ベスト5から変わり種まで。おにぎり一斉大調査!
交通事情から日常の小さなことまで。全国のJAF会員にアンケートを行い、世の中の潜在意識をちょっとだけ明らかにする「JAF Mate 総研」。今回は「おにぎりの具」を大調査! 一番人気の具や地域による違い、変わり種のレシピまで、盛りだくさんの内容でお届けします。
一番人気はやっぱり鮭!
年齢別では
ツナマヨネーズが大健闘
遠足の定番、行楽のお供。日本のお出かけには欠かせないおにぎりですが、あなたは何のおにぎりが一番好きですか? 全国から寄せられた回答で、ついに一番人気が決定しました!
結果は以下の通りです。
なんと、2位に大きく差をつけて定番「鮭おにぎり」が圧勝! 鮭は年齢別でも50歳代~80歳以上の1位、29歳以下~40歳代の人気2位を獲得。地域別では北海道地方の32.2%から、東北地方の30.0%、関東地方の29.1%……と、北高南低型で、九州・沖縄地方の20.7%までなだらかに支持率が下がるものの、ゆるぎない人気ぶりを見せつけました。また、辛口の塩鮭「ぼだっこ」のおにぎりが名物の秋田県は、全県中トップの40.6%という支持率でした。
- 遠足で食べた母の作った鮭を入れた醤油おにぎりと卵焼き、今でもそれを超えるおにぎりはないです。(北海道・40歳代・女性)
- 実家のある山口から長崎に帰る際、必ず母がおにぎりを作って持たせてくれました。「サービスエリアがあるからいらない」と言っても、早起きしてご飯を炊き作ってくれた、梅入り、塩鮭入りおにぎり。母が亡くなって20年。いまだにあの味、あのおいしさを超えたおにぎりを作ることはできていない気がします。(長崎県・50歳代・女性)
2位は梅(14.9%)、中でも梅派が全都道府県中最多の28.7%をマークしたのは紀州梅の名産地・和歌山県でした。以下、3位は明太子(13.3%)、4位はツナマヨネーズ(12.7%)、5位は昆布(11.7%)に。ここに、堂々の「おにぎりの具人気ベスト5」が決定いたしました!
ツナマヨネーズおにぎりで見えた50歳の壁!
80歳以上は4人に1人が梅を支持
調査を進めていくと、おにぎりの好みは年齢で大きく分かれることが明らかになりました。年代別の「好きなおにぎりの具」は以下の通りです。
全体では4番人気だったものの、29歳以下から40歳代では1位を獲得し、若年層の熱い支持が明らかとなったのがツナマヨネーズ。
- 小さい頃からツナマヨネーズが好きで、それ以外のおにぎりは食べなかったほど。好みは今も変わらず、こだわりもあるので買うコンビニは決めています。(大分県・30歳代・女性)
という、若年層からの情熱的なツナマヨネーズ愛が語られる一方、
- 初めて見たときは「ご飯にマヨネーズをかけるなんて!?」と驚きました。(滋賀県・60歳代・男性)
- ツナマヨネーズのおにぎりが出た頃、私自身はどうしても受け入れられませんでしたが、ある日どうしても食べなければならないことがあり、恐る恐る食べたところ、なんとおいしいこと! 驚きました。(東京都・50歳代・女性)
と、50歳代以上の方の中には登場にカルチャーショックを受けた方もいた様子でした。2位の梅は、年齢別でみると80歳以上の25%以上、4人に1人は梅派がいるという結果に。
- 子供の頃(昭和20年代)、学校の遠足のとき母親が握ってくれた味噌の焼きおにぎりは中に梅干しが入っており、忘れられないおいしさでした。(愛知県・80歳以上・男性)
- 遠足や運動会などのイベントでは、おにぎりが定番でした。子供が小さい頃は梅干しが多かったけれど、成長するにつれツナマヨネーズが台頭してきましたね。(島根県・50歳代・女性)
と、長年愛されている梅おにぎりには大切な思い出がある方も多い様子でした。
定番の具材のほか、ちょっと変わった「自慢のおにぎりレシピ」も多数寄せられました。中でも注目したいのは、
- 塩気のあるスナック菓子を粉々にして混ぜて作ったりします。(神奈川県・50歳代・男性)
- マーガリンと2、3滴の醤油を真ん中に詰め込む。(千葉県・30歳代・男性)
- 何もおかずがないとき、炊き立てご飯に鰹節とポン酢を和えたものを混ぜて作る。なかなかいけます。(兵庫県・60歳代・男性)
といった、豪快かつシンプルな「男の料理系おにぎり」。
- ウニクラゲとかサバ味噌のような、酒のあてにするものを具にするとおいしいですよ。(愛知県・70歳代・男性)
というご意見も。たしかに、味が濃いめの「お酒のあて」は、すべておにぎりの具としてもご飯にマッチするのかもしれません。
地域の特色があるレシピも多く、
- 地元グルメ、台湾ラーメンの上にのせる「台湾ミンチ」を入れる。(愛知県・40歳代・男性)
- 焼いたイカの内臓 (ゴロと呼ぶ)と味噌とネギを和えたものを具にするのが実家の北海道函館市では定番でした。今でもイカを買ったときはたまに作ります。(神奈川県・50歳代・男性)
- 山形県のご飯の友「ままけは(青唐辛子の麴漬け)」を具材としたおにぎりが最高です。(神奈川県・70歳代・男性)
- 山口県には梅、昆布、おかかが入った「山賊おにぎり」があります。(山口県・50歳代・女性)
- 全体に味噌を塗って焼いた焼きおにぎりを、青菜漬けで巻いた山形県内陸部の名物「弁慶めし」をおすすめします。(山形県・70歳代・女性)
- 長野県で出合ったねぎ味噌おにぎりはおいしかった~! (埼玉県・50歳代・男性)
と、各地の魅力的なおにぎりを紹介していただきました。
海苔(のり)にも各地の個性があるそうで、
- おにぎりに味付け海苔を使う地方があることに驚いた。焼き海苔派と味付け海苔派の地域性を見てみたい。(熊本県・50歳代・女性)
という意見がありましたが、こちらについては、
- 鈴鹿峠を歩いているとき、テレビ局のレポーターから「おにぎりの海苔は、味付け海苔と焼き海苔のどちらを使うか」と尋ねられたことがあります。どうもその境界が三重県らしいとのことでした。(千葉県・70歳代・男性)
とのこと。三重県のみなさん、おにぎりの海苔は味付き・焼き海苔どちらでしたか?
- 出かけた先でご当地おにぎりなどがあるとふと食べたくなってしまうことに、自分は日本人だなーと感じます。(愛知県・20歳代・男性)
というコメント、旅行好きの方は大きくうなずいてしまうのではないでしょうか。
子供も、大人も、
おにぎりはいつでもあなたとともに。
おにぎりの思い出についても、たくさんのエピソードが寄せられました。自分や家族の子供時代のおにぎりの思い出では、
- 子供が1、2歳の頃は、海苔にお米を挟んで平らにして、キッチンばさみで、チョキチョキ切って本当に小さな一口握りを作っていたのを思い出しては懐かしくなります。(広島県・30歳代・女性)
といった幼少期のほほえましいミニおにぎりの思い出から、
- 小学生の頃、友達と近所の山に花見に行くことになったものの家には誰もいなかったので、自分でおにぎりを作ることに。どうせ作るのなら大きいほうがいいと考え、ビニール袋にご飯を茶碗3杯分くらい入れ、その中にサンマの缶詰を入れて袋のまま握り、そのまま持って行って桜の下で食べました。(岩手県・60歳代・男性)
- 中高生の頃、おわんではなく丼でおにぎりを作ってもらっていました。具は鮭、梅干し、昆布佃煮で1つと、鮭、筋子、おかかでもう1つ。2つのおにぎりで丼2杯分のボリューム。そのほかに卵焼き、鶏のから揚げ等おかずを作ってもらっていました。(宮城県・50歳代・男性)
と、成長するにつれてジャンボおにぎりのエピソードに進化。
- 子供の誕生日に中の具を秘密にした“ロシアンルーレットおにぎり”を作りました。夫がおふざけで作った「ドライフルーツおにぎり」と「あんこおにぎり」がまさかの好評で、その後子供に「お昼ご飯、何がいい?」と聞くと、リクエストされるようになってしまいました。(群馬県・40歳代・女性)
- アニメ映画『千と千尋の神隠し』の中で、主人公の千尋がおにぎりを頬張るシーンが子供たちにとって印象的だったようで、それを見たあと何度も「塩おにぎりを作って!」と頼まれたことを思い出します。(神奈川県・60歳代・女性)
- 子供が小さいときは、毎年秋に近くの山へセンブリを採りに家族で出かけました。みんな素手でセンブリを採り、その手でそのままおにぎりをつかむので、おにぎりに苦味が移ってしまい「おにぎりが苦いね」がいつもの決まり文句でした。(福岡県・60歳代・男性)
といった家族とおにぎりの忘れられないエピソードも。
- 遠足でアルミホイルに包まれたおにぎりを食べ終わった後、友達の分のアルミホイルも集めて丸めてキャッチボールや野球をしたことが懐かしいです。(東京都・50歳代・男性)
- 早朝ゴルフに出かけるとき、他の人はコンビニで買ったおにぎりだけど、私だけいつも妻の手作りおにぎり。「愛されてるのか~」と、少しうれしい。(福岡県・60歳代・男性)
- 家族でドライブに行くときは、節約でおにぎりを作って持っていくことが多い。かつて一人当たり6個分も作ったことがあって、おかげでドライブ先での土産物や地元の食べ物を一切買えず、帰りの車中でみんな大笑いしたことがありました。(神奈川県・50歳代・男性)
と、お出かけの思い出と一緒になった「おにぎりエピソード」もたくさん寄せられました。楽しい記憶はいつもおにぎりとともに。これからもおにぎりと一緒に、楽しいカーライフを送りましょう!