ハマ・オカモトさんの愛車とYMO
聞き手・構成=白石倖介 / 編集=赤井大祐 / イラスト=本 秀康

ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)が当てのないドライブのために選ぶYMOの名曲〈イエロー・マジック・オーケストラ / 以心電信〉

ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)のドライブミュージックプレイリストから選ぶ4曲
ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)

今月の選曲を担当するのは、ロックバンド・OKAMOTO'Sのベーシストであるハマ・オカモトさん。休養を取っていた2024年当時、ハマさんがドライブ中によく聴いたというYMOの一曲をご紹介。高橋幸宏さんが歌うポップでストレートな歌詞がグッときたと話します。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

2. イエロー・マジック・オーケストラ / 以心電信

「今になってグッとくる」YMOの日本語詞

昨年休養期間を頂いてしばらく仕事を休んでいた時期があったんですが、その頃は楽器からも離れて、目的地も決めずクルマに乗って散歩のようなドライブをする時間が多かったんです。今回選曲する楽曲は基本的にはその時に聴いていた曲たち。

一度ロックバンド然とした音楽からは離れ、以前はほとんど聴かなかったようなインストゥルメンタルや、元々好きだけれど近年聴いてなかったアーリージャズ⋯⋯30年代のニューオーリンズのジャズを聴いたり、「そういえば意外と(フランク・)シナトラちゃんと聴いてないな」みたいな気づきも消化しながら、すこしずつ音楽を聴いていました。そんななかで、YMOが一番聴けたんですよ。個人的に細野さんとの縁もありますし、改めて聴き直していました。

この曲は他の曲と比較したときにも圧倒的にわかりやすい歌詞と、そして(高橋)幸宏さんのPopnessが爆発している曲ですよね。まっすぐな歌で、でもちょっと哀愁がある。自分が仕事に復帰するタイミングと歌詞にリンクする部分を感じたのかもしれない、僕は別にタバコは吸ってないけど(笑)。

それに、実は僕にはこれまで音楽を聴いてきて「これは自分のことを歌ってくれている歌だ!」とか、「この曲に背中を押されました」と感じた経験がほとんどないんです。それは多分通っていた学校の軽音部が極端で、ほとんど洋楽しか聴かず弾かずにここまでやってきたせいだとも思うんだけれど、「日本語の歌詞に背中を押されて勇気を出す」みたいな経験って実はほとんどしてこなかった。それが今になって聴いてみると、歌詞にグッとくるんですよね。元々知っていた曲なのにまったく聴こえ方が変わるという。いつか自分のバンドでもカバーしてみたいな。面白くやれそうな曲だと思います。

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ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)

1991年3月12日、東京生まれ。OKAMOTO’Sのベーシスト。ベーシストとしてさまざまなミュージシャンのサポートも行い、2013年に日本人ベーシストで初めて米国フェンダー社とエンドースメント契約を結ぶ。ラジオやテレビ・雑誌など各方面でレギュラー番組を担当し、あらゆるフィールドで活躍する。2020年5月には自身のムック本『2009-2019“ハマ・オカモト”とはなんだったのか?』を発売。TOKYO FM『THE TRAD』のパーソナリティーを担当中。音楽ナタリーで細野晴臣とnever young beachの安部勇磨との鼎談連載「細野ゼミ」開講中。雑誌GINZA「私的なオノマトペ」連載中。レギュラー番組『ハマスカ放送部』(テレビ朝日)、『沼にハマってきいてみた』(NHK)放送中。

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