エンゼルライン(福井県)。日本海の荒波が作り出した半島群が続く海岸ルート
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
福井県の嶺南(れいなん)地方から、京都府の丹後(たんご)地方にかけて日本海に広がる若狭湾(わかさわん)。複雑なリアス海岸がつくり出す開放感のある景色を、海岸線から望むドライブが楽しめます。
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
内外海(うちとみ)半島の山岳地帯を頂上まで上る、約10kmの絶景道路
写真2 若狭湾の景色が一望できる、地元の観光名所だ
福井県から京都府にかけて日本海が深く入り込んでできた若狭湾は、複雑なリアス海岸で、風光明媚(ふうこうめいび)な地形のため多くの観光名所がある。若狭湾国定公園、越前加賀(えちぜんかが)海岸国定公園、丹後天橋立大江山(たんごあまのはしだておおえやま)国定公園と3つの国定公園があり、海水浴などのマリンレジャーや釣り客など多くの人が訪れる。その中の一つ、内外海半島の付け根から久須夜ケ岳(くすやがだけ)山頂まで走る約10kmのドライブコースがエンゼルラインである。
山あいに進むほどに開ける小浜(おばま)の町並み
写真3 道路の標高が上がるにつれて、眼下には町並みや港が見える
小浜から国道162号を北へ向かうとエンゼルラインの入り口がある。久須夜ケ岳へ向かって上がっていくにつれ、視界が一気に開けてきて、ガードレール越しに南側の眺めが楽しめる。途中に久須夜ヶ岳第2展望台があるので、立ち寄ってみよう。ここからは小浜の町並みや三方五湖(みかたごこ)方面の眺めが楽しめる。さらに走ると縁結びの神と言われる大神岩(おおかみいし)がある。
時間がたつのを忘れるほど、景色が変化するパノラマビュー
道路は比較的整備されていて走りやすいものの、山岳道路らしいカーブが多く傾斜がきついところもあるのでスピードは出せない。終点の久須夜ヶ岳展望台からは壮大なパノラマが広がり、天気が良ければ北東に越前岬、西に丹後半島が一望できる。夕方は日本海に沈む夕日がドラマチックで、時間帯によってまったく違う表情を見せてくれるのも魅力だ。
エンゼルライン(福井県)データ
エンゼルラインへは、舞鶴若狭自動車道・小浜ICから県道24号と国道162号経由で約30分。また、12月から3月までは冬期通行禁止になるため、福井県エリアの道路最新情報の確認が必須だ。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
エンゼルラインの近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
エンゼルラインが走る福井県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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