インタビュー「ドライブしない?」

【前編】中川翔子、愛車と登場! メルセデス・ベンツの“めーちゃん”が「愛おしくてたまらん!」

中川翔子 インタビュー 前編

2023.02.16

取材・文=鴨居理子/撮影=鈴木大喜/ヘアメイク=柏瀬みちこ/スタイリング=尾村綾/衣装=jemma.atelier

2023.02.16

取材・文=鴨居理子/撮影=鈴木大喜/ヘアメイク=柏瀬みちこ/スタイリング=尾村綾/衣装=jemma.atelier

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2022年に芸能活動20周年を迎えた中川翔子さん(37)。デビュー以来、歌手、タレント、声優、女優、イラストレーターと多岐にわたって活躍しています。

2年前に開設したYouTubeチャンネルも好評で、チャンネル登録者数は95万人に迫ります。2022年5月に愛車「メルセデス・ベンツ C220d」の納車を報告した動画は、大きな話題となりました。

今回は、中川さんが“めーちゃん”と呼んでいる愛車とともに撮影を実施。前編では、愛車との出会いや充実のカーライフについて語っていただきました。

20周年記念アルバムもめーちゃんと撮影

インタビューに答える中川さん

ーー今回は愛車「メルセデス・ベンツ C220d」(通称めーちゃん)と一緒に撮影をしていただきました。これまでにも愛車めーちゃんとの撮影は?

中川翔子(以下、中川):20周年を記念してリリースするベストアルバム(『超!しょこたん☆べすと——(°∀°)——!!』)の撮影では、真っ赤なドレスを着てめーちゃんと撮影しました。「本当に20周年なんだ!」という思い出として残せたので、とてもうれしかったです。今日の撮影はちょっとプライベートな感じで撮ることができたので、それもまたよかったなと思います。

ーー愛車めーちゃんに対して、かなりの溺愛っぷりですよね。

中川:ほんっとに買ってよかったと思っています。しみじみと、寒い中でも、暑い中でも私の足となってくれて、いつでも待っててくれて、好きな音楽をかけてくれて……もう愛おしくてたまらんので、日々、駐車してロックをかけるたびに「ありがとう、めーちゃん」って心の中で話しかけています。

ーー名前を付けているほどですもんね。これまでの愛車にも名前は付けていたんですか?

中川:いえ、まったくです。今までは仕事のための移動車としてアルファードに乗っていましたが、ドライバーの方が運転してくれていたし、今のめーちゃんとはまた違う関係性でした。

ーー普通自動車免許はどんなきっかけで取られたんですか?

中川:もともと都内で育っているので「電車でどこへでも行ける」という感覚を持っていました。でも、たまたまドラマで共演した佐々木希ちゃんたちが現場で車の話で盛り上がっていて、フンフンって聞いていたら「なんで取らないの? 取りなよ〜」という流れになって。「じゃあ取ってみようかな」と言うと、自動車教習所の先生も紹介してもらえることになって、2018年の春頃から通い始めました。技能教習中、指導員の方に「免許を取ったら赤い車でTM NETWORKの『Get Wild』を流して西新宿を走るって決めてるんです!」なんてお話をしたのを覚えています。

ーー試験はどうでしたか?

中川:再受験になるのはどうしても避けたいという思いが強かったので、学科試験も技能試験も頑張って、一発で合格できました! 2019年の春に取得してアルファードに乗っていたのですが、免許を取ってもまだ、自分で車を運転したい、愛車を持ちたいというモチベーションはそこまで高くなかったかもしれません。

冴羽獠への憧れ「冬の西新宿を赤い車で走る夢」を実現

ハンドルを握る中川さん

ーーこんなにめーちゃんを溺愛している中川さんが、初めは運転にそこまで興味がなかったとは意外です。では、ベンツの購入にいたったのはどういったきっかけで?

