タイヤの空気圧を測る人
文/撮影=萩原文博

高速走行の命綱! 空気圧や残り溝をチェック「タイヤ」点検は3ステップで8分

合計20分でOK! おでかけ前の安全点検 vol.2【タイヤ編】

長距離の高速走行が増えるGW、バッテリーに次いで多いトラブルが「タイヤのパンク・バースト」です。クルマが路面と接している面積は、タイヤ1本につきわずかハガキ1枚分。空気圧が適正でなかったり、小さな傷を見逃したりするだけで、大事故につながるリスクがあります。せっかくの旅行を台無しにしないために、タイヤの空気圧、残り溝、側面のヒビを数分で確認する習慣をつけましょう。安全な走りを確保するための具体的な手順を紹介します。

目次

【保存版】点検クイックチェックリスト

バッテリー、タイヤ、視界・窓の3か所を点検しましょう。具体的な方法はリンクから遷移します。

どんなクルマでもボディを支えているのはタイヤです。その路面との接地面積はタイヤ1本あたりハガキ約1枚分と小さく、それだけにタイヤの空気圧と残り溝の点検は安全運転に大きく関係する大切なポイントとなります。

ステップ1:ドア付近のラベルで「指定空気圧」を確認

タイヤゲージ

空気圧をチェックするにはタイヤゲージが必要。冷えている状態で測るのが正解

まずは「空気圧チェック」を紹介しましょう。空気圧が低い状態で走行すると、ハンドルを取られるなど車両の走行安定性が損なわれるだけでなく、タイヤの接地面積が増えて転がり抵抗が大きくなることから燃費も悪化します。また、同時にパンクの危険性も高まります。

空気圧の記されたシール

装着している純正タイヤの空気圧はドアなどに貼ってある

「空気圧チェック」をする際には、まず自分のクルマのメーカー推奨の空気圧を確認します。一般的には、運転席ドア(輸入車は左側のドアの場合もあります)の開口部に書かれています。クルマによっては前後輪で数値が異なる場合があります。

空気圧

一部の車種にはタイヤの空気圧を測るセンサーが内蔵されており、リアルタイムで確認できる

通常、単位はkPa(キロパスカル)で表記されています。また、純正タイヤサイズ以外のタイヤに変更している場合は推奨空気圧が異なりますので、事前に確認しておきましょう。エアゲージで測定して、問題なければOKです。

ステップ2:スリップサインと側面のキズを目視

空気圧を調整した後は、タイヤの残り溝を確認しましょう。車検に合格するためには、全周にわたって1.6mm以上の深さが必要です。1か所でも1.6mm未満の場所があると車検をクリアできません。

タイヤ

ハンドルを切ってフロントタイヤで残りの溝を確認するとしやすい

ひび割れしたタイヤ

タイヤの側面にヒビが入っているので、いつパンクしても不思議ではない

1.6mmの基準となるのが、タイヤの溝の中にある「スリップサイン」です。これを見つけるためには側面にある三角マークが目印となるので覚えておくと便利でしょう。1か所でもスリップサインがトレッド面と同一平面になったらタイヤ交換が必要です。

最後は「タイヤ側面(サイドウォール)の確認」です。タイヤの側面はタイヤの中でも最も弱い部分です。縁石への接触や段差への強い衝撃で側面の内部構造が破損すると、パンクや走行中のバースト(破裂)を引き起こすリスクが高く、危険です。タイヤの側面をチェックして、経年劣化によるひび割れや擦りキズなどがないか確認しましょう。

ステップ3:ガソリンスタンドでのエア充填のコツ

エアチャージャー

空気圧が減っている場合は、ガソリンスタンドなどにあるエアチャージャーを使用して空気圧を調整する

もし、極端に数値が低い場合は、必要に応じてメーカー推奨空気圧に調整し、トレッド面に異物が刺さっていないかを確認しておきましょう。道路にはさまざまな物が落ちていて、クギやネジなどがタイヤに刺さることもがあります。こういった異物がタイヤに刺さっているとバーストやパンクの原因になりますので、しっかりとチェックしましょう。

まとめ:空気圧はチェックは1か月に1回

タイヤ内の空気は自然に抜けていくので、少なくとも1か月に1回は空気圧の点検を行いましょう。タイヤの空気圧は目視だけではどれくらい減っているか正確に判断できないので、必ずタイヤ空気圧を計測するゲージで測定しましょう。

エアゲージによるチェックが1本あたり1分なので、4分。目視による残り溝と側面のチェックも同じく1本当たり1分なので合計8分となります。

タイヤは、クルマと路面をつなぐ唯一の接点です。長距離走行前のわずか8分のチェックが、重大な事故を防ぐ境界線になります。万全な足回りで、安心なGWの旅へ踏み出しましょう。次回は「視界編」をお届けします。

■タイヤでチェックすべき3項目

20分で完了! おでかけ前の安全点検3ステップ

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