御岳スカイライン
写真1 霊峰・御嶽山の大自然が広がる。道中にも石碑などが残っているので、探してみてもいいだろう

御岳スカイライン(長野県)。御嶽山の広大な自然を感じる山岳ルート

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

日本有数の標高を誇り、ダイナミックな御嶽山の風景が楽しめるルート、御岳(おんたけ)スカイラインを走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

日本有数のパワースポット「御嶽山(おんたけさん)」へ

岐阜県と長野県の境にある御嶽山は、富士山、白山、立山と並んで修験者の修行が盛んな霊山である。日本百名山の一つで、標高は3,067mである。この御嶽山7合目にある田ノ原駐車場まで続くワインディングロードが、御岳スカラインで1997年に無料開放された。日本有数の標高を誇るスカイラインで、ダイナミックな風景が楽しめ、御嶽山の雄大な姿にも感動するだろう。

写真2 御岳湖の湖畔からは四季折々の景色を楽しめる

写真2 御岳湖の湖畔からは四季折々の景色を楽しめる

写真3 御岳スカイランの道中は、高低差がある見通しのいいカーブが続く

写真3 御岳スカイランの道中は、高低差がある見通しのいいカーブが続く

アプローチとしては国道19号木曽福島の南から向かうことになる。御岳湖の湖畔を走る県道256号から遠くに御嶽山を見ることができる。標高が上がり始めると、道は急な上りとなりカーブが連続するワインディングロードが始まる。いくつものヘアピンカーブを越えると、やがてスキー場のゲレンデに着く。ここからは視界を遮るものがないので、遠くの山並みとここまで走ってきた道を見下ろすことができる。

雄大な山々を見下ろす登山エリア

写真4 標高が高いこともあり、雄大な山々を真横に望み、雲海も見られる場所だ

写真4 標高が高いこともあり、雄大な山々を真横に望み、雲海も見られる場所だ

スキー場を越えると目の前に雄大な御嶽山の姿が現れる。御嶽山へ向かうように走ると、終点の田ノ原駐車場に着く。ここは標高2,180mあり、群馬県の渋峠付近にある日本国道最高地点の2,172mよりも高い。こんな標高の高いところをドライブできる場所は日本でも数少ない。

写真5 「天然のクーラー」と呼ばれるほど、夏場でも涼を楽しめる田ノ原天然公園

写真5 「天然のクーラー」と呼ばれるほど、夏場でも涼を楽しめる田ノ原天然公園

この高原には木曽御嶽自然休養林・田ノ原天然公園があり、御嶽山を仰ぎ見ながら遊歩道を散策できる。登山口にもなっていて、夏は多くの登山客でにぎわう。


御岳スカイラインデータ

御岳スカイラインへは、中央自動車道の伊那ICから国道361号で木曽方面に進む。途中で国道19号と合流するので注意しよう。木曽町の町を抜けると、県道20号で三岳方面へ。御岳湖の周遊道路は県道256号を利用せずに、迂回路を利用するとレイクサイドをドライブできる。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

御岳スカイライン近くの日本遺産は、こちらをチェック!

日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
御岳スカイラインが走る長野県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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