中川:YouTubeの企画で、何度か六本木にあるアンテナショップ「Mercedes me Tokyo」さんにお邪魔していたんですが、なんと2021年から2022年にかけての1年間、電気自動車の「メルセデス・ベンツEQA250」をリースしてくださって! 乗り放題だったんです。

ベンツって何が素敵って、中のアンビエントライトの色が変えられるところ。ピンクや赤、紫に変えたり、あと自動でアニメーションみたいに色が変わるようにもできたり。まずそれにすごくテンション上がりました。

ーーそれがベンツとの出会いだったんですね。

中川:リースの間、「お礼も兼ねてMercedes me Tokyoさんで買わせてもらおう!」って決めていました。最初は白にしようと思っていたのですが、いざ試乗してみると、赤が忘れられなくなって。あまり物欲のない人生だったんですが、買うなら「ギザキュン!!」としたものにしたいなと思って、赤にしました。赤はもともと好きな色でもあったんですけど、漫画『シティーハンター』の主人公、冴羽獠(さえば・りょう)が赤いミニクーパーに乗って、スリリングな旅をしているのがかっこいいなと思っていて。冬の西新宿を赤い車で走るのが夢だったんです。めーちゃんが届いたと連絡をもらったときは「はるばる来てくれてありがとう!」って、とても愛(いと)おしく思いました。

ーーそれで、2022年5月に納車されたんですね。

中川:本当にずっとペーパードライバーだったんですけど、1か月ほどみっちり練習してめーちゃんをお迎えしました。Mercedes me Tokyoさんが、トランクを開けたところに「20周年おめでとう」のバルーンを入れておいてくださるというサプライズもあり、本当に感激しました。

わが家に迎えてからは、車へのモチベーションが一気に変わって、毎日のように運転しています。日々2~3回現場移動することが多いのですが、すべてめーちゃんと一緒。「自分で運転すると、こんなに相棒感が増すのか」と実感しています。

ーー「赤い車で西新宿を走る」の夢は叶(かな)いましたか?

中川:買ってすぐに叶えました。冴羽獠はミニクーパーですが、同じ真っ赤な車でエンディング曲の「Get Wild」と「STILL LOVE HER (失われた風景)」をかけながら、新宿都庁の前の道を……最高でした!

車のある生活で「莫大な経験値を得た」

壁の前に立つ中川さん

ーーめーちゃんを迎えてから、ご自身の中で何か変化はありますか?

中川:いろんなことへのモチベーションが爆上がりしています! 早朝のお仕事がつらいと感じることもあったのですが、めーちゃんを運転したいから前向きに出発できるようになったし、むしろ「もっと早く起きよう!」と思えるようになりました。

ーーめーちゃんへのリスペクトが素晴らしいですね!

中川:本当に愛おしくて、食べちゃいたいくらいです。エンジンをかけると「ハロー、中川翔子さん」って言ってくれて、前のモニターに写真が出るんですが、それはめーちゃんの名前の由来になった猫のメポに設定しているんです。それもあって、もうかわいくてたまりません。

それに、めーちゃんを迎えてからこの数か月、初めての場所でも自力で調べて駐車場を探したり、駐車券をもらったりしている自分に、突然大人になったような感じがしています。なんだかものすごく莫大(ばくだい)な経験値を得たなと。

アルバイト経験もなくそのまま芸能界に入らせていただいたので、「人間として何か大きなものがすごい欠けたまま生きてるな」という思いがいつもどこかにあったのですが、少し解消しつつあります。

ーーすごくポジティブな変化があったんですね。

中川:はい。でも事故はとても怖いので、調子に乗らないよう心がけています。運転していると、横断歩道じゃないところを横切る人や、ずっとスマホを見ながら歩いている人が思った以上に多くて……。だから、歩行者としての自分のマナーにも気を付けるようになりました。生まれ変わった気分です。

ーー印象に残っているドライブはありますか?

中川:夏の終わり頃に、幕張まで運転して「ディズニー・オン・アイス」を見に行ったのですが、帰りの首都高で見た夕暮れがきれいで。なおかつお気に入りのラジオ番組を聴きながらのドライブだったので、渋滞していたけど楽しかったです。

めーちゃんに乗って顔バレ? 「そっとしておいて(笑)」

愛車にもたれる中川さん

ーー運転していて、中川さんだと周囲に気づかれることもあるのでは?

中川:私、普段は道を歩いてるだけだと全然バレないんですが、めーちゃんをYouTubeに出していることもあり、運転中は結構バレます。通りすがりのトラックのドライバーさんに「トゥットゥルー♪(中川さんのお約束の挨拶)」ってされたり。できれば、めーちゃんに乗ってるときはそっとしておいてほしいです(笑)。

ーーめーちゃんの気に入っているポイントはどこですか?

