堺正章、所ジョージ、横山やすし…小林幸子が触れた大物タレントたちのこだわり愛車〈サム&デイヴ / Soul Man〉
豪華すぎる紅白衣装でおなじみ、小林幸子さんの音楽とクルマ小林幸子さんが若い頃に街でかかっていたR&B楽曲の思い出からスタートしたかと思いきや、話題が「大御所タレントとのクルマを通じた交流」にグルーヴ。どのエピソードも目の前でそのやりとりが起こっているかのようにも思える楽しさがあります。
音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを4曲紹介します。
4. サム&デイヴ / Soul Man
日本ではじめてカーナビを積んだのはあの大御所芸人?
私が運転し始めた1970年代は、いわゆるリズム&ブルースの洋楽がおしゃれ音楽として街中でよくかかっていた時期なんです。このサム&デイヴの曲もそうだし、シュープリームスなんかもよく耳にしました。日本にはない感性というか、ブラックミュージックのソウルパワーを感じました。R&Bは海とか夜景が奇麗な場所をドライブして聴きたいですね。
でも、普段はそこまでドライブしないんです。お酒が好きなので、夜になると早く飲みたくなっちゃうから(笑)。私の夫も運転が上手なんだけど、お酒が好きだから2人で飲んじゃって乗れないんです。ただ、春になったら昼間に桜の名所にクルマで連れてってくれるんです。それが唯一のドライブデートかな。
私は9歳で作曲家の古賀政男先生にスカウトされて、「チビ」と呼ばれてかわいがってもらいました。ある日、「デパートでチビの着物を作るぞ」と言われて先生のリンカーン・コンチネンタルに乗せてもらったんです。クルマの中が自分の部屋よりも大きくてびっくり!(笑)。子供だったから特に大きく見えたんでしょうね。当時、リンカーンみたいなアメ車は小林旭さんや石原裕次郎さんみたいな銀幕のスターが乗っているものというイメージだったから、「東京はすごいな!」って。私の田舎ではタクシーが通ったら、珍しくてみんな目で追いかけてましたから(笑)。
マチャアキ(堺正章)さんのクルマもかっこよくて印象に残ってますね。ものすごくおしゃれなクラシックカーで収録スタジオに来たりするんですよ。駐車場にかっこいいクルマがあるなと思ったら、十中八九マチャアキさんのもの。所ジョージさんのクルマもこだわりがあってかっこいいですね。私がベントレーに乗っていた頃に、「これ、小林さんのベントレー?」って声をかけてくれたこともありました。
あとは横山やすしさんも本当にクルマ好きでした。ある日、「さっちゃん、ちょっと見て!」と呼ばれて、クルマの中を見たら何か機械があって。「なんですか?」と尋ねたら、カーナビだったんです。何十年も前ですよ? 私がカーナビを初めて見たのはあの時でした。もしかすると、日本のタレントで最初にナビをつけたのはやすしさんだったんじゃないかな。
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小林幸子さんのプレイリスト
小林幸子
こばやし・さちこ 1953年12月5日生まれ。新潟県出身。64年、古賀政男作曲の『ウソツキ鴎』でデビューし、20万枚を売り上げヒット曲に。79年、『おもいで酒』が200万枚の大ヒットを飛ばし、NHK紅白歌合戦に初出場。以降34回出場。動画配信サービス「ニコニコ」とのコラボや、YouTubeチャンネル「小林幸子はYouTuBBA!! 」の開設など、新たなことに挑戦し続けている。
小林幸子はYouTuBBA!!