愛犬とドライブを楽しむキンタロー。さん
聞き手・構成=張江浩司 / 編集=中野藍人 / イラスト=本 秀康

キンタロー。がアンミカの影響で買ったボルボと愛犬の思い出〈桑田佳祐 / 明日晴れるかな〉

キンタロー。さんが語る、人生を励ましてくれたドライブミュージックたち
キンタロー。

今月選曲を担当するのは、お笑いタレントのキンタロー。さん。第4回は愛車のボルボと溺愛していた愛犬との思い出、そして先日ネットニュースにもなった「タクシーに衣装ケース置き忘れ事件」の顛末(てんまつ)を伺いました。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

4. 桑田佳祐 / 明日晴れるかな

愛犬とドライブを楽しみ尽くすために買ったボルボ

この曲も、前回と同じく付き合っていた男性と別れた時期にクルマでよく聴いていました。ドライブ中に流したら、ズタボロになった心に染み渡りましたね……。同じ頃に母を亡くしてしまったこともあって、「もう終わりだ」と落ち込んでいたところに、桑田さんのメロディーが優しく染みて。歌詞も、過去を振り返るより未来への希望を持てって歌っているんですよね。「このままじゃいけない! 」という気持ちにさせてくれました。

やっぱり、クルマは音楽を落ち着いて深く聴ける環境だと思います。でも、上京してからはなかなか自分で運転できなくて。一応、自分のクルマは持ってるんです。実家にいた頃から一緒にいた愛犬のトイプードルが、ドライブ大好きなんですよね。おとなしく助手席に座って、窓からの風を受けるのが好きで、水が飲みたいときはペットボトルを自分でカリカリして教えてくれるくらいお利口で。娘を乗せてるような感覚でした。

その子もけっこう高齢になってきたので、余生はいいクルマでドライブに連れて行ってあげようと思って探してたら、アンミカさんが「ボルボはめっちゃ安全やねん。エアバッグもマシュマロみたい。当たった相手も守るくらい。世界が誇るクルマやわ」とおすすめしてたので、愛犬と同じ茶色のボルボを買いました。「今月、西の方向に引っ越したら1000倍いいことあんねん」とも言われたので、そっちに引っ越して、どんなラッキーなことが起こるのかな、ドラマ出演が決まったり爆売れしたりするかなとワクワクしてたら、愛犬が亡くなってしまったんです。乗せてあげられたのは、数回でした……。

クルマは、今は夫が主に乗ってます。「タレントが事故を起こしたら大変だから」ということなんですけど、なんか腹立ちますよね。もちろん一理あるんですけど。

なので仕事ではタクシー移動も多いです。この間、タクシーのトランクにネタ衣装を全部置いてきちゃったんですよ。マネージャーと話しながらだったので降ろすのを忘れてしまって。その時に限ってレシートをもらってなくて、手がかりもないしどうしようと。思わずXで「運転手さんもし見てたら連絡ください」と呼びかけちゃうくらいテンパってました。

結局、そのタクシーを手配してくれたテレビ局のAP(アシスタントプロデューサー)さんに連絡したら「たぶんグリーンキャブだった気がする」と教えてくれて、問い合わせたら無線で一斉にすべてのクルマに確認してくれたんです。それで無事に戻ってきました。その時は「そっくり館キサラ」でのイベント出演があったんですけど、危うく私服で出て行ってトークショーやるところでした(笑)。

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キンタロー。さんのドライブミュージックプレイリスト

キンタロー。

愛知県岡崎市出身。関西外国語大学短期大学部卒。大学時代に始めた競技ダンス(ラテン)で全国4位の成績を収める。その後、社交ダンス講師、OLなどを経て、2011年松竹芸能タレントスクール入学。2012年4月、30歳にしてピン芸人としてデビュー。デビュー1年で、前田敦子さん、光浦靖子さんなどのものまねネタでブレイクを果たす。その後ものまねレパートリーやギャグを増やしながら、2児の母になり日々子育てと仕事に奮闘。精進しつつ、2024年春に12年間在籍してきた松竹芸能を卒業し独立。

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