奥矢作湖畔桜並木(岐阜県・愛知県)。湖畔に広がる静寂と絶景の春ルート
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
愛知県豊田市と岐阜県恵那(えな)市の境に広がる奥矢作湖(おくやはぎこ)は、矢作ダムの建設によって誕生した人造湖で、静かな湖面と奥深い山々がつくり出す自然美が魅力のスポット。湖畔には桜並木が続き、見頃となる4月上旬〜中旬には淡いピンク色のトンネルを駆け抜けるドライブが楽しめます。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
愛知・岐阜にまたがる絶景スポットは、4月上旬〜中旬がベストシーズン
写真2 湖岸のカーブを抜けるたびに新たな桜の風景が広がる、奥矢作湖ならではの静かな絶景ドライブ
愛知県豊田市と岐阜県恵那市にまたがる矢作川に建設されたダムが矢作ダムである。このダムによって形成された人造湖が奥矢作湖で、周辺は愛知高原国定公園に指定されている。奥深い山の中に満々と水をたたえる静かで美しい湖畔は、桜並木と湖の景色が一体となって楽しめるドライブコース。この桜の見頃は例年4月上旬~中旬となっている。
写真3 湖畔の道路を覆うように咲く桜。ドライブ中に“桜のトンネル”を楽しめる人気の春ルートである
桜のトンネルを走る。湖畔を彩る奥矢作湖の絶景桜ドライブ
写真4 湖面と桜、そして山の緑が重なる奥矢作湖らしい美しい情景。ゆったりと流れる春の時間を感じられるルート
奥矢作湖の北側を走る県道20号が今回紹介するルートで、都会から離れているために、山里の素朴な風景が残って観光地化しすぎていないという魅力もある。途中で道路が狭くなる場所やカーブが多い場所もあるが、まるで淡いピンクのトンネルをくぐっているかのような感覚は格別な体験となるだろう。湖面よりも高い場所を走るが、見下ろすように眺める湖と桜のコントラストは見事だ。
湖を見下ろすビューポイントは、桜と湖面が織りなすコントラスト
写真5 矢作ダム周辺から望む奥矢作湖。山肌を彩る桜が、静かな湖の春景色をより一層引き立てる
湖畔沿いには駐車できる小さなスペースや広場がたくさんあり、クルマを止めて歩きながら桜を楽しむこともできる。県道20号をダムから東へ走ると国道257号へ出る。右折して今度は湖の南側の県道356号をダムへ向かって走ってみよう。こちらのルートにも桜が咲いている。派手なライトアップや屋台などないので、都会の喧騒から離れた静かな時間の中で桜の美しさを堪能できる。
奥矢作湖畔桜並木 データ
奥矢作湖桜並木へは、中央自動車道・恵那ICから国道257号経由で約40分。新東名高速・新城ICからは国道257号などを経由して約70分で到着する。そこから矢作川沿いに矢作ダムの堤体へと至るルートは約9kmの道のり。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
奥矢作湖桜並木の近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
奥矢作湖桜並木がある岐阜県・愛知県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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