中川:すごく静かなところと、軽油なのですが給油するとしっかり長く走ってくれるところ。あと、この車種にした決め手でもあるんですが、ナビがコックピットディスプレイやヘッドアップディスプレイなど、3機も搭載されているところ。間違いようがないので、安心感が半端ないです。

ーーお気に入りのドライブコースはありますか?

中川:個人的に意味もなくたまに行くのが、東京ドームシティの周辺。私、文京区が死ぬほど好きなんです。いつか丸一日かけて、文京区だけをドライブしたいくらい。

東京ドームシティあたりのキラキラした光を見るとすっごく癒やされます。前は「タクシーだと片道5000円ぐらいするし……」と思ってなかなか行けていなかったんですが、めーちゃんが来てからは、夜中でも気ままに行けるからうれしいです。

ーー充実のカーライフですね。一人で運転されるときはどんなことを考えているんですか?

中川:私って基本的にネガティブなのか、考えごとをするとすぐ「あの時、こうしてれば」とか、嫌なことを考える癖があって。でも、めーちゃんに乗っているときは、不思議とそれがないんです。「あれ食べたいな」「今度あそこ行ってみようかな」と前向きなことばかりで、無駄な掘り起こしをしなくなります。そういう意味でも、本当にラッキーアイテムであり、体に合っているんだと思います。

中川翔子「シチュエーション別・ドライブするときに聞きたい5曲」

中川:私のiPhoneにはサブスク解禁を絶対にしていないような昔の曲や、マニアックな曲が大量に入っているので、ドライブ中はそれをシャッフルで聴いたりすることが多いです。めーちゃんに乗るようになってからは昔の曲ばかりではなく、最新のランキングからも聴くようになりました。めーちゃんのおかげで聴く曲のジャンルが格段に広がりました。

  • 松原みき「真夜中のドア〜stay with me」…夜の首都高のドライブにぴったりな曲。いまシティポップブームで世界的に大ヒットしていますが、まったく聴き減りをしないところが本当にすごい! 聴くと思わず歌いたくなっちゃいます。ドライブ用のプレイリストを作っているんですが、1曲目に入れてます。
  • ハイ・ファイ・セット「土曜の夜は羽田に来るの」…まさに羽田空港へ行くときに聴く曲です。とても悲しい曲で、おそらく恋人が死んでしまった人の気持ちを歌ったものだと思うんですが、センチメンタルな気持ちに浸れるめちゃくちゃいい曲です。
  • ダ・カーポ「よこはま詩集」…横浜の街をドライブするときに聴きたい曲。横浜は大好きで昔からよく行くんですけど、この曲は大さん橋、赤い靴の女の子、フランス山とか、横浜らしいワードがいっぱい詰まっていて、情景がはっきり浮かびます。恋人たちを歌った曲なのでデートにもぴったりだと思います。
  • 稲垣潤一「バチェラー・ガール」…稲垣潤一さんがライブで歌っているのを見たときに、本当にかっこよくて心をつかまれました。松本隆さんの歌詞もすごい。雨の中のドライブってちょっと気持ちが重くなりがちだけど、この曲をかければそんな気持ちも帳消しになって、いい気分でドライブができます。
  • TM NETWORK「STILL LOVE HER(失われた風景)」…『シティーハンター2』のエンディング曲。『シティハンター』のエンディングの「Get Wild」もいいけど、やっぱこっちのほうがより景色と歌詞がマッチしてシティハンターの世界に浸れます。新宿中央公園横の、ハイアットリージェンシー東京があるあたりの道を走りたい。枯れた並木道でこの曲をかけて、「2階建てのバスが追い越してゆく」のところで本当に通ったりとかすると、「ありがとうございます!」ってなります。

(クリックすると、音楽配信サービスSpotifyで楽曲の一部を試聴できます。)

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※オークションサイト、フリマアプリなどでの転売を禁止します。

中川翔子

なかがわ・しょうこ 1985年、東京都中野区出身。2002年、「ミス週刊少年マガジン」に選ばれ芸能界デビュー。歌手、タレント、声優、女優、イラストレーターと多岐にわたって活動し、2022年に芸能活動20周年を迎えた。公式YouTubeチャンネル「中川翔子の『ヲ』」は登録者94万人を超えている。2023年2月22日にベストアルバム『超!しょこたん☆べすと——(°∀°)——!!』をリリースする。

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