西湘バイパス(神奈川県)。相模湾の海岸に沿って、明るい空と海を楽しみながら走る
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
西湘(せいしょう)バイパスは、その名の通り湘南エリアの西部、大磯と小田原の間を海岸線に沿って結ぶ自動車専用道路。相模湾はもちろん、天気がよければ遠くに富士山を望むこともできます。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
晴れた日には伊豆半島や伊豆大島、さらに富士山も見渡せる
写真2 大磯付近の西湘バイパス。緩やかなカーブと海景が続く、絶景ドライブのハイライト
西湘バイパスは、神奈川県の西部、大磯町から小田原市まで走る自動車専用道路で、正式には国道1号のバイパスとなっている。道の大部分は海岸沿いを走り、相模湾を一望できる。特に晴れた日には伊豆半島や伊豆大島、さらに富士山も見渡せる絶景が広がる。道はほぼ直線でアップダウンもなく音楽でも聴きながら快走すると気持ちがいい。
海岸線に沿う道路は、海の上を走っているような感覚になる
写真3 西湘バイパスの高架区間から望む相模湾。海岸線に沿って走る爽快なドライブコース
大磯東ICから西湘バイパスに入ると、まず感じるのは視界の広がりで、いきなり目の前に相模湾の青い水平線が現れる。まるで海の上を走っているような感覚だ。晴れた日の午前中は太平洋がきらめき、波が銀色に輝いていてまぶしい。左手にはずっと海が続き、窓を開けると潮の香りが入り込み、嗅覚でも海を感じさせてくれる。
西湘PAで一休みすると、相模湾の絶景が目の前に広がる
途中の西湘PAに立ち寄れば、駐車場の目の前が砂浜で、ドライブの途中に休憩しながら海風を浴びることができる。視界いっぱいに広がる海を眺めながらのドライブは何ものにも代えがたい魅力があり、海沿いの絶景を楽しむための道路としては最高だ。終点近くの早川ICからは小田原厚木道路や箱根新道などに接続していて、箱根や伊豆方面へ向かうことができる。
西湘バイパス データ
西湘バイパスへのアクセスは、新湘南バイパス・茅ヶ崎海岸ICから国道134号を西へ。約5kmで大磯東ICに至り、西湘バイパスへと入っていく。相模湾の海岸沿いに約20km、石橋料金所までほぼ全線が海に沿って走る、景色がいいドライブルートだ。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
西湘バイパス近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
西湘バイパスが走る神奈川県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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