしまい部分的に艶(つや)消しになってしまった。(東京都・男性・60歳代)
- 子供が小さい頃に初めて洗車場に連れて行ったところ、最初はワクワクしてたのに、いざ回転ブラシが車に当たり出したら、騒音にビックリして号泣! 洗車場の店員さんも心配してしまうほどの大きな声で泣いていました。(宮崎県・女性・40歳代)
と子育て世代は苦笑してしまう思い出、さらには
- タイヤに足を掛けてフロントウインドーを洗っていたら、足を滑らせて落ち足首を骨折しました。(愛知県・女性・60歳代)
という衝撃の経験談もありました。みなさん、洗車はくれぐれもお気を付けて……!
笑いあり、涙ありのエピソードが多数寄せられたなかには、
- 毎年、ゴールデンウイークの天気の良い日に家族3人、自宅前で大掛かりな洗車をするのが恒例。ラジオをかけながら、キャンプ用の椅子やテーブルを広げ、そこに休憩用の飲み物やおやつを用意して。私と夫はシャンプー洗車をした後、鉄粉を取るトラップ粘土を握りしめコシコシこすり、再び洗車してワックスを塗る。その間に息子はフロアカーペットを素足で泡立てながら洗う。カーペットを塀にかけて干しながら、車内に掃除機をかける。その後、窓ガラスを外側から、内側から磨く……。少々大きい車なので一日がかりですが、ピカピカになった車を見るのは楽しいものです。(北海道・女性・50歳代)
という幸せいっぱいの洗車エピソードも。車のためにも、健康のためにも、汚れが気になったら楽しく洗車ができるといいですね。