愛車を運転する古坂大魔王
聞き手・構成=張江浩司 / 編集=中野藍人 / イラスト=本 秀康

古坂大魔王が語る「ミュージシャンがクルマで制作中の新曲を流したくなる」ワケ〈LiSA / 残酷な夜に輝け - Shine in the Cruel Night -〉

古坂大魔王さんが語る、ドライブ中の音楽の楽しみ方
古坂大魔王

今月選曲を担当するのは、お笑い芸人、音楽プロデューサーの古坂大魔王さん。第2回は、ミュージシャンがよくインタビューで語る「制作途中の楽曲をクルマでも聴いて仕上がりを確かめたりする」というのはなぜなのかについて、持論を語っていただきました。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

2. LiSA / 残酷な夜に輝け - Shine in the Cruel Night -

クルマは無責任に音楽を聴ける場所だから発見がある

クルマで音楽を聴くと、全身に入ってくるような感覚を覚えるんですよね。逃げ場がないし、無意識に音を受け入れる環境なんだと思います。運転しかすることがないし、いい意味で暇なんですよね。ただ、カーナビの音声案内とかみたいに、予期しないところで別の音が入ってきたりもするから、集中しすぎない状態でいられるのもいい。

僕は自宅のスタジオで楽曲制作してるんですけど、完成したかなと思ったらまずiPhoneで鳴らして確認するんです。次に自分のクルマのカーステレオ、さらに家族用のクルマでも確認するんですよね。

曲を作ってる最中って、たとえばベースの音色の具合がどうだとか、細部に耳がいきがちなんですけど、運転しながらだとサウンド全体として聴けるというか、新たな気づきが生まれやすいんです。「集中していなくても思わず耳に入ってきちゃう部分はここなのか!」とか。クルマは「音楽をある意味で、無責任に聴ける場所」で、自分にとってもすごく重要です。

クルマでは、もちろん自分の曲だけじゃなくて他のアーティストの曲を聴いていても楽しいです。僕はNACK5で長いことラジオ番組「FAV FOUR」のレギュラーをやらせてもらってるんですけど、毎回アーティストがゲストで来てくれるんです。局に向かうクルマの中で、ゲストの曲を3回聴くのがルーティンなんですよね。ナオト・インティライミくんとか吉澤嘉代子ちゃんとか、番組きっかけで仲良くなってプライベートでも交流を持つようになったアーティストもいるんですけど、特に印象に残っているのがLiSAです。

初めて会ったのは、もう12年前くらいですか。番組の後にライブを観せてもらったら素晴らしくて! こんな人はいないですよ。激しいロックチューンもあるし、「炎」みたいなしっとりした曲もあるなかで、「残酷な夜に輝け」はまた違った魅力がありますよね。MVも、唯一無二の6分半ですね。

アニメ主題歌はオープニングやエンディングの90秒で魅せる世界じゃないですか。短い時間で原作の世界観を提示しないといけない。でも、タイアップ曲じゃなくたって「これはラブソング」「日本を元気にしたい」とかいろいろテーマがあるわけだから、アニソンだけが特殊な作り方をしているんじゃないと思うんですよ。

海外で「何か日本の音楽知ってる?」と聞くと、名前があがるのはほとんどアニソンなんですよね。J-POPやロックは、言ってしまえば日本ローカルなジャンルなんだけど、アニソンはグローバルに通じるジャンルというか。その中でもLiSAがトップだと思います。ものすごく尊敬しています。

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  • 応募締切:2025年11月4日(火)
  • オークションサイト、フリマアプリなどでの転売を禁止します。

古坂大魔王さんがドライブ中に愛聴するアーティストの楽曲を紹介!

1曲目 ピコ太郎が現代アレンジした「野球拳」がタクシーで流れて感動〈ピコ太郎 / ピコ太郎による野球拳おどり 〜さらにダンスフレーバーを加えて〜〉


2曲目 10月12日(日)9:00公開予定!


3曲目 10月19日(日)9:00公開予定!


4曲目 10月26日(日)9:00公開予定!

古坂大魔王

こさか・だいまおう 1992年お笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」 でデビュー。ピコ太郎プロデューサー。文部科学省・CCC大使、UNEP(国連環境計画)サステナビリティアクションアドバイザー。現在は、バラエティ番組をはじめ、コメンテーターとして情報番組への出演、世界のトップランナーと音楽、エンターテインメント等についてトークセッションを行うなど、幅広い分野で活躍中。

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