車酔い対策のイメージイラスト
漫画=いぢちひろゆき/図版=宮原雄太

車酔い対策の決定版! 運転操作、車内環境に体調管理…全方位から車酔い対策を大研究しました

ハンドル操作、アクセル操作、薬、姿勢、おまじないまで! 車酔いに抗うすべてをお伝えします。

あなたは、車酔いをよくするほうですか? 一般に、進行方向を常に意識しているドライバーが車酔いをすることは少ないと言われています。しかし、バスやタクシーなど普段と違う乗り物に乗ることが苦手な方や、家族や同乗者が乗り物酔いをしてしまう、という悩みがある方も……。今回の「JAF Mate 総研」では、JAF会員の「車酔い事情」とその対策についてを調査しました。

目次

車酔い対策漫画前半

車酔いしやすい女性は男性の3倍以上!?
年齢別でも大きな差が

あなたは、よく車酔いをするほうですか?

車酔いグラフ

「あなたはよく車酔いをするほうですか?」の質問に、「はい」と回答したのは、全体の10.2%。ほぼ1割がよく車酔いをよくするほうとの回答でしたが、男女別で見ると、女性は23.3%、男性は6.6%と、顕著な男女差が明らかに。また年齢別で見ると、20歳代では26.6%、30歳代では26.9%が「よく車酔いをする」と回答。年齢が上がるにつれてその傾向は緩やかに下がり、70歳代以上では3.4%まで下がることが明らかに。アンケートでも、

  • 高校生ぐらいまではバスやクルマに乗った際には、よく酔っていた記憶があります。ただ18歳になってクルマの免許を取り、自分で運転するようになってからは、ピタリと治まりました。不思議なものです。(福岡県・60歳代)
  • 子供の頃はちょっとバスに乗るだけで車酔いをしたので旅行も苦手でした。ですが、18歳を過ぎた頃からまったく乗り物酔いはせず、車だけでなく船にも酔いません。今は大の旅好きです。嵐のとき、釣り船に乗っていて全員船酔いの中で一人食事をしていたら、船頭さんに「漁師になれ!」と言われました。どうして急に体質が変わったのかいまだに不明です。(東京・70歳代)

と、成長に伴って車酔い体質が改善したという声も多く寄せられましたが、中には

  • 子供の頃はあまり舗装されている道路がなく、父の運転で遠くの山まで行ったとき、デコボコ路面にクネクネ道の連続で大変だった。(宮城県・50歳代)
  • 子供の頃は親のクルマでよく酔っていました。大人になって思い返すと、クルマの中がタバコの臭いで充満していたことが原因だったように思います。(千葉県・50歳代)

そのほかにも「車内の芳香剤」「昔は車内でもガソリンの臭いがきつかった気がする」「家族の整髪料の臭いが辛かった」など、当時の道路環境や車内のニオイなどが一因と考えている方も多い様子でした。

運転操作、車内環境、薬におまじない…(?)
全方位からの車酔い対策をお伝えします

車酔いの原因は、人によってさまざま。体質や体調、車内環境に運転操作……。車酔い対策について、すべての方向から調査結果をまとめました。

まずは「同乗者を酔わせない運転」について。詳しくは「カーブが連続する道、同乗者が酔うのは運転のせい?ハンドル操作を要チェック」で動画とともに、運転操作を詳しく解説していますが、とくにカーブが多い道では丁寧なハンドル操作、ペダル操作が重要。

JAF会員から寄せられた声にも、

  • 手前味噌になりますが、過去に同乗者を酔わせた記憶がありません。アクセルやブレーキの踏み方やタイミング、ハンドル操作に気を付ければ、車酔いはかなり軽減できると思っています。同乗者の頭部を前後左右に揺らさない運転を常に心がけています。(岐阜県・50歳代)
  • 車酔いを軽減する運転手のスキルは、①急発進、急ブレーキはだめ! ②カーブに入る前に少しずつ減速し、曲がり終わる頃から徐々にアクセルを、③できるだけ速度を一定に! ④フロントパネルに「8分目の水が入ったコップを置いている」ことをイメージして、その水をこぼさないような「スピード」と「ハンドル捌き」が車酔いを軽減するコツ。伊豆高原での家族旅行のときに「子供が車酔いしやすい」と話した際に、タクシーのベテランドライバーが上記のように語ってくれた。実際に一緒にそのタクシーに乗っていた子供はまったく車酔いしなかった。それ以降、私もクルマの運転のときに心がけている。

と、まずは「同乗者を酔わせない運転」の重要性を実感している方も多いようでした。


助手席などに乗車している方の車酔いの対策について、JAF会員が実際に行っている対策は以下の通り。

クルマ酔い対策ランキング

王道の「遠くを眺める」「換気をよくする」「薬を服用する」のほか、前日の睡眠不足や食事内容が車酔いに影響するため、クルマに乗る前から対策しているという声も多く上がりました。

それぞれの具体的な対策については、JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長を務める石井正則先生による「ドライブの大敵、車酔いに勝つための13か条」で詳しく解説されていますので、ぜひチェックしてみてください。

一般的な対策のほかにも、

  • 車の前方に顔を向けていれば、景色や交通の場面が目に入り、無意識のうちにカーブやブレーキに合わせて、身体が自然にバランスをとるように三半規管が機能するから、車酔いしないと勝手に信じている。(愛知県・70歳代)
  • 三半規管がうまく働かないのは食い縛りなどで筋肉が固まっているから。少し口をポカンと開ける感じにして、顔の筋肉を緩めるといいと考えている。(静岡県・50歳代)
  • 子供に効く方法として、助手席でおもちゃのハンドルを持たせて運転手の真似をさせると酔いません!(滋賀県・50歳代)
  • 小学生の頃はよく車酔いをしていてそれが悩みでした。ある時雑誌で『ヘソに梅干しの種を当てて絆創膏で貼る』というのを見つけ、藁にもすがる思いで試してみたところこれが意外と効果があってビックリ!病は気から的なおまじないなのか、はたまた絶大な車酔いのツボがソコにあるのか……タネ明かしまでは知り得ませんでしたが、今後もし車酔いするようなことがあればやってみようと覚えている、とっておきの対処法です。(静岡県・40歳代)
  • 揺れを感じたときなど、気分転換として「いま自分は遊園地にあるこういうアトラクションに乗っているんだ」と思い込むようにする。(鳥取県・30歳代)

……などなど、「なるほど!」な理論的なものから、「?」なおまじないまで、さまざまな車酔い対策が寄せられました。

クルマに乗ることに慣れていない方にとって、車酔いはつらいもの。特に長距離移動の際などは多めに休憩を挟めるよう、余裕を持って楽しい車内での時間をお過ごしください。

  • この記事はJAF Mate Online編集部が制作したものです。JAFの見解とは異なる場合があります。

車酔い対策まんが後半

あなたの知りたいテーマを大募集!

交通事情から日常の小さなことまで。JAF会員へのアンケートから、世の中の潜在意識をちょっとだけ明らかにして好評をいただいている「JAF Mate総研」では、あなたの知りたいテーマを大募集。「キープレフト、していますか?」「人気のSA・PAは?」「全国で一番食べられているラーメンは何味?」など、何でもOK。あなたが日本全国のJAF会員に聞いてみたいテーマを、JAFMate総研が調査します! 下の応募リンクより、「①あなたの知りたいテーマ ②テーマに沿った質問と回答選択肢」をお送りください。採用された方にはクオ・カード(5,000円分)をプレゼント! ぜひご応募ください(同じテーマ案が複数あった場合は抽選となります)。

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