大佐渡スカイライン(新潟県)。日本海を背に駆け上がる、佐渡のすべてを凝縮したダイナミックルート
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
大佐渡スカイラインは、新潟県佐渡島の世界文化遺産「佐渡島の金山」がある相川地区から、大佐渡山地の稜線を越えて金井地区へと至る全長約30kmの山岳ドライブルート。最高地点は標高942mに達し、道中の「白雲台」は国中平野や両津湾、真野湾を360度見渡す立体的な大パノラマが一望できる場所だ。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
世界遺産と絶景を巡る旅。佐渡屈指の山岳ルート
新潟県の沖に浮かぶ佐渡は日本海側最大の島で、豊かな自然と独自の歴史文化を併せ持つ。山間部では棚田や里山の風景が見られるが、江戸時代には日本有数の金の産出地として栄え、2024年に「佐渡島の金山」として世界文化遺産に登録された。大佐渡スカイラインはこの佐渡金山のある相川地区から大佐渡山地の稜線へと駆け上がる、佐渡屈指の山岳ドライブコースである。
写真2 尾根つたいをダイナミックに駆け抜ける大佐渡スカイラインの道路。緑豊かな大自然に囲まれた美しいカーブの先には、遥か下に広がる平野部が一望できる
写真3 青空に向かって延びる大佐渡スカイラインの最高地点(標高942m)を示す案内看板。遠くの山頂付近には、特徴的な白い自衛隊のレーダーが見える
佐渡金山周辺の歴史ある町並みを後にして車を走らせると、すぐに道は山へと向かって上り始める。佐渡金山を過ぎて、最初は森の中を縫うような穏やかな勾配で走るが遠景は望めない。次第にカーブが増え視界が開けるたびに日本海が遠ざかっていくのがわかる。へアピンカーブの連続する区間を上がると、小さな草原地帯の大平高原がある。そこからさらに進むと大佐渡スカイライン展望台がある。
写真4 白雲台(はくうんだい)から見下ろす大パノラマ。広々とした駐車場と休憩施設の向こうには、国中平野や両津湾、そして遠く小佐渡連峰までを一望する絶景が広がっている
国中平野と両津湾を一望! 佐渡の大パノラマ
大佐渡スカイライン展望台では佐渡の南東部を見渡せる。さらに走ると標高942mの最高点があり、ここからは下りとなる。視界いっぱいに広がる空と佐渡を眺めながら進むと、交流センター 白雲台に到着する。ここが展望のハイライトになるだろう。両津湾、真野湾、国中平野を一望できるベストスポットだ。佐渡の地形を立体的に理解できる眺めが広がり、島のスケール感を体感できる。
写真5 佐渡金山の歴史を今に伝える「大立竪坑(おおだてたてこう)」の赤茶けた鉄塔。エレベーターによる垂直の運搬坑道。大佐渡スカイラインのルート沿い近くに位置し、近代化産業遺産として圧倒的な存在感を放っている
大佐渡大佐渡スカイライン データ
大佐渡スカイラインへのアクセスは、新潟港や直江津港から佐渡汽船(フェリーやジェットフォイル)で佐渡島へ渡る。両津港からは国道350号を進み、スカイラン入り口から入ることができる。約40〜50分でスカイラインの中間点「白雲台」に到着する。道中は一部、狭い区間があるため注意が必要だ。
大佐渡スカイラインは山岳道路のため、例年11月中旬から4月中旬頃まで全面通行止め(冬期閉鎖)になる。白雲台の交流センターもこれに合わせて冬期休業するので注意。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
大佐渡スカイランの近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
大佐渡スカイラインのある新潟県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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