国道101号大間越街道(青森県)。水平線が広がる日本海を楽しむロード
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
秋田県の能代(のしろ)市から、青森県の鰺ヶ沢(あじがさわ)町にかけて約100kmにわたる日本海の絶景の海岸線を望む大間越(おおまごし)街道。人気の観光列車「リゾートしらかみ」が通るJR五能線や、白神山地と海と山と鉄道を楽しめる。
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
日本海の美しさを堪能できる大間越街道
青森県の日本海側、鯵ヶ沢から秋田県能代にいたる国道101号は「大間越街道」と呼ばれている。江戸時代に整備された日本海側を通る重要な街道として栄え、旅人や物資の往来があった。この道は日本海を眺めながら走る快走路で途中には観光スポットもあり、五能線と一緒に走るルートは、信号もほとんどなくゆったりとドライブが楽しめる。約100kmとちょっと長いが日本海の表情と美しさをたっぷりと味わえる。
写真2 岩壁の間を抜け、日本海の水平線が広がる
散策にもってこいの白神山地
写真3 周囲の瑞々しい新緑が、水面の青をより一層引き立てていて、静寂な空気感まで伝わる青池
写真4 高台からのパノラマは、青空に広がる刷毛(はけ)で掃いたような雲と、遠くに白神山地の山並みが広がる
能代を出て北上すると、すぐに日本海が視界に入り、水平線が低く延びて広がる。テンポよく走る快走路で、道の駅はちもり付近からダイナミックな海岸美が続く。大間越を過ぎると十二湖があるのでちょっと立ち寄ってみよう。十二湖は白神山地西部に位置するブナ林に囲まれた33ある湖沼群の総称で、散策路があるので一休み。コバルトブルーに輝く「青池」が神秘的だ。
夕日に映える岩浜が人気の撮影ポイント
写真5 荒々しい自然の造形美の千畳敷海岸は、大間越街道の人気観光スポットだ。隆起した岩棚と「かぶと岩」などと名付けられた奇岩が続く。そのすぐそばを五能線と道路が並走している
日本海を眺めながらいくつもの集落を越えて走ると、人気スポットの千畳敷(せんじょうじき)がある。地震によって海岸が隆起してできた岩浜で、当時の津軽藩の殿様が、千畳の畳を敷いて宴会を開いたといわれている。その上を歩くと目の前に雄大な大海原が広がる。特に夕焼けが美しいので駐車場に車を止めてフロントガラス越しに夕日を楽しむこともできる。
国道101号大間越街道 データ
大間越街道へは、秋田県側からは秋田自動車道・能代南ICから国道7号を経由し国道101号へ。北上し約30分ほどで海岸エリアへアクセスできる。青森県側からは、津軽自動車道・鰺ヶ沢ICから国道101号に入り、南下する。ルートの距離が100kmほどになるため、ガソリンスタンドでの早めの給油が安心だ。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
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日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
大間越街道がある青森県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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