小林幸子とロールスロイスのイラスト
聞き手・構成=張江浩司 / 編集=神保勇揮 / イラスト=本 秀康

小林幸子がロールス・ロイスで聴きたいジャズナンバー〈ヘレン・メリル / You’d Be So Nice To Come Home To〉

豪華すぎる紅白衣装でおなじみ、小林幸子さんの音楽とクルマ
小林幸子

小林幸子さんは仕事中の移動ではスタッフが運転するロールス・ロイスに乗っているそう。2021年に小林さんのYouTubeチャンネルでその内部が公開されたときには大きな反響を呼んだのだそう。今回は小林さんに「ロールス・ロイスで聴きたくなる音楽」について語っていただきました。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。

目次

3. ヘレン・メリル / You’d Be So Nice To Come Home To

クルマも楽屋代わり。お気に入りアイテムは首枕

仕事の移動にはロールス・ロイスに乗ることもあります。私には運転できないので、スタッフにお願いしています。なにしろ静かなんですよ。まったく揺れないから、 クルマに乗ってることを忘れるくらい。

ロールス・ロイスで聴くならジャズかクラシックがいいですね。私はジャズが好きで、家でもよく聴くんです。サラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドが大好きで、このヘレン・メリルもそう。ジャズボーカルというスタイルを作り上げた女性たちなので、尊敬しています。

15歳くらいのときに「さっちゃんジャズ歌える?」と仕事の依頼がきたことがありました。どのジャンルでも「歌ったことありません」なんて言ったら仕事がなくなっちゃうから、「やれます!」と答えて、急いでレコード借りてきて耳コピしてました。毎回3〜4曲覚えなくちゃいけなくて、大変でしたね。それから何年もたって、ジャズボーカル曲のアルバムも出したりブルーノートでライブもやりました。60周年公演ではジャズやシャンソン、ボカロ曲も歌いました。どの経験も無駄じゃなかったなと思います。

ジャズと演歌では、歌うときの心持ちが違います。リズムもまったく違うんですよ。演歌は後ろに取るけど、ジャズは前へ前へ歌う。発声のテクニックも違いますね。ですので歌うたびに発見があります。今はクラシックの先生にボイストレーニングをつけてもらっているので、いまだに刺激がある毎日です。

ロールス・ロイスのほかには、アルファードで仕事に向かうことも多いですね。車内で着替えるのがすごく楽なんです。ドレスや着物になることもありますから。打ち合わせをすることもありますし、 クルマは一つの楽屋という感覚ですね。テレビの収録が終わったら、衣装のままアルファードで帰っちゃうこともあります。そんなに急いで帰っても、猫に会うくらいしか用事はないんですけどね(笑)。

クルマにはいつも首枕が積んであります。大きな衣装を頭にかぶって歌ってきたから、頸椎(けいつい)を痛めちゃってるんです(笑)。移動中に寝ることはほとんどないんですけど、枕で首を休めてリラックスしてます。

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小林幸子

こばやし・さちこ 1953年12月5日生まれ。新潟県出身。64年、古賀政男作曲の『ウソツキ鴎』でデビューし、20万枚を売り上げヒット曲に。79年、『おもいで酒』が200万枚の大ヒットを飛ばし、NHK紅白歌合戦に初出場。以降34回出場。動画配信サービス「ニコニコ」とのコラボや、YouTubeチャンネル「小林幸子はYouTuBBA!! 」の開設など、新たなことに挑戦し続けている。
小林幸子はYouTuBBA!!

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