鋸山登山自動車道の山腹を走る道路と、木々に囲まれた上り坂の風景。
写真1 鋸山登山自動車道の終盤区間。緑に包まれた静かな上り道が続き、ドライブの期待感が高まる

鋸山登山自動車道(千葉県)。地獄のぞきと東京湾の大パノラマを望む絶景ルート

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

標高329.5mの低山ながら、山頂からは東京湾や富士山まで望める絶景で知られる千葉県・鋸山(のこぎりやま)。日本最大級の磨崖仏(まがいぶつ)や有名な「地獄のぞき」など見どころも多いことで知られています。料金所から続く登山自動車道は緑の中を抜け、急坂とカーブが続くワインディングを進むと眺望スポットが点在し、東京湾越しの山並みや港町を一望できます。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

走るほどに視界が開ける山道の爽快感

鋸山登山自動車道の狭めのワインディングロードから眺める、内房の海と港町。

写真2 山頂近くの駐車場手前の区間から、内房の海を眺める。急カーブが続くため景色に見とれすぎないよう注意したい

千葉県の房総半島にある鋸山は標高329.5mの低山で、ギザギザとした山容が「鋸の刃」に似ていることからその名が付けられた。日本百低山に選ばれていて、山頂からは東京湾や富士山などの絶景が楽しめる。ここには日本最大級の磨崖仏や「地獄のぞき」などの絶景スポットもある。ここへ上るのが自動車専用道路のこの道で、頂上近くまで上ることができる。

地獄のぞきで味わうスリルと絶景

地獄のぞきに近い展望エリアからの眺め。眼下には東京湾と港町が広がり、鋸山ならではのスリルと絶景を味わえる。

写真3 地獄のぞきに近い展望エリアからの眺め。岩がせり出した地獄のぞきの光景や、東京湾の眺望が広がる絶景ポイント

料金所からしばらくは緑に包まれた中を走るが、手掘りのトンネルを過ぎると徐々に視界が開けていく。道幅はそれほど広くなく、カーブの多い急な上り坂が続くが、ここがアメリカのカーアクション映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のロケ地に使われたためか気持ちが高ぶる。途中には小さな駐車スペースや眺望ポイントがあり、クルマを止めて外に出ると、東京湾越しに神奈川の山並みや三浦半島を見渡せる。

山頂展望台から望む房総・富士山・三浦半島

眼下には港町の家並みが小さく並び、東京湾には遠くに多くの船が浮かぶ。そんな眺めを楽しんでいるとあっという間に終点の駐車場に着く。ここからは歩いて鋸山の名所である「地獄のぞき」へ行ってみよう。突き出た岩の先端まで行くと、まるで空中に浮いているかのような場所から房総半島や遠く富士山や三浦半島までの絶景が望める。帰りは来た道を戻るが東京湾に向かって落ちていくような、上りとはまた違った感覚が味わえる。


鋸山登山自動車道 データ

鋸山登山自動車道へは、富津館山道路・富津金谷ICから県道237号、国道127号を経由して約4kmで到着。そこからは2.6kmのヒルクライムだ。二輪車の通行は禁止されているので注意。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

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須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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