国道437号の終点付近、なぎさ水族館や陸奥記念館がある公園周辺の穏やかな瀬戸内海。
写真1 ルートの終点に位置する伊保田(いほた)付近。陸奥記念館や、小さな生き物と触れ合える「なぎさ水族館」など、ドライブの最後に立ち寄りたいスポットが集まる

国道437号周防大島(山口県)。青い海とみかんの香りに包まれて。周防大島(屋代島)を巡る旅

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

山口県・周防大島(すおうおおしま)の北岸を走る国道437号は、穏やかな瀬戸内海と島々を望む絶景ルートです。ハワイを思い出させる白い砂浜や干潮時に現れる真宮島(しんぐうじま)の砂の道、山側に広がるみかん畑など島の魅力を堪能できます。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

穏やかな海と島々を望む、国道437号シーサイドドライブ

本州側から見た大島大橋。その向こうが周防大島

写真2 本州側から大島大橋を望む。橋の向こうが周防大島で、周防大島のドライブはここから始まる

周防大島町は山口県南東部の瀬戸内海に浮かぶ屋代島(やしろじま)と、その周囲に浮かぶ25の島からなる。周防大島とはこの屋代島の通称である。この屋代島の北側の海岸を走る国道437号が今回紹介するルート。道路は海沿いを走るために、目の前には穏やかな海が広がり青い水面に浮かぶ小さな島々の景色を眺めながらのドライブとなる。ビーチも多く南国ムード漂う白い砂浜と青い海を堪能できる。

海沿いのガードレール越しに望む、瀬戸内海の穏やかな水面と遠くに浮かぶ小さな島影。

写真3 カーブを抜けるたびに現れる、ビー玉のように澄んだ海。青い水面に点在する島々を眺めながら、波音を感じる穏やかな時間を過ごせる

「瀬戸内のハワイ」を巡る。歴史が息づく海岸線と神秘の砂の道

透明度の高い海と白い砂浜が広がる周防大島の海岸線。

写真4 島内には数多くのビーチが点在。夏は海水浴客でにぎわい、冬は静かな波音を聞きながら水平線に沈む夕日を独り占めできる

柳井市から延びる大島大橋を渡ると、瀬戸内のハワイとも呼ばれる周防大島だ。明治時代に多くの島民がハワイに移住した歴史から、ハワイとのつながりが強いようだ。海沿いを走る道路はカーブごとに新しい景色を見せてくれて、飽きることがない。最初に現れるビーチはビー玉のようにきれいなビー玉海岸。さらに走ると、干潮の前後3時間程度現れる砂の道を歩いて渡る真宮島がある。

みかんの香りに包まれて。島の最深部まで楽しむ絶景と文化スポット

周防大島にある陸奥記念館の外観。緑に囲まれたエントランスと記念碑が並ぶ広場。

写真5 国道437号沿いに建つ「陸奥記念館」。静かな海と緑に囲まれ、ドライブ途中に立ち寄りやすいスポットだ

山側を眺めるとみかん畑が広がる。周防大島は「みかんの島」とも呼ばれていて、ドライブの途中で直売所に立ち寄るのも楽しい。夏は海水浴でにぎわうが、冬はとても静かでパーキングにクルマを止めてのんびりと夕日を眺めたりすると癒やされるだろう。ルートの終点にはなぎさ水族館や陸奥記念館などがある。時間があったら島の中央部にある嵩山(だけさん)展望台がおすすめだ。道は狭いが瀬戸内海の大パノラマが望める。


国道437号周防大島・データ

周防大島へのアクセスは、山陽自動車道・玖珂(くが)ICから県道115号や国道437号経由で約21km。大島大橋入口交差点から今回紹介するルートが始まる。大島大橋で大畠瀬戸をひとまたぎした後、周防大島の北岸を通り抜ける約38kmのドライブを楽しみたい。伊保田港からは松山までフェリーが運航している。四国に渡るもよし、周防大島の南岸を通って一周するのも楽しい。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
国道437号が走る山口県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

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須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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