【1985年8月19日】すべてが革新的だった7代目「スカイライン」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
写真は1987年式のスカイライン2000GTパサージュ・ツインカム24Vターボ(4ドアハードトップ)
文=津島 孝

RB20DET型エンジン誕生! 世界初HICASも搭載したR31スカイラインが切り開いた新時代

新開発RB20DETと先進の4輪操舵システムHICASが、スカイラインを未来へ導いた

7代目スカイラインは、快適性と静粛性を重視した新時代のスポーティーサルーンだった。直線基調のスタイルに、日産の技術力が惜しみなく投入された新開発エンジンを搭載。世界初となる4輪操舵システムのHICASも大きな話題になる。

【1985年8月19日】
すべてが革新的だった7代目「スカイライン」発売!

スカイライン4ドアハードトップGTパサージュ ツインカム24Vの運転席まわり

1980年代らしい直線基調のデザインでまとめられたインパネ。センターにはカセットデッキとスライド式エアコン操作部が並び、当時の“電子化へ向かう過渡期”の雰囲気を色濃く残す。赤い「SKYLINE」ロゴ入りステアリングが、ドライバーの高揚感を静かに刺激する。写真は4ドアハードトップのGTパサージュ ツインカム24V

7代目スカイライン(R31型)は、「高性能をやさしく包みこむソフトマシーン」という新しい価値観を掲げて誕生した高級スポーティーサルーンである。

従来の“走りのスカイライン”に加えて、快適性・静粛性・品質感といった感性価値を重視。成熟したクルマ社会に向けた“現代的な高性能”を追求した。

外観は直線基調の張りのある面構成にウェッジシェイプを組み合わせ、丸型4連テールランプなど伝統の意匠を継承しつつ、洗練されたスポーティー&エレガントなスタイルを実現。シリーズ初の4ドアハードトップを設定し、躍動感と開放感を両立させたパッケージングが特徴だった。

最大の革新は、新開発のエンジン群の採用である。直列6気筒DOHC24バルブのRB20DE型/RB20DET型を筆頭に、SOHC仕様やディーゼルも選べる幅広いラインアップを展開。特にインタークーラーターボのRB20DET型はリッターあたり105PSという世界トップレベルの出力を誇り、全域にわたって高い吸気効率を発揮する電子制御可変吸気システムNICS、画期的な電子配電点火システムのNDIS、優れた静粛性を実現した直動式ハイドロリックバルブリフターなど、世界初・国内初の技術を多数投入した新世代ユニットだった。

さらに、世界初の4輪操舵システムとなるHICAS(ハイキャス)を搭載。ステアリング操作による横Gと車速に応じて後輪に変位角を与え、直進安定性とコーナリング性能を飛躍的に向上させた。ラック&ピニオン式ステアリングとの組み合わせにより、スポーティーでありながら扱いやすい操縦性を実現している。

静粛性や快適性も大幅に向上し、100km/h巡航で65dB(GTパサージュターボ)という高い静粛性を達成。ドライバーが携帯するカードによってドアのロックやアンロック、トランクオープンができる「カードエントリーシステム」などの先進装備を充実させるなど、R31型は“技術の日産”を象徴する革新的なスカイラインとして位置づけられた。

【HR31型 日産スカイライン4ドアハードトップGTパサージュ ツインカム24Vターボ】
●全長×全幅×全高:4650×1690×1385mm ●ホイールベース:2615 mm ●車両重量:1440kg ●搭載エンジン:RB20DET型(1998cc 水冷直列6気筒DOHC24バルブ ターボチャージャー付き)

スカイライン2000GTS-R

1987年に800台限定で登場したR31型スカイライン2000GTS-R(写真)は、グループAレース参戦のために生まれたホモロゲーションモデル。レース仕様のエンジンは400PS超のハイパワーを誇った。テールエンドにはスポイラーが装備されるなど、高性能モデルとしての差別化が図られている

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