瀧山峡大橋は深いV字の渓谷をつなぐアーチ橋。山腹の自然豊かな景色を楽しめる
写真1 瀧山峡大橋は深いV字の渓谷をつなぐアーチ橋。山腹の自然豊かな景色を楽しめる

国道186号滝山峡(広島県)。周囲を深い森に囲まれた、鏡のようなダム湖の湖面が魅力の秘境ルート

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

広島県の滝山峡は、山々の緑、秋の紅葉、そしてダム湖に広がるエメラルドグリーンの水面とのコントラストが美しく、絶景ポイントとして知られている。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

ダイナミックな渓谷美とアーチ橋

今回は広島県の国道186号を温井(ぬくい)ダムから滝山峡を越えて王泊(おうどまり)ダム方面へ向かうコースを紹介する。山間のダイナミックな自然と迫力あるダム景観を楽しめる爽快なドライブルートだ。まずは滝山川に沿って国道191号を北上し温井ダムを目指す。温井ダムはアーチ式コンクリートダムとしては黒部ダムに次ぐ日本で2番目の高さ156mを誇る。そしてこのダムが造るダム湖が龍姫(りゅうき)湖である。

このダムを過ぎると龍姫湖をまたぐ巨大な瀧山峡大橋がある。ちょっと寄り道して猪山展望台から眺めてみよう。橋を渡りトンネルを抜けた先を右折すると展望台へ向かうことができる。国道に戻りさらに北へ向かうと、滝山峡を見下ろしながらワインディング感があるルートとなる。トンネルも多いが深緑の森が織りなす風景が目に飛びこんでくる。

ALT 滝山川沿いでは、断崖絶壁の渓谷美を楽しめる。上流と下流にあるそれぞれのダムをつなぐ道はダムファンからも人気のスポットだ

写真2 滝山川沿いでは、断崖絶壁の渓谷美を楽しめる。上流と下流にあるそれぞれのダムをつなぐ道はダムファンからも人気のスポットだ

現役の発電専用ダム周辺で季節ごとの水鏡風景を楽しむ

ALT 発電用として建設された王泊ダムは、吊り橋の「新王泊橋」の前に利用されていた旧橋の跡も残る

写真3 発電用として建設された王泊ダムは、吊り橋の「新王泊橋」の前に利用されていた旧橋の跡も残る

一部で道路が狭い区間もあるが、交通量は少なく快走できるだろう。山奥の静けさを感じながら走っているとやがて赤い吊り橋が現れる。ここが王泊ダムで、そのダム湖である仙水湖に到着だ。ここまで来ると山の中でもさらに静寂感が増し、湖畔のゆったりした景色が広がる。紅葉の時期には水鏡風景を求めて多くの観光客を集める。


国道186号滝山峡 データ

滝山峡へは、中国自動車道・加計スマートICから国道433号、国道191号を経由し国道186号へ。国道191号から国道186号は加計町山崎の信号を直進すると合流できる。また、冬期は「芸北高原大佐スキー場」や「雄鹿原高原スキー場」が近隣にあるため交通量が多くなる場合もある。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

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ALT 鬼女台(きめんだい)展望休憩所からは手前に烏ヶ山(からすがせん)、奥に大山と壮大な景色が広がる蒜山大山スカイライン

蒜山大山スカイライン(岡山県)をはじめ、中国エリアのルートは、上の画像をクリック!

国道186号滝山峡の近くの日本遺産は、こちらをチェック!

日本遺産のロゴマーク

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
国道186号滝山峡がある広島県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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