伊吹山ドライブウェイ
写真1 晴れ渡った青空が広がり、遠くには山々が連なる。秋の紅葉が美しく映える山岳道路だ

伊吹山ドライブウェイ(岐阜県、滋賀県)。四季折々の美しさを堪能する山岳道路

絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
須藤英一

四季折々の美しさを堪能する山岳道路、伊吹山ドライブウェイ(岐阜県、滋賀県)を走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。

目次

絶景と自然が織りなす伊吹山ドライブウェイ

伊吹山は滋賀県と岐阜県の県境にあり、古事記や日本書紀に日本武尊(やまとたけるのみこと)に関する伝説が残されている、古くから霊峰とされてきた場所だ。標高は1,377mあり、山頂からは長浜の街や琵琶湖はもちろんのこと、遠く日本海や立山などが見えることもある。伊吹山ドライブウェイの山頂駐車場まで全線17kmの自動車専用道路として、滋賀県の最高峰へ上る山岳道路である。

写真2 緑豊かな山肌を曲線を描きながら上る伊吹山ドライブウェイ。遠くには広がる市街地の景色も望める

写真2 緑豊かな山肌を曲線を描きながら上る伊吹山ドライブウェイ。遠くには広がる市街地の景色も望める

写真3 山頂付近を通過しているドライブウェイの高い位置から、まさに絶景を楽しめるスポット

写真3 山頂付近を通過しているドライブウェイの高い位置から、まさに絶景を楽しめるスポット

入り口は合戦場として有名な岐阜県の関ケ原にあり、ここから最高峰へ上り続けるワインディングロードになる。料金所を過ぎてはじめのうちは森の中を走るが、すぐ眼下にふもとの関ケ原の町並みが見え始める。標高が上がるにつれて展望が開き始め、中間点にある上平寺越(じょうへいじごえ)駐車場に着く。ここからは濃尾平野や琵琶湖、そしてこれから目指す伊吹山の雄大な姿を眺められる。

オフ会などにも利用されている山頂の駐車場エリア

写真4 山頂付近まで車で上ることができ、そこから眺める景色はまさに絶景だ

写真4 山頂付近まで車で上ることができ、そこから眺める景色はまさに絶景だ

ここから先は次第に木々が少なくなり、ドライブしながらも周りの景色が楽しめる。広い視界で空を飛んでいるような爽快感が味わえる。

写真5 夕日が沈む時間に合わせて山頂付近に到着すれば、美しい夕焼けの景色を楽しめる

写真5 夕日が沈む時間に合わせて山頂付近に到着すれば、美しい夕焼けの景色を楽しめる

ルートの中間付近にある妻恋峠で道が分岐していて、山頂方向へ向かうことができる。山頂には寒風山回転展望台があり、360度の大パノラマが満喫できる。

山頂の手前の駐車場に着いたら車を止め、頂上まで琵琶湖の雄大なパノラマを見ながら散策してみよう。3つのルートが用意されていて、初夏から夏にかけては高山植物の最盛期で、散策路ではため息が出るほどのお花畑と絶景に出会える。


伊吹山ドライブウェイデータ

伊吹山ドライブウェイへは、名神高速道路の関ヶ原ICから国道365号を北上し、伊吹山口交差点を右折すれば、アクセスすることができる。クルマの通行料金は3,400円だが、伊吹山ドライブウェイの公式ウェブサイトから割引も行われているので確認してから向かうのがオススメだ。

本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

伊吹山ドライブウェイ近くの日本遺産は、こちらをチェック!

日本遺産 とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
伊吹山ドライブウェイが走る岐阜県、滋賀県にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一

1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape

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