【1989年9月6日】ラリーでも強さを発揮した「セリカGT-FOUR」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

世界王者となった最強セリカ誕生! 225PSターボ4WDのGT-FOUR登場

5代目セリカの頂点となるGT-FOUR は、 225PSターボと4WDでWRCでも大活躍

セリカGT-FOURは、225PSの3S-GTE型ターボとフルタイム4WDを組み合わせた高性能モデルだった。発売直後から世界ラリー選手権(WRC)で活躍し、1990年にはWRCタイトルを獲得。国産スポーツモデルの進化を象徴する一台となる。

【1989年9月6日】
ラリーでも強さを発揮した「セリカGT-FOUR」発売!

セリカGT-FOURのインパネ

スポーツモデルらしい包み込むようなコックピットとし、視認性の高いメーター類や操作性を重視したレイアウトが採用されている

セリカGT-FOURのシート

オートエアコン(オプション)や電動ミラーなど快適装備も充実し、スペシャルティーカーとしての質感を高めている。シートはホールド性が高い形状

1989年9月6日、セリカは5代目へとフルモデルチェンジを受け、より進化した流面形スタイルとワイドスタンスを備えたスペシャルティークーペに進化した。その5代目セリカの頂点として設定されたのが、2Lターボ+フルタイム4WDを組み合わせた高性能モデル・GT-FOURである。

外観は低いノーズと滑らかな曲面を基調とし、ボンネット上のエアスクープやリアスポイラーなど、冷却性能と空力を重視した機能的なディテールを随所に配置。流面形デザインの美しさと、競技車両としての合理性を両立させたスタイルとなった。

搭載される3S-GTE型エンジンは、ツインエントリー・セラミックターボと空冷インタークーラーを採用して最高出力225PSを発生。レスポンスの良さと耐久性を併せ持ち、日常域から高速走行まで力強い加速を実現した。

駆動方式はセンターデフに粘性カップリングを組み合わせたフルタイム4WDで、前後輪のトルク配分を状況に応じて最適化。さらにリアには日本初採用となる「トルセンLSD」を搭載し、旋回時の安定性と高いトラクション性能を確保した。

GT-FOURの開発背景には、先代セリカがWRC参戦で得た知見がある。冷却性能や耐久性の向上など、競技使用を前提とした改良が随所に施され、発売直後から国際ラリーで活躍。1990年にはカルロス・サインツ選手が日本車初のWRCドライバーズタイトルを獲得し、GT-FOURの高いポテンシャルが世界的に認められた。

美しいスタイルと高度なメカニズムを融合したGT-FOURは、スペシャルティークーペの新たな到達点であり、国産スポーツモデルの技術的進化を象徴する一台となった。

【ST185-BLMVZ型 トヨタ・セリカGT-FOUR 2000ツインカム16ターボ】
●全長×全幅×全高:4420×1690×1305mm ●ホイールベース:2525mm ●車両重量:1400kg ●搭載エンジン:3S-GTE型(1998cc 水冷直列4気筒DOHC16バルブ・ターボ)

セリカGT-FOURラリーのエクステリア

1991年には特別仕様車「GT-FOURラリー」を発売。専用外観パーツなどでWRC参戦車の雰囲気をまとわせ、ノーマルより“見た目のスポーツ性”を強調したことで話題となった。トランスミッションは5MTで搭載エンジンは3S-GTE型

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