大分県道28号深耶馬渓(大分県)。耶馬渓で楽しむ紅葉と奇岩のドライブルート
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
大分県中津市にある深耶馬渓(しんやばけい)は、川の流れが台地を削って生み出した、渓谷と奇岩が楽しめる景勝地で、紅葉の名所としても知られています。そんな深耶馬渓沿いを走る県道28号を走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
日本三大奇勝の一つに数えられる耶馬渓沿いを走る
写真2 大分県中津市・深耶馬渓を走る県道28号の秋の風景。自然の中を走るドライブコースとして人気が高い
写真3 秋の深耶馬渓は山々が赤や黄に染まり、県道28号沿いの集落も美しい紅葉に包まれる
大分県中津市にある耶馬渓は、日本三大奇勝の一つに数えられる渓谷で、奇岩・渓谷・紅葉の美しさで知られている。新日本三景にも選ばれていて、火山活動で形成された溶岩台地が、山国川によって深く浸食されてできた。江戸時代の儒学者・頼山陽が「耶馬渓」と名付け、その美しさを広く世に紹介したが、この耶馬渓には地域別に本耶馬渓、深耶馬渓、裏耶馬渓、奥耶馬渓、椎屋耶馬渓など数々の絶景が点在している。
紅葉に包まれるかのような光景が続く
写真4 山あいの谷を縫うように走る県道28号は、秋になると深耶馬渓の鮮やかな紅葉が彩る絶景のドライブコースになる
今回はこの中で最も有名な深耶馬渓を走るルートを紹介する。日田や中津から行くには国道212号を走り日田中津道路を走るのがいいだろう。耶馬溪山移(やまうつり)ICで降りると県道28号となり深耶馬渓方面へ向かう。山移川に沿って走る道は農村地帯を行くが、少しずつ両側の山が迫ってくる。やがて深耶馬渓一の見どころである一目八景(ひとめはっけい、写真1)に着く。
川沿いの遊歩道を歩くのも楽しい
写真5 秋の深耶馬渓は渓流沿いの木々が赤や黄色に色づき、澄んだ水面に映る紅葉が美しい人気観光スポットだ
一目八景は新緑から紅葉期まで一年中鮮やかな景観が楽しめるが、特に紅葉の時期は多くの観光客でにぎわう。観光案内所や食事処、土産物屋などが集まっていて、川に沿った遊歩道をのんびり散策できる。森の中の散策路を歩くと苔むした静寂の世界に包まれる。一目八景から県道28号をさらに進むと、道路に覆いかぶさるような紅葉のトンネルが続く。象鼻岩や見返りの景などの景勝地を過ぎるとやがて集落が現れ国道387号に出る。
大分県道28号深耶馬渓 データ
大分県道28号・深耶馬渓へのアクセスは、国道212号、中津日田道路の耶馬渓山移IICから県道28号を5分ほど。沿線には一目八景やもみじ谷、軍艦岩など奇岩や紅葉の名所が続く。国道387号まで約12km、紅葉ドライブを楽しみたい。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
耶馬渓近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
大分県道28号が走る大分県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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