クルマで都内をドライブする石田たくみ
聞き手・構成=張江浩司 / 編集=赤井大祐 / イラスト=本 秀康

カミナリ・たくみが常磐道〜首都高で聴く90年代ヒップホップクラシック〈ソウルズ・オブ・ミスチーフ / 93’til Infinity〉

お笑いコンビ・カミナリのたくみが茨城と東京でのドライブ中に聴く4曲
石田たくみ

お笑いコンビ・カミナリの石田たくみさんが選ぶ2曲目は、生まれ育った茨城県鉾田市の路上でいつも流れていたヒップホップからの選曲です。茨城から東京までのBGMは90年代のヒップホップがぴったりだと思う理由を語ります。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

2. Suols Of Mischief / 93’til Infinity

自作のビートはカーステレオでチェック

僕は地元が茨城県の鉾田市という場所なんです。一面畑ばかりの田舎ですが、4歳上の兄がブレイクダンスをやってて、僕もアメリカのストリートカルチャーが好きだったんですよね。兄がヒップホップを流しながら踊っている横で、僕が庭でバスケしてるみたいな。ほとんどロサンゼルスのストリートの風景です(笑)。兄を経由してヒップホップグループのノーティ・バイ・ネイチャーとかいろんな音楽を知るようになって、そのなかでも初めて「ビートがかっこいい」と思ったのがこの曲「93‘til Infinity」でした。

小学生のときにケツメイシ、RIP SLYME、KICK THE CAN CREWという日本のメジャーヒップホップから聴きはじめたんですが、海外のものはエミネムぐらいしか知らなくて。兄が踊ってる曲はラジオ感覚で聴いてたぐらいでした。だからこの曲もずっと頭に残ってたんですけど、大学生になるまで曲名を知らなかったんですよね。YouTubeでいろいろ聴いてるときに、関連動画で上がってきて「うわ、これだ!」って。すぐアルバム買いに走りました。

この曲は夜の運転に合う。スピードを出しすぎない、ちょうどいいテンポ感なんです。常磐道で茨城から東京に戻る途中、三郷を過ぎて首都高に入ったあたりで"東京の夜景"が目に入ってくる瞬間があって、その時間にマッチする曲なんです。田舎にいるときに好きになった曲だけど、都会の摩天楼がよく合うんですよ。

ドライブ中は基本的にヒップホップを聴いてることが多いですね。自分でも趣味でビートメイク(PCなどでヒップホップに使うバックトラックを作ること)もやってるんです。去年、シンガーソングライターのおかもとえみさんと「ドラゴン」って曲を作ったんですけど、おかもとさんがうちの奥さんとのドライブをテーマにしてくれたんです。

曲ができたら、とりあえずカーステレオで音量バランスなんをチェックするんです。まず所属事務所のグレープカンパニーの社用車で聴いて、自分のクルマで聴いて。グレープのクルマのステレオが最悪なんですよ(笑)。それでいい感じに聴こえるように調節できれば、どこで聴いても大丈夫だろうっていう。アメリカのアーティストもカーステレオでチェックする人が多いみたいだから、同じやり方でうれしかったですね。今乗ってるフォード・ブロンコはステレオも最高なんすよ。クルマのルーフを取り外せるので窓を開けると完全に“外”になるんですが、それでも重低音をガツンと感じる。僕は「野音みたいな音」って呼んでます(笑)。

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  • オークションサイト、フリマアプリなどでの転売を禁止します。

カミナリ石田たくみさんがドライブ中に愛聴するアーティストの楽曲を紹介!

1曲目 カミナリ・たくみがメロン農家の父のクルマで聴いた大人なラブソング〈松山千春 / 恋〉


2曲目 カミナリ・たくみが常磐道〜首都高で聴く90年代ヒップホップクラシック〈ソウルズ・オブ・ミスチーフ / 93’til Infinity〉


3曲目 7月19日(土)9:00公開予定!


4曲目 7月26日(土)9:00公開予定!

石田たくみ

いしだ・たくみ お笑いコンビカミナリのツッコミ担当。1988年生まれ。茨城県鉾田市出身。カミナリとして2016年、2017年とM-1グランプリの決勝に進出。ヒップホップやスニーカー、ゲームなどのカルチャーに造詣が深い。相方のまなぶとは地元の幼なじみ。

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