阿蘇・箱石峠展望所から望む緑の外輪山と根子岳、国道265号のワインディングロードが草原に曲線を描く絶景
写真1 阿蘇の穴場スポット・箱石峠展望所からの光景。広大な草原と外輪山を走る国道265号、その先に迫る根子岳(ねこだけ)の雄大な景色を満喫できる

国道265号箱石峠(熊本県)。走って楽しく眺めて美しい、阿蘇外輪山を目指すルート

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

日本でも指折りのドライブコースがそろう熊本県・阿蘇。国道265号で雄大な阿蘇の風景を眺めながら、箱石峠展望所を目指して走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

阿蘇独特のカルデラ内から外輪山を目指してヒルクライム

阿蘇・国道265号から望む根子岳、青空の下に続くワインディングロードと緑の草原が広がる絶景ドライブコース

写真2 阿蘇の国道265号。根子岳を正面に望みながら走る爽快なワインディングロードで、青空と緑のコントラストが美しい

熊本県の阿蘇山周辺は日本でもトップクラスのドライビングエリアで、誰もが一度は走ってみたいと思う場所である。その中でも阿蘇山の東を走る国道265号にある箱石峠はちょっと見逃せないドライブルートである。阿蘇の外輪山に上る峠道で、走っても楽しく眺めても美しいという、他ではあまり経験できない独特のドライブと眺めが楽しめる。

阿蘇・箱石峠のワインディングロード、黄金色の草原に囲まれた曲線美と遠くに広がる外輪山の雄大な景色

写真3 秋色に染まる阿蘇・箱石峠。国道265号のカーブが草原を縫い外輪山を、遠くに望む

阿蘇山北側を走る国道57号から高森町方面へ向かう国道265号へ入る。すぐに道は登坂のワインディングロードとなる。目の前に緑のじゅうたんのような丘が広がり、まるで絵画のような風景の中を走る。途中には箱石峠の名前の由来となった箱石と呼ばれる奇岩もある。途中のパーキングに車を止めて振り向くと、阿蘇五岳の一つ、根子岳が目の前にダイナミックに迫る。

阿蘇・箱石峠の緑の丘陵に続くひび割れた舗装路と、青空が広がる静かな絶景スポット

写真5 箱石峠展望所周辺。緑の草原に囲まれたひび割れた舗装路が、静かな時間と自然の美しさを感じさせる

地形に沿ったワインディングと自然の光景が、ドライバーと同乗者を飽きさせない

阿蘇の箱石峠を走る国道265号。緑の丘陵に描かれた曲線美が魅力のワインディングロードで、爽快なドライブと絶景を楽しめる

写真4 阿蘇の箱石峠を走る国道265号。緑の丘陵に描かれた曲線美が魅力のワインディングロードで、爽快なドライブと絶景を楽しめるスポット

外輪山を上りきったところが箱石峠になるが、ここに少し狭い左に曲がる道があり、ここを少し進むと箱石峠展望所がある。ここからは阿蘇の広大な草原や、遠くに連なる阿蘇五岳の絶景を見ることができる。阿蘇の他の展望台とは違った景色で、根子岳がとても近く感じる。そして下には今走ってきた国道265号が緑の中に曲線を描いていて、雄大な自然を満喫できる。


国道265号箱石峠(熊本県) データ

箱石峠へは、九州自動車道・熊本ICから国道57号を阿蘇方面へと向かう。外輪山を超えて東へ向かうこと約40km、坂梨の交差点から国道265号を南下すると今回のドライブルートが始まる。箱石峠展望所まで約8km、15分足らずのドライブ。阿蘇のダイナミックな山々を眺めながら高原のワインディングを辿るルートだ。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

箱石峠近くの日本遺産は、こちらをチェック!

日本遺産のロゴマーク

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
国道265号が走る熊本県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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