日本の絶景ドライブルート

九十九里有料道路(千葉県)。潮風を浴びながら太平洋を横目に走る、爽快パノラマストレート

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け

須藤英一
2023.12.06

写真1 潮風を浴びながら海沿いを走る爽快な道(撮影エリアは地図1を参照)

2023.12.06

写真1 潮風を浴びながら海沿いを走る爽快な道(撮影エリアは地図1を参照)

今回は、潮風を浴びながら太平洋を横目に走る、九十九里有料道路をドライブします。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

太平洋を横目に潮風を浴びながら走る「波乗り道路」

九十九里浜は約66kmも続く日本有数の大きな砂浜で、数多くの海水浴場がある。この海岸沿いを真っすぐに走るのが九十九里有料道路で、別名「波乗り道路」とも呼ばれる。片側1車線の直線でアップダウンもなく、海を見ながら走れるので気分も最高。スピードを出せば、あっという間に終点なので、のんびり潮風を浴びながら走ると気持ちいいだろう。

写真2 日本の渚(なぎさ)100選にも選定されている長い弓型の渚、九十九里浜(撮影エリアは地図2を参照)

写真2 日本の渚(なぎさ)100選にも選定されている長い弓型の渚、九十九里浜(撮影エリアは地図2を参照)

海を間近で見たい場合には、南側にある一宮休憩所(通称「波乗りパーキング」)に車を止めればすぐだ。海岸沿いを走っているため、途中のインターチェンジで降りて海水浴場に出ることもできる。気軽に海辺に出られるとあって夏休みは少し混雑するが、東京からも日帰り可能なので、思い立ったらふらりと走って行けるのがいい。

写真3 巻き貝をモチーフにしたという展望台「九十九里ビーチタワー」(撮影エリアは地図3を参照)

写真3 巻き貝をモチーフにしたという展望台「九十九里ビーチタワー」(撮影エリアは地図3を参照)

海の駅で海の幸を堪能し、展望台から水平線を眺める

房総といえば、海の幸。道路の北側の終点を降りてすぐの場所に「海の駅九十九里」があり、外房の海の幸が堪能できる。また不動堂ICの近くには巻き貝をモチーフにしたという展望台「九十九里ビーチタワー」がある。小さな展望台だが、真っ平らな九十九里浜を少し上から俯瞰(ふかん)して眺められる。どこまでも続く九十九里の海岸線や太平洋の水平線が望めるとあって、正月には初日の出を拝む人々でにぎわう。


ドライブルート 九十九里有料道路(千葉県)

九十九里浜沿いの道を約17 km南北に走り、「波乗り道路」とも呼ばれる。県道飯岡一宮線(九十九里ビーチライン)からつながる新一宮大橋近くから、北は片貝ICまで続く。真亀JCTからは東金九十九里有料道路に接続し、東金方面とのアクセスがとても良い。南端の一宮休憩所には食堂、売店、展望室などもあり、水平線を眺めながらひと休みすることもできる。白里料金所は7~8月のみの営業。圏央道・茂原長南ICからは約18kmで、30分ほど走れば道の南端にたどり着く。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。

日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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