海岸線に沿って続く国道378号。左手には緑豊かな山々が迫り、右手にはエメラルドグリーンに輝く美しい海が広がる。緩やかなカーブを描く道路をクルマが走行している。
写真1 伊予灘の海岸線に沿って走る国道378号。山と海に挟まれた爽快なドライブコースで、美しい海の色彩に目を奪われる

国道378号夕やけこやけライン(愛媛県)。瀬戸内海に沿うシーサイドラインで日の入りを楽しむ

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

愛媛県伊予灘沿いを走る国道378号、通称「夕やけこやけライン」の魅力は?
瀬戸内海の穏やかな海と、全国的に有名な美しい夕景を堪能できる屈指のコース。SNSで話題の「JR予讃線・下灘駅」や、日本最古の道路可動橋「長浜大橋」を一望できる肱川(ひじかわ)あらし展望公園など、必ず立ち寄りたい絶景スポットを訪ねます。
四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

瀬戸内の海と空が織りなす絶景ロード! 国道378号「夕やけこやけライン」の魅力

晴天の青空の下、穏やかな海を眺めながら走る国道378号。波消しブロックが並ぶ海岸線沿いに道路が続き、遠くには瀬戸内海の島々がかすんで見える。

写真2 瀬戸内海を一望できる開放的なドライブコース。水面の美しさと、遠くに浮かぶ島々の景色が楽しめる

愛媛県を走る国道378号は、瀬戸内海西部の伊予灘の海岸線に沿って続く爽快なドライブコースになっている。特に愛媛県伊予市双海町から大洲市長浜町の一部は、全国公募で選ばれた愛称で「夕やけこやけライン」と呼ばれている。今回はこの夕やけこやけラインとその南側へ続く八幡浜市保内町までの国道378号を紹介する。ルート上のどこからでも眺められる夕景がこの道の最大の魅力だろう。

初心者も走りやすい爽快コース。道の駅「ふたみ」で移ろう色彩を堪能

夕暮れ時、伊予灘に沈む太陽。空と海があかね色に染まり、水平線に夕日が沈んでいく。国道378号のガードレール越しに眺める、感動的な夕景。

写真3 「夕やけこやけライン」の名にふさわしい、美しい夕景。海に沈む太陽が空と海をオレンジ色に染め上げ、ロマンチックな雰囲気に包まれる

伊予市の市街地方面から走り出すと、双海町で突然目の前に海が広がる。右手に瀬戸内海を間近に感じながら走ると、穏やかな海は水面が美しく変化していく。緩やかなカーブが連続する道は、アップダウンもなく走りやすいので、景色を楽しみながらのドライブがおすすめ。海沿いの駐車スペースや道の駅 ふたみなどにクルマを止めて眺めれば、刻一刻と移ろう空と海の色彩に思わず見入ってしまう。

聖地「JR下灘駅」から日本最古の道路可動橋まで。絶対に立ち寄りたい注目スポット

青空と海を背景にたたずむ、JR予讃線・下灘駅のホーム。木造の屋根とベンチがあり、ホームからは瀬戸内海の絶景が一望できる。海と空が一体となったような景色が広がる。

写真4 瀬戸内海を一望できる絶景スポットとして人気のJR予讃線・下灘駅。ホームから眺める青い海と空の景色は、多くの人々を魅了する

途中にある下灘駅は鉄道ファンや観光客に人気の無人駅で、ホームから瀬戸内海を一望する絶景が楽しめるので立ち寄ってみよう。また大洲市長浜の山の上に「肱川あらし展望公園」があるのでクルマで上ってみよう。下には現役で動くわが国最古の道路可動橋である赤い長浜大橋と瀬戸内海のパノラマが見られる。また夕刻に太陽が海に沈んでいく瞬間はまさに圧巻だ。

高台から望む、長浜大橋と伊予灘の青い海。赤いトラス構造の橋が川を横切り、対岸には長浜の町並みと港が広がる。遠くには水平線が続き、空と海が一体となったような爽快な景色であるコントラストが美しい。

写真5 肱川あらし展望公園から見下ろす伊予灘と長浜大橋。この地域では秋から冬にかけて「肱川あらし」と呼ばれる強風が起こり、上流で発生した霧が強風とともに河口に向かって流れる現象も見られる


国道378号夕やけこやけライン・データ

夕やけこやけラインへのアクセスは、松山自動車道・伊予ICから国道378号を約6km。山がちな道路から瀬戸内海が望めるように変わるところから、今回紹介するルートが始まる。瀬戸内海の光景が楽しめる道の駅 ふたみや、海に近い駅として知られる下灘駅、跳ね上げ式道路可動橋として日本最古である長浜大橋など見どころも多い。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

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日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
夕やけこやけラインが走る愛媛県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

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須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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