ALT かつては断崖絶壁に阻まれ、船でしか来られなかった積丹半島。いまは技術の結晶である見事な橋も架かり、快適ドライブが楽しめる
写真1 かつては断崖絶壁に阻まれ、船でしか来られなかった積丹半島。いまは技術の結晶である見事な橋も架かり、快適ドライブが楽しめる

国道229号積丹半島(北海道)。荒ぶる岩肌と、鮮烈な積丹ブルーに出会う絶景シーサイドライン

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

国道229号は、北海道の積丹(しゃこたん)半島から日本海側の海沿いを南下し函館方面に向かう道。荒波が作り出した奇岩や断崖絶壁、そして「積丹ブルー」と呼ばれる鮮烈な青さの海を間近に感じられる、北海道屈指の絶景シーサイドドライブ・ツーリングルート。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

岩内から神威(かむい)岬へ。積丹ブルーと断崖絶壁を駆け抜ける

ALT 明治から大正にかけてニシン漁で大いに栄えた積丹町。美しい海岸線は、かつて多くの漁師たちが行き交い、命がけで荒波の日本海と向き合った歴史の舞台だった

写真2 明治から大正にかけてニシン漁で大いに栄えた積丹町。美しい海岸線は、かつて多くの漁師たちが行き交い、命がけで荒波の日本海と向き合った歴史の舞台だった

積丹半島は、北海道西部の日本海に突き出した半島で、一帯はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。海岸沿いを走る道路は変化に富み、断崖の上から日本海を見下ろすダイナミックな景観が続き、晴れた日には水平線まで見渡せる。海の透明度が非常に高く、光の反射によって生まれる鮮やかな青色は「積丹ブルー」と呼ばれている。今回はこの積丹半島の岩内から神威岬まで西海岸のルートを紹介する。

ALT 現在は、余市から岩内までの道が整備され4分の1がトンネル化され、快適に走れるようになった。古くから残る素掘りのトンネルも岩場の近くにあるなど、過酷な移動環境だったことがうかがえる

写真3 現在は、余市から岩内までの道が整備され4分の1がトンネル化され、快適に走れるようになった。古くから残る素掘りのトンネルも岩場の近くにあるなど、過酷な移動環境だったことがうかがえる

岩内を出ると、すぐに視界が大きく開け、濃い青の海と断崖が連続する海岸線が現れる。道は海岸の高台や岬の付け根を縫うように続き、ゆるやかなカーブの連続で走っていても楽しい。場所によっては切り立った崖の上を走る区間もある。晴天時には「積丹ブルー」と呼ばれる透明度の高い海が輝き、白い波が岩礁に砕ける様子とのコントラストが見事だ。

ALT  「道なき道」として、古くから恐れられた険しい海岸線。数々のトンネル開通や道路改良を経て、平成8(1996)年にようやく積丹半島を巡ることができる現在の形になった

写真4 「道なき道」として、古くから恐れられた険しい海岸線。数々のトンネル開通や道路改良を経て、平成8(1996)年にようやく積丹半島を巡ることができる現在の形になった

道の駅での休憩から神威岬へ! 「チャレンカの小道」を歩いた先に広がる積丹ブルー

ALT かつて源義経を慕うアイヌの娘・チャレンカの悲恋から、「女性を乗せた船が近づくと沈む」という伝説が残り、明治初期まで女人禁制の地だった神威岬。いまは誰もがその圧倒的な「積丹ブルー」の海を堪能できる

写真5 かつて源義経を慕うアイヌの娘・チャレンカの悲恋から、「女性を乗せた船が近づくと沈む」という伝説が残り、明治初期まで女人禁制の地だった神威岬。いまは誰もがその圧倒的な「積丹ブルー」の海を堪能できる

途中には「道の駅 オスコイ!かもえない」をはじめ、駐車スペースがいくつも用意されているので、車を停めてゆっくりと海を眺めることができる。神威岬トンネルを出て左折すると神威岬の駐車場になる。ここから神威岬まではアップダウンのある「チャレンカの小道」を歩いて約20分。かつては女人禁制の地であった岬は、高さ80mの断崖絶壁に囲まれた、積丹ブルーの絶景が広がる。


国道229号積丹半島 データ

国道229号積丹半島へのアクセスは、札幌市内から、札樽(さっそん)自動車道を経由し後志(しりべし)自動車道の余市ICから国道5号を進み国道229号へ。函館市からは、西海岸方面を回る国道227号から向かう方法もある。ガソリンスタンドが少ないエリアなのでガソリンの量はチェックしておくといいだろう。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

国道229号積丹半島の近くの日本遺産は、こちらをチェック!

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。

国道229号積丹半島のある北海道にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

「日本の絶景ドライブルート」北海道エリアのルートは、下の画像をクリック!

国道275号幌加内そばの花の道(北海道)の空撮写真

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須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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