小林幸子、紅白の舞台のイラスト
聞き手・構成=張江浩司 / 編集=神保勇揮 / イラスト=本 秀康

小林幸子が暴走族に絡まれる!? 知られざる若手時代のエピソード〈アース・ウインド・アンド・ファイアー / 宇宙のファンタジー〉

豪華すぎる紅白衣装でおなじみ、小林幸子さんの音楽とクルマ
小林幸子

歌手の小林幸子さんが語る、若い頃のドライブと音楽の思い出。免許を取ろうと決心した際のエピソードも語っていただきました。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

2. アース・ウインド・アンド・ファイアー / 宇宙のファンタジー

中高生ぶりに再会したのはあの人の母親

歌手デビュー15年目で発表した「おもいで酒」がヒットするちょっと前、「レコードを何枚出しても売れないなあ、歌の神様から見放されちゃったのかな……」と落ち込んでるときに出会ったのが、この曲が入ったアース・ウインド・アンド・ファイアーのアルバム『All 'N All』だったんです。大好きでした。当時はいすゞの117クーペに乗っていて、自分一人で譜面や衣装を積み込んで銀座のナイトクラブなどの仕事場に行ってました。

当時は暴走族がすごかったでしょ。ステージが終わって帰るのは遅い時間でしたから、女一人で運転していると暴走族からの視線を感じるんですよ。知らんぷりしてると面白がって追いかけられたりして、怖かったですね。内心はバクバク。交番の場所を知ってたから、Uターンして交番前で止まるとようやくいなくなって。あの頃は今よりは運転がうまかったですね(笑)。

私は10歳で芸能界デビューしたんですけど、当初は学生モデルなんかもやっていて、雑誌に載ったりしてたんです。中川翔子ちゃんとコンサートで共演したときに、しょこたんのお母さんから「さっちゃん、久しぶり!」と声をかけられて。「会ったことあったかな?」と思って話したら、その時代のモデル仲間だったんですよ! びっくりしちゃった。

そうやって子供の頃からいろんなお仕事をさせてもらって、20歳の頃に東映からドラマの準主役のお話がきたんです。監督に挨拶もして、衣装合わせもして、いよいよクランクインだぞと思ってたら、助監督さんが「免許持ってるよね? 」と聞くんです。まだ持ってなかったからそう伝えると、「登場が運転シーンなので運転免許が必要だから、今回の話はなかったことにしてくれ」と。もうショックで、うなだれて帰りました。「免許を持っていないと、もらえない仕事もあるんだな」って。即、免許を取りに行きました。

おかげで、後にTBSで『東京女タクシードライバー』という2時間ドラマの主役もやらせてもらいました。コラムシフトのマニュアル車を運転して、みんなから「うまいですね」と言ってもらいました。もう今だと半クラなんてできないですけどね(笑)。

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小林幸子

こばやし・さちこ 1953年12月5日生まれ。新潟県出身。64年、古賀政男作曲の『ウソツキ鴎』でデビューし、20万枚を売り上げヒット曲に。79年、『おもいで酒』が200万枚の大ヒットを飛ばし、NHK紅白歌合戦に初出場。以降34回出場。動画配信サービス「ニコニコ」とのコラボや、YouTubeチャンネル「小林幸子はYouTuBBA!! 」の開設など、新たなことに挑戦し続けている。
小林幸子はYouTuBBA!!

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