青空の下、本栖湖と富士山の雄大な景色。お札にも描かれた山梨県の観光名所
写真1 本栖湖から望む富士山の絶景は、富士五湖の中でも人気の撮影スポット

本栖湖周回ルート(山梨県)。お札にも描かれた富士の風景を眺め、湖を一周するドライブへ

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

山梨県にある本栖湖(もとすこ)は、富士五湖の最も西側にある湖で、湖越しにそびえる富士山の光景が旧千円紙幣などに描かれたことでも知られています。そんな本栖湖を一周するドライブに出かけてみませんか。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

富士五湖の一つである本栖湖を眺めながら、ぐるりと一周

山梨県本栖湖の空撮写真、青く澄んだ湖と周囲の山々の自然美

写真2 本栖湖を空から見渡す。透明度の高い湖水と緑豊かな山々が目に入って来た

本栖湖は富士山の麓にある富士五湖の一つで、水深は121mと富士五湖の中で最も深い。面積は4.7㎢で、富士五湖では山中湖、河口湖に続く3番目の大きさだが、本栖湖には流入河川も流出河川もないというのが不思議である。こんな富士五湖の中では一番西に位置する本栖湖を国道300号と県道709号を使って周回するのが今回のルート。

天候によっては逆さ富士が眺められることも

山梨県本栖湖の湖畔道路と新緑の木々、富士五湖の絶景ドライブスポット

写真3 本栖湖の南岸、県道709号の交通量は限られるものの、道が狭いので運転には注意

国道139号から国道300号に入ると、道の左右に土産物屋や食事処が並ぶ。これを過ぎると森の中の直線路で、その先にあるトンネを抜けるといよいよ湖畔のルートになる。湖の向こうには堂々とした富士山が見える。県道709号が現れたら左折すると、ここが本栖湖展望公園になる。富士五湖周辺では最も有名なビューポイントの一つで、湖面が静かなときは逆さ富士を見ることができる。そしてこの逆さ富士を撮影するために全国から多くのカメラマンがここに集まる。

湖畔の静けさと紅葉を楽しむ絶好の立ち寄りスポット

県道709号は湖畔を走るルートで、湖の西側はキャンプ場が並ぶ。また湖の南側は森の中のルートになり富士山は見えないが、春の新緑や秋の紅葉などが楽しめる。湖の東側は本栖湖遊覧船の発着所やキャンプ場があり、広い駐車場にクルマを止めて湖に降りられる。本栖湖はウインドサーフィンも盛んで、夏季には多くのウインドサーファーが訪れる。また、ブラウントラウトやニジマスなどを狙うフィッシングも盛んだ。


本栖湖周回ルート(山梨県) データ

国道139号の本栖交差点から北西に向かうところから国道300号の道のりが始まる。本栖湖の北岸沿いを走り、中之倉トンネルの手前を左折して県道709号へ。入るとすぐ右に旧千円紙幣にも描かれた富士山のビュースポットがあり、運が良ければ逆さ富士が拝める。南岸をぐるりとひと回りして国道300号に戻るとゴール。一周およそ13kmのドライブだ。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。


河口湖など、秋に訪れたい絶景紅葉スポット…写真家・須藤英一氏が厳選!

河口湖の湖北ビューライン。紅葉の先に富士山が見える

画像クリックで、須藤さんが厳選した絶景紅葉スポットへ

河口湖も、本栖湖と同じ富士五湖の一つで紅葉の絶景スポットでもあります。写真家として日本の隅々まで走り、見てきた須藤英一さんが河口湖の「絶景紅葉スポット」を紹介。
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本栖湖近くの日本遺産は、こちらをチェック!

日本遺産のロゴマーク

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
本栖湖がある山梨県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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