国道275号幌加内そばの花の道(北海道)。夏から秋にかけて白い花を咲かせる景勝ルート
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
一面の雪景色のような、国道275号幌加内そばの花の道(北海道)を走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
夏にも雪景色のような世界が広がる幌加内
北海道の中央部にある旭川の北に位置する幌加内(ほろかない)町は、そばの作付面積日本一を誇るそばの町である。冷涼な気候、昼夜の寒暖の差、朝霧などの自然条件がそば栽培に適していたことから日本一になった。7月中旬から8月中旬にかけて幌加内町は、そばの白い花が開花しそばの花の季節を迎える。町内の至るところに見渡す限りの白い風景が広がり、その景色は「幌加内は二度雪が降る」とも形容されるほどの「夏の雪景色」である。
写真2 そば畑の中をぬける一本道が続く
国道275号を南側の沼田町方面から進むと、道は雨竜川に沿って走る。いかにも北海道らしい開けた景色が続く。幌加内峠のトンネルを越えるといよいよ幌加内町に入る。長い直線路の横にそばの花が咲いているのがわかる。道路は北海道らしい直線と緩やかなカーブが続き、とても走りやすい。両側に広がる白いそばの花を眺めながら快適なドライブが楽しめる。
白絨毯の畑での記念撮影がオススメだ
写真3 幌加内は「そばの花ビューポイント」を4か所用意している。ぜんぶ回ってみるといいだろう
やがて右側の道路脇に駐車帯が現れる。白い案内板に「純白の丘」と書かれたそばの花ビューポイントである。ベンチもあるので座って眺めると、白い丘が緩やかに曲線を描いており純白のヴェールのように見える。さらに600m進むと左側に「白絨毯の畑」がある。さらに進むと「白銀の丘」の案内板があり、左折すると「白銀の丘」となる。低い丘の上から周囲に広がる一面のそばの白い花がパノラマ風景として眺められる。さらに幌加内の街を越えてしばらく走ると「政和北村そばの花展望台」があり、見渡す限り白いそば畑が広がる。
国道275号幌加内そばの花の道(北海道)データ
国道275号幌加内そばの花の道へのアクセスは、国道275号を札幌から150kmほどの距離を進むと現れる。そばの花が咲く時期には、多くの観光客が訪れ、イベントやフェスティバルも開催されるため歩行者には注意が必要だ。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
国道275号幌加内そばの花の道近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
国道275号幌加内そばの花の道が走る北海道にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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