磐梯山ゴールドライン(福島県)。色彩の噴火。新緑から黄金色に表情を変える、磐梯の森を抜ける極上のドライブコース
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
福島県の会津盆地北東部の磐梯(ばんだい)町と、湖沼群が広がる磐梯高原(裏磐梯)を結ぶ山岳観光道路。ニッコウキスゲが咲き誇る雄国沼(おぐにぬま)や、猫魔ヶ岳(ねこまがだけ)へのルートにもアクセスできるため、シーズン中の週末は登山客でにぎわっているエリアだ。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
登山からドライブまで人気の高い山岳観光道路
写真2 ヘアピンカーブや直線の中で、視界の端に飛び込んでくる猪苗代湖。遠くの尾根に布引(ぬのびき)高原の風車がかすかに見える
磐梯山ゴールドラインは、歴史ロマンあふれる福島県会津から裏磐梯へ向かう全長約17.6kmの山岳観光道路。裏磐梯は磐梯山の北麓に広がる高原リゾート地で、磐梯山の噴火で形成された桧原(ひばら)湖をはじめ五色(ごしき)沼などの美しい湖沼群や清流といった豊かな自然があふれている。この神秘的な湖沼群は水の色が場所や季節によってエメラルドグリーンやコバルトブルーなどいろいろに変化する。
「ゴールドライン」にふさわしい表情豊かな紅葉の美しさ
写真3 南側の穏やかな湖の景色から一転、「磐梯山(爆裂噴口)」の解説板と木柱の奥に見えるのは、大噴火で山体崩壊を起こした生々しい火口壁だ
ルートは磐梯山の西側中腹を縫うように南北に走る山岳ドライブとなる。南の麓の街から標高を上げると山並みや湖などの景色が次々と広がる。眼下には日本で4番目に広い湖である猪苗代(いなわしろ)湖が広がる。山湖台(さんこだい)からの眺めは素晴らしく、天気が良ければ湖面が鏡のように輝く。少し走ると滑滝(なめりたき)展望台があり磐梯山を背景に岩肌を滑るような滑滝が見られる。
写真4 新緑のシーズンには、鮮やかなブナや白樺の新緑の隙間からチラリと見えている湖面などダイナミックな景色が広がる
さらに標高を上げると、ゴールドラインの最高地点付近にある八方台に着く。ここは磐梯山への登山口となっていて、クルマを止めて散策を楽しむ人も多い。ここからは下りとなり、森の中をしばらく走ると広い駐車場がある。ここから磐梯山の爆裂噴口を見ることができる。明治の噴火でできた荒々しい断崖が露出した噴火の痕跡である。そして道は桧原湖へ向かって下りて行く。
写真5 ブナ、ミズナラ、カエデなどが非常に多く、秋になると道路を覆うように全山が黄金色やオレンジ、鮮烈な赤に染まる
磐梯山ゴールドライン データ
磐梯山ゴールドラインへは喜多方・裏磐梯方面からは、国道459号で桧原湖・磐梯高原方面を目指し、北側ゲートへ。磐越自動車道・猪苗代磐梯高原ICから国道115号、459号を経由して裏磐梯側へ回り込むことも可能だ。また、会津若松・猪苗代方面から入る場合は磐越自動車道・磐梯河東ICから県道64号を経由して約10分で南側ゲート側にアクセスできる。冬は積雪のため冬期閉鎖になるので、ウェブサイトをチェックしておくといいだろう。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
磐梯山ゴールドラインの近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
磐梯山ゴールドラインが走る福島県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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