取材・文=鴨居理子/撮影=鈴木大喜/ヘアメイク=KEIKO/スタイリスト=森田晃嘉

森崎ウィン「車は僕の相棒。どこへでも一緒に行きたい」

森崎ウィン インタビュー

ミャンマーで生まれ育ち、小学4年生で来日し、14歳でスカウトされたことをきっかけにデビューした森崎ウィンさん(32)。
歌手として活動をスタートさせた森崎さんですが、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』で主要キャストに抜擢されハリウッドデビュー。2020年には映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、俳優としても存在感を放っています。
森崎さんの愛車「MINIクロスオーバー・シャドー・エディション」で都内をドライブしながら、愛車遍歴や、車選びへのこだわり、音楽へのこだわり、話題の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』主題歌を歌唱した際の話など、たっぷりと伺いました。

愛車のMINIは2台目
購入のきっかけは

こちらを見てはにかむ森崎ウィンさん

「車は僕の相棒。どこへでも一緒に行きたい」と語る森崎ウィンさん。今回インタビュー中に運転してもらった「MINIクロスオーバー・シャドー・エディション」は、実は2台目の愛車だそう。
「最初の車は29歳で購入した『MINI3ドア』でした。昔から30歳までに自分の車で現場に行きたいという夢があったので、それがかなったときは本当にうれしかったです。その頃に撮影していたドラマのクランクアップでは、みんなで僕の車を囲んで集合写真を撮りました(笑)」
クロスオーバーに乗り換えたきっかけは、1年ほど前に目覚めたというキャンプ。
「3ドアに乗って3年ほど経ったころに、キャンプをするようになって。ギア(道具)を積むために、より大きな車が欲しくなりクロスオーバーに決めました。シャドーエディションはエンブレムやライトリングなどのパーツがブラックで統一されているのですが、ルーフやドアミラーキャップはシルバーになっているんです。そういう遊び心のあるデザインが気に入っています」
森崎さんがMINIにこだわる理由はどこにあるのだろうか。
「純粋に、形や顔がかわいらしくて好みです。乗り心地も、僕の体にフィットする感じがします。あと僕個人の意見ですが、この車で現場に行っても、悪目立ちすることなく、気取った印象もない。それも魅力の一つだと思います」
そんな森崎さんにもいつか乗ってみたい憧れの車があるという。
「高校生の時に、たまたま路肩に停まっているのを見て衝撃を受けた、漆黒のBMWが忘れられません……。いつか絶対に乗りたいと思っているのですが、まだ手が届きません。BMWの似合う、紳士で、いつも冷静で、プロフェッショナルな大人になりたいです」

芸能界きっての飛行機好き
デートは羽田空港で

座ってこちらを見つめる森崎ウィンさん

“相棒”のMINIなら長時間のドライブも苦ではないという。
「名古屋、大阪あたりなら車で行ってしまいます。東名高速沿いの山の景色がとてもきれいなんです。運転の疲れよりも、自分の車で行ける喜びが上回ります」
森崎さんは芸能界きっての飛行機フリークとしても知られている。地方仕事の空き時間では、空港近くをドライブすることも。
「先日、舞台の公演で大阪に行った時は関西空港の近くまで飛行機を見に行きました。旅好きなので、離着陸する旅客機を見ているだけでワクワクするんです」
自宅にフライトシミュレーターゲームも所有している森崎さんが、中でも注目するのが、着陸だとか。
「着陸はものすごいテクニックが必要で、パイロットの腕の見せ所。滑走路のセンターラインの延長線上をキープして降りるだけでもすごく難しいのに、さらに乗客が不快にならない飛行をしなくてはならないという……」
飛行機の話になると止まらない森崎さんに、理想のデートの行き先を聞いてみると……。
「羽田空港です(笑)。飛行機に乗るためではなく、空港内を楽しむ目的で行ってみたいです。僕自身は、飛行機を見るのは屋外でもいいのですが、相手に寒い思いをさせられないですからね」

キャンプの魅力は
“その日だけの秘密基地”

物思いにふける森崎ウィンさん

森崎さんが今「飛行機と同じくらい好き」というのがキャンプ。「車にギアをぎっしり積んで、運転してキャンプ場まで行き、自分の“その日だけの秘密基地”を作って、自然を感じながら自分だけの時間を過ごす。本当に最高なひとときです」
キャンプの際は趣味の動画撮影も行っているそう。
「じつは、森崎ウィンということを隠してやっているYouTubeチャンネルがあって。画角にこだわったりしながら撮っていると、気づいたら日が暮れてしまっていることもあります」
では、日が暮れたらどのようにして過ごすのだろうか。
「夜はお酒を少し飲みながら焚き火をします。最近、キャンプ用の薪ストーブを買ったので薪をくべながら、何も考えずに火を眺めるのが至福の時間です」
ただ、最近はなかなかキャンプに行けていないそう。そんな日々の楽しみが、自宅での晩酌タイムだとか。
「ビールを飲みながらキャンパーの方のYouTubeを見て、キャンプ気分を味わっています(笑)。『YYYA‘s CAMP』という日本の方がやっているチャンネルが大好きでよく見ています。画も音楽も編集もすごく凝っていて、おしゃれな動画ばかり。あと、よく見るのがアニメ。最近は転生モノが好きです」
プライベートではかなりの多趣味と言える森崎さんだが、将来的な目標は「ミュージカル映画を作ること」だという。
「カメラや編集を独学で始めたのも、実はその夢があるから。趣味も仕事も普段からいろんなアンテナを張りながらやっていきたいです。それと、ミャンマーに生まれて、やっぱり僕の居場所はアジアだという意識があるんです。だから俳優としても音楽人としても、アジアでもっともっと活躍できるようになりたいですね」

森崎ウィン「仕事への行き帰りで聴きたい5曲」

(クリックすると、音楽配信サービスSpotifyで楽曲の一部を試聴できます。)

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森崎ウィン

もりさき・うぃん 1990年8月20日生まれ、ミャンマー出身の歌手・俳優。2018年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』で主要キャストに抜擢され、2020年には映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。2023年3月よりミュージカル『SPY×FAMILY』にて主演。

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