なみはや大橋(大阪府)。「水の都」を結ぶ湾岸エリアの景勝ルート
絶景写真の専門家が、厳選したドライブコースをお届け
大阪の観光名所を一望できる湾岸エリアを結ぶ景勝ルート、なみはや大橋(大阪府)を走ります。四季折々で輝く絶景に出会えるドライブコースを、日本の隅々まで走り尽くした写真家の須藤英一さんが紹介。
大阪・関西万博からすぐの「ベタ踏み坂」
大阪府では2025(令和7)年10月13日まで、「大阪・関西万博」が開催されている。場所は大阪湾の中心にある、大阪港の海岸を開発した埋め立て地の夢洲(ゆめしま)だ。周辺は夢洲を含む、いくつかの埋め立て地をつなぐ橋が数多く架かっている。その中でも有名なひとつが、今回紹介する「なみはや大橋」だ。大正区と港区を結ぶ尻無(しりなし)川に架かる全長1,740mの長大橋である。
写真2 正面から見ると、約6.9%の急勾配に驚く
軽自動車のテレビCMで話題になった、鳥取県境港市と島根県松江市を結ぶ江島大橋は「ベタ踏み坂」と呼ばれているが、なみはや大橋も「大阪のベタ踏み坂」として広まった。橋の中央部の高さは、水面から約45m、勾配は約6.9%あり、勾配が6.1%の江島大橋より急坂だ。尻無川が水上交通の要衝であるため、大型船の通航が多く、水面からの高さを確保する必要があったのだろう。
大阪の湾岸エリアを一望できる
写真3 港湾施設や貨物船の往来など、大阪の活気ある都市景観を楽しめる
直線的なルートを取れなかったために、橋は曲線になっている。クルマで走ると橋のたもとからトップへ一気に駆け上がり、空へ浮くような不思議な感覚になる。頂点に達したときには大阪ベイエリアの工場群や赤レンガ倉庫、港大橋、天保山大観覧車、あべのハルカス、遠く生駒山を望むパノラマが広がる。クルマだとゆっくりと眺めを楽しむことはできないが、歩いて渡ると、夜にはライトアップされた観覧車や港の工場地帯を染めるイルミネーションが美しい。
なみはや大橋データ
なみはや大橋へは、阪神高速道路の天保山料金所から国道172号を大阪港駅方面へ進み、県道5号を鶴浜方面へ進むと橋を渡ることができる。2014年3月までは有料だったが、現在は通行料金が無料だ。貨物ターミナルが多く、大型トラックの交通量が多いので注意しよう。
本内容は、須藤氏が撮影したときの情報を基に編集しています。詳細については、お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
なみはや大橋近くの日本遺産は、こちらをチェック!
日本遺産
とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通して、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定する制度です。
なみはや大橋が架かる大阪府にも日本遺産があります。ドライブの続きで訪れてみてはいかがでしょうか?

須藤英一
1956年東京生まれ。アバコ撮影スタジオを経て1981年フリーカメラマンに。1985年から雑誌『アウトライダー』でツーリング写真の撮影を開始。以来、日本の道や風景をテーマにした写真を撮り続けている。『秋冬色の風景ドライブ―絶景の道を求めて』(2009年/JAF出版社)、『新・日本百名道』(2014年/大泉書店)など著書多数。 日本の絶景・Japan Beautiful Landscape
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