【第4回】 7月更新 安全安心は、故障への備えから『定期点検整備を正しく理解しよう!』
消耗した部品や劣化した部品は、本来の性能を充分に果たすことができず、車両性能へ悪影響を及ぼします。連載4回目は、クルマ部品の定期交換と整備の重要性について解説します。
消耗と劣化
クルマは、部品の消耗や劣化が進むことで充分な性能を果たすことができず、車両の性能面に影響を及ぼすことがあります。クルマの性能維持に必要な部品は定期的に交換するよう心がけましょう。
<劣化部品とはどんなもの?>
バッテリー、エンジンオイル、ベルト類など
<消耗部品とはどんなもの?>
タイヤ、ブレーキ・パッド、ワイパーブレードなど
では、どのタイミングで交換すればよいのでしょうか。そこでドライバーの心強い味方となってくれるのが「定期点検」です。定期点検を受けた際に、整備工場から交換が必要な部品などについてのアドバイス等がもらえるので、プロの整備士に相談しながら、必要な交換部品を見極めましょう。故障を未然に防ぐことを目的とする定期点検には、1年点検と2年点検があり、それぞれ点検する項目が細かく定められています。
(詳しくは以下の記事をご覧ください。)
定期的にエンジンオイルの状態を確認しましょう。エンジンオイルの定期的な交換は、エンジンを保護するとともに、車の安全走行に欠かすことのできない重要なメンテナンスです。
定期点検はユーザーの社会的責任
定期点検を怠ると、徐々に進行している部品の消耗・劣化や不具合発生の前兆を放置することになりかねず、運転中に大きなトラブルが発生する可能性が高まります。故障や事故に発展しないよう、未然に防ぐことが重要です。日頃からきちんと整備されているクルマは、走行性能や安全性能が確保されるばかりではなく、本来の燃費性能や環境性能の維持も期待でき、セーフティードライブにつながります。
クルマを安全に運転するために大切な3つのポイント
・1年点検、2年点検の定期点検整備を必ず受けること。
・クルマの不調を感じたら必ず整備工場でプロに見てもらうこと。
・自身で行う日常点検を習慣にすること。
上記3つのポイントをきちんと実施することでクルマの不具合箇所をいちはやく発見し、事故や故障を未然に防ぐことができます。
定期点検整備は、クルマの健康を管理し安全性を確認する予防整備であり、ドライバーの命に直結する大変重要なものです。安全安心なクルマ社会づくりのため、プロの整備士がいる認証工場に依頼し、確実に実施しましょう。