ALT 展望台から望む農村原風景は、時間によって幻想的な景色へと変わる
写真1 砺波市の鉢伏(はちぶせ)山にある標高433mの散居村展望台からの眺め。扇状地には田んぼが広がっている

県道346号散居村展望台(富山県)。砺波平野に広がる水田と、屋敷林に囲まれた自然と共生してきた絶景を望むエリア

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

富山県砺波(となみ)市は、広大な平野にスギやヒノキなどの樹木で家々を取り囲う「屋敷林」が残り、独特の農村原風景が広がっている。
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

富山県の「ふるさと眺望点」に選ばれた絶景スポット

ALT 砺波市の鉢伏山から東方を望む。天気が良いと立山連峰や富山湾を望むことができる

写真2 砺波市の鉢伏山から砺波平野を望む。天気が良いと立山連峰や富山湾を望むことができる

散居村(さんきょそん)とは、平野に点々として広がる集落形態のことで、田んぼの中に家が一軒一軒離れて点在している。それぞれの農家が自分の周りの土地を開拓して米作りをしてきたのだ。富山県の砺波平野は主に庄川と小矢部川が形成した扇状地で、屋敷林に囲まれた家が点在する日本最大級の規模の散居村といわれている。今回はこの散居村を眺めるルートを紹介する。
北陸自動車道・砺波ICから国道156号、県道25号を走って「となみ夢の平スキー場」を目指す。スキー場を越えると道幅は狭くなるが、交通量も少なくなるのでのんびり走ろう。最初に目指すのは散居村展望台だ。展望台の駐車場があるので、ここにクルマを止めるとカーブの内側に階段がある。この上にあるのが散居村展望台で、砺波平野に広がる広大な水田地帯を一望でき、家々が平野の中にポツンポツンと点在している。

展望広場からは、夕日に映える黄金色に染まる田園風景が広がる

ALT 水が張られた田んぼが一枚一枚鏡のようになり、夕日のオレンジ色や空のグラデーションを反射する。この「水鏡」が広がる散居村の景色は、この場所ならではだ

写真3 水が張られた田んぼが一枚一枚鏡のようになり、夕日のオレンジ色や空のグラデーションを反射する。この「水鏡」が広がる散居村の景色は、この場所ならではだ

さらに走ると次に現れるのが散居村展望広場。こちらはバリアフリーで気軽に散居村を眺められる場所。真っ平らに広がる砺波平野は圧巻だ。さらに南西へ向かい国道471号から閑乗寺(かんじょうじ)公園へ行ってみよう。ここにも散居村を眺める展望台がある。いつ見ても感動する景色だが、5月上旬には一面に広がる田んぼに水が張られ、夕日が光り黄金色に染まる幻想的な田園風景を見ることができる。


県道346号散居村展望台(富山県)データ

散居村展望台へは、北陸自動車道・砺波ICから国道156号、国道471号を経由し県道346号へ。閑乗寺公園を目指すとスムーズだ。また、冬期は積雪などのために閉鎖されるので、確認が必須だ。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

散居村展望台の近くの日本遺産は、こちらをチェック!

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。

県道346号散居村展望台が走る富山県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

青山高原道路(三重県・県道512号)など、東海・北陸エリアのルートは、下の画像をクリック!

青山高原道路(三重県・県道512号)の写真

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須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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