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飲酒運転の自転車と、歩道でひき逃げする自転車、赤切符を出す警官
イラスト=北極まぐ

飲酒運転はもちろんのこと、自転車のながらスマホ運転でも青切符ではなく「赤切符」が切られることも!

知っておきたい自転車のルール
遠藤まさ子

自転車の交通違反に対して新たに「青切符」が導入され、今後は反則金の支払いという簡易な手続きが加わることとなりました。しかしながら、「赤切符」(刑事手続き)の対象となる悪質な違反も当然あるため、自転車の違反はすべて「反則金を払えば終わり」とは言い切れません。では、赤切符が切られる具体的なケースとは、どのような場合なのでしょうか?

目次

「赤切符」による刑事手続きとは?

赤切符による刑事手続き・処分は今に始まったものではなく、従来からある手続きです。というのも、これまで自転車の運転者は青切符の対象外だったこともあり、大きな事故や重大な違反を犯して検挙された後の手続きは、赤切符の1種類しかなかったわけです。

赤切符で検挙された際の流れは、下記の通りです。

・違反現場での手続き
警察官は現場で違反者の特定や事実関係の捜査、実況見分調書・供述調書の作成などを行います。書類作成が伴うため、時間がかかることもあります。

・出頭・取り調べ
違反者は指定日に管轄の警察署へ出頭し、警察官からの取り調べを受けることとなります。

・裁判
捜査および取り調べ内容によって検察官が起訴した場合、裁判を受けることとなります。

・罰金の納付など
裁判で有罪となった場合は「前科」がつき、罰金を納付したり刑に服したりすることとなります。

青切符の導入前から「赤切符」の対象となる違反行為

自転車の違反行為には、いきなり赤切符が切られる違反もあります。その例を下記にあげます。

飲酒運転
自転車運転中に酒酔い運転(アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態で運転)や酒気帯び運転(血中0.3mg/mLまたは呼気中0.15mg/L以上のアルコール濃度のとき)は赤切符が切られます。アルコールの影響で正常な運転ができない状態での運転は、重大な交通違反と見なされるためです。
【交通ルールクイズ】酒気を帯びて自転車に乗ったら、違反?

交通事故を起こした場合
自転車運転中に交通事故を起こした場合、特にその事故が他者に対して危害を及ぼした場合には、赤切符が交付される可能性が高まります。これは、事故の重大性に応じて刑事処罰が適用されるためです。

また、自転車運転中に携帯電話の使用のみで取り締まられた場合は青切符の適用となりますが、その結果、交通事故を引き起こしたり、他者に危険を及ぼしたりした場合は赤切符の対象となり、刑事手続きによる処理が行われます。

免許証がないから逃げてしまえばわからないはず! は、赤切符を切られるかも

反則行為によって警察官に検挙された際、住所・氏名を明らかにしなかったり、その場から逃げてしまったりすると、刑事手続きにより処理されることとなります。もともとは赤切符対象の違反行為でなかったとしても、逃亡することで悪質と見なされた場合は捜査の対象とされ、赤切符を切られる可能性も出てくるので要注意です。

なお、自転車で歩行者にぶつかるなどの人身事故を起こした場合、そこで何もせず立ち去ってしまうと、救護義務違反が加わる可能性もあります。その場では大丈夫と言っても、後からむち打ちなどの症状を訴える被害者もいるので、事故の状況を記録するためにも必ず警察へ通報し、事故記録をとるようにしましょう。

【交通ルールクイズ】自転車に乗って歩行者と接触。警察に届けなかったら、違反?

  • 救護義務違反として処罰されない場合でも、警察への報告を怠れば報告義務違反として3か月以下の懲役、または5万円以下の罰金が科せられる場合があります。

反則行為の成否を争う場合は、刑事手続きに移行

青切符で科される反則金の支払いは義務ではありませんが、納付期限までに支払わなかった時点で「反則行為の成否を争う」こととなり、自動的に刑事手続きへと移行、すなわち赤切符と同様の手続きへ移行します。

自転車でも赤切符を切られる違反が多いと感じるかもしれませんが、自転車もクルマの仲間ということを再認識し、正しい交通ルールを守り、事故の「加害者」とならないように心がけましょう。

遠藤まさ子

えんどう・まさこ 自転車業界新聞、スポーツサイクル誌の編集などを経てフリーランスに。2015年より自転車の安全利用促進委員会メンバーとして、知っておきたい自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報を発信。全国の教職員、児童生徒、保護者などを対象に自転車通学セミナーも開催し、これまで延べ1万人以上が受講している。